【とても重要】熱帯魚の混泳!失敗しない為の注意点
虹色に輝く小さな熱帯魚
クリスタル・レインボーテトラを飼育しよう!!
クリスタルのような透明な体に光を当てると虹色に輝く熱帯魚『クリスタル・レインボーテトラ』
小さな魚ですが、トップクラスの美しさを誇る熱帯魚です。
そんなクリスタル・レインボーテトラの飼育について特徴・飼育のポイント・繁殖などご紹介します。
それではいってみましょう。
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クリスタル・レインボーテトラってどんな熱帯魚?
学名:Trochilocharax ornatus
分類:カラシン目カラシン科トロキロカラックス属
クリスタル・レインボーテトラの特徴は?
熱帯魚の中でもトップクラスの美しさを持つ熱帯魚です。
クリスタルのような透明な体が特徴的で、尾ビレの上部が赤く染まり、下部は白く染まります。
その透明な体に光を当てると光の屈折によってレインボーが現れます。
体が透けているので、内臓が金属のような光沢を持っていて、成長すると体の側面が輝き、天の川のような美しさが見られます。
どの種類の熱帯魚?
クリスタル・レインボーテトラはカラシンの仲間です。
ネオンテトラなどと同じ小型カラシンの仲間です。
2010年に正式に登録された比較的新しい熱帯魚になります。
故郷はどこ?値段は?
故郷はペルーやコロンビアなどです。
流通しているのはワイルド(野生)個体の為、売り切れている事が多いですが、秋から春にかけて輸入される事が多いです。
値段は1匹500~1,500円ぐらいと結構高価です。
購入する時は体が白く濁っていないかを確認して、元気な魚を購入するようにしてください。
どれぐらいの大きさになるの?
体長は2cmぐらいになります。
とても小さな熱帯魚ですが、とても美しい熱帯魚でもあります。
クリスタル・レインボーテトラ飼育のポイント
性格は?混泳は可能?
性格はとても温和です。
基本的に混泳可能ですが、避けた方が良いかもしれません。
小さいので食べられてしまう可能性が高いですし、攻撃されてしまう事も多いです。
温和なカラシンやコリドラスなどだと相性が良いかもしれません。
他の種類の魚を襲う事はありませんが、同種同士での喧嘩が多い熱帯魚です。
小競り合いというレベルで相手を殺すまでの喧嘩にはなりませんが注意が必要です。
喧嘩になりにくいように10匹以上の多い匹数での飼育をおすすめします。
神経質な一面も持っていますので、水草などを多く入れ隠れ家を作ってあげるようにしましょう。
水温・水質について
好む水温:22~28℃
好む水質:弱酸性~中性
デリケートな魚で、状態よく飼育するのはとても難しいです。
水質の変化にもとても敏感なので、水合わせは点滴法でしっかり行うようにしてください。
特に硝酸塩や亜硝酸塩の濃度が高くなると体調を崩してそのまま死んでしまう事もあります。
硝酸塩や亜硝酸塩の濃度が高い水=汚れた水と考えても良いので、定期的に水換えを行うようにしてください。
硝酸塩や亜硝酸塩が発生する原因については別の記事でわかりやすく解説しているので、参考にしてください。
水温をしっかり維持しながら、清潔である事にこだわって、いわゆる清流と呼ばれる環境を作る事を考えた方がうまくいくかもしれません。
その為、ろ過フィルターの能力も高いものを準備するようにしてください。
ブラックウォーターが有効という情報もあります。
高水温にも弱い為、夏場は水温を下げる工夫が必要になります。
飼育難易度は?餌は?
飼育難易度 ★★★★★
デリケートな熱帯魚で一度体調を崩すと持ち直す事が難しいので、飼育難易度はかなり高めです。
餌は細かい餌がおすすめです。
小さい魚なので大きな餌だと食べる事が出来ません。
人工飼料でも生き餌でも食べますが、とにかく小さくしてあげるようにしてください。
神経質な為、餌食いが悪い場合も多いです。
慣れてくれれば問題ないのですが、食べないようならインフゾリアやブラインシュリンプを与えるのがおすすめです。
寿命は?かかりやすい病気は?
寿命は2 ~3年程度です。
デリケートで病気にもかかりやすく、白点病とカラムナリス病には特に注意が必要です。
体が白く濁ったら水換えをしよう
クリスタル・レインボーテトラの体色はクリスタルのように透明です。
光が当たって虹色に光るのは問題ありませんが、体が白く濁っているようなら体調を崩している可能性がとても高いです。
もし、体が白く濁っているようなら、すぐに水換えをしてください。
ただ、デリケートなので水換えは4分の1ぐらいまでの量にしてください。
一度体調を崩してしまうと持ち直すのが難しいのですが、体が白く濁っている場合は頻繁に水換えをする事で対処出来る場合があります。
白く濁っているのを発見したら、しばらくは毎日4分の1程度の水換えをして様子を見るようにしてください。
水槽の水の流れに注意しよう!!
クリスタル・レインボーテトラを飼育してみて感じたのですが、水流に逆らって泳ぐ性質が強いです。
私は水槽の奥に壁掛けフィルターを設置して飼育していたのですが、水槽を見るといつもお尻を向けて泳いでいました。
「なんで?」と思って調べて結果、水流が原因のようでした。
奥に壁掛けフィルターを設置していたので、水は奥から手前に向けて流れる事になります。
水流に逆らって泳ぐクリスタル・レインボーテトラは奥の方を向いて泳ぐので、結果的に水槽を見るといつもお尻を眺める事になっていました。
フィルターを横に設置したところ、綺麗な姿を見る事が出来るようになりました。
ちょっとした事ですが、綺麗な姿を見ようと思ったら水の流れを意識した方が良いかもしれません。
クリスタル・レインボーテトラの繁殖
繁殖は容易?オスとメスの見分け方は?
クリスタル・レインボーテトラですが、繁殖は可能ではありますが、とても難しいです。
不可能ではなく、小型カラシンの中では比較的容易なのですが、稚魚がとても小さく飼育するのも難しいです。
オスとメスの見分け方ですが、小さくて尾ビレの上部が赤いのがオス、地味な体色の方がメスです。
繁殖の方法
水槽に水草をたくさん入れて隠れ家をあげてください。
水面まで生い茂っているような感じがベストかもしれません。
ばら撒くように卵を産むので、気が付いたら子供が生まれて泳いでいるなんて事もあります。
しかし、稚魚はとても小さいので、親魚や他の熱帯魚に食べられてしまう可能性が高いです。
見つけたらすぐに隔離するようにしてください。
稚魚が泳ぎ出し始めたらインフゾリアを与え、ある程度大きくなったらブラインシュリンプを与えるようにしてください。
ここまではいけるかもしれませんが、実は難しいのはここからです。
成魚に育てるまでが繁殖なのですが、デリケートな魚なので、長期飼育が難しく稚魚が生まれても成魚まで育てられない事が多いです。
飼育のコツ・注意点は?
定期的な水換えは絶対必須!!
クリスタル・レインボーテトラは硝酸塩や亜硝酸塩の濃度が高くなると体調を崩します。
硝酸塩や亜硝酸塩は水質が悪化すると濃度が高くなるので、定期的に水換えをする必要があります。
ただデリケートな熱帯魚なので、水換えの量は水槽の4分の1程度、少ない量でこまめに行うようにしてください。
特に体が白く濁ったら、毎日水換えをするようにしてください。
餌は小さめのものを与えよう!!
クリスタル・レインボーテトラは小さい魚なので、当然口も小さいです。
大きい餌だと食べられない可能性があります。
慣れれば何でも食べるのですが、神経質な性格もあるので、餌食いが悪い事もよくあります。
餌を食べない場合はインフゾリアやブラインシュリンプなどを与えるようにしてください。
水が流れる向きに注意しよう
クリスタル・レインボーテトラは水流に逆らって泳ぐ性質が強いです。
綺麗は姿を見ようと思ったら、水槽の水の流れがどうなっているのかも意識した方が良いかもしれません。
まとめ
いかがでしたか?
今回はクリスタル・レインボーテトラをご紹介しました。
クリスタルのように透明な体、光を当てると輝く虹色、熱帯魚の中でもトップクラスの美しさを持つ熱帯魚です。
ただ、飼育難易度はとても高く、長期飼育がなかなか難しい熱帯魚でもあります。
飼育する時は水質・水温にはとにかく注意が必要ですし、水質悪化に弱いので定期的な水換えは必須。
一度体調を崩すと立て直すのが難しいので、普段の飼育がとても大切になります。
慣れれば餌は何でも大丈夫ですが、神経質で餌食いが悪い時はブラインシュリンプがおすすめです。
とても小さくデリケートな熱帯魚ではありますが、難しいからこそ美しい姿がひときわ美しく感じる熱帯魚『クリスタル・レインボーテトラ』。
ぜひ、挑戦してみてください。