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【間違えてない!?】熱帯魚水槽の掃除方法
6分
水槽はどんなに管理が行き届いていても、汚れていきます。
そこで水換えという作業を定期的に行う必要があります。
しかし、この水換えは水質が変化しやすい為、熱帯魚やエビが水換えの後に死んでしまう場合は、水換えが原因だったりします。
今回は水換えの必要性・頻度・量・やり方についてご紹介します。
一般的に水換えは1週間~2週間に1回、水槽内の1/3程度と言われていますが、実はあまり良くありません。
どうぞ、ご覧ください。
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水換えってメンテナンス作業の中でも特に面倒ですよね。
そもそも必要あるの?という方もおられるのではないでしょうか?
結論から言うと絶対必要です。
どんなに管理が行き届いた水槽でも時間が経てば、餌の食べ残しや魚のフンなどで必ず汚れてきます。
水槽内には熱帯魚達にとって有害な物質がどんどん溜まっていきます。
それを除去する為に水換えを行うんです。
ろ過フィルターがあるじゃんっと思うかもしれませんが、ろ過フィルターは汚れを軽減する装置であって、水を綺麗にする装置ではありません。
ろ過バクテリアの働きによって有害な物質はほぼ無害の物質に変化させられています。
しかし、ほぼ無害の物質でも蓄積されれば、熱帯魚には有害になります。
水換えの一番の目的は、魚にとって有害な物質を除去し、良い状態を維持する事です。
水換えをするタイミングはその水槽のろ過の能力がどれぐらいで限界を超えるかによります。
一般的に1週間~2週間に1回と言われていますが、実際のところ、最適な水換えの頻度は水槽ごとに違います。
コケが大量発生したり、CO2(二酸化炭素)を添加しすぎた場合など、突発的な事故への対応として水換えの頻度は変わってきますし、水槽内の生体の数やろ過フィルター、餌の量によってももちろん変わってきます。
水換えの頻度については、硝酸塩の値をチェックして行うのがおすすめです。
頻繁に水換えをすると実は熱帯魚達にとってストレスになります。
しかし、水が汚れてしまうと熱帯魚達は病気になってしまったりします。
その為、定期的に硝酸塩の値をチェックし、状況に応じて水換えする事が最適な頻度です。
せっかくの休みだから水換えと水槽の掃除をしようと、水槽から魚を出してバケツにいれ、水槽の水を全て捨て、水槽を掃除して、水道水を新たに水槽にはり、魚を戻してカルキ抜きを入れる。
あなたはこのやり方で水換えしていませんか?
水換え後、熱帯魚やエビがポツポツ死んでしまうのではないでしょうか?
実はこのやり方は間違えなのですが、意外とやっている方が多いです。
間違えている点はいくつかあって、魚を水槽から出す、水槽の水を全部捨てる、魚を入れてからカルキを抜くetc...
私がホームセンターで熱帯魚コーナーを担当していたのですが、実際に水槽の水を全部換える方は多かったです。
1回の水換えで換える水の量は3分の1が目安です。
これは熱帯魚にダメージを与えないギリギリの量です。
水質に敏感な生体を飼育している場合はもっと少ない量にした方が良いでしょう。
それでは水換えのやり方を詳しく見ていきましょう。
まずは水換えに必要なものを揃えておきましょう。
まずは水槽の水を3分の1程度吸い出します。
排水ホースを使って水を抜くのですが、プロホースを使うと砂利などの掃除も一緒に出来てしまうのでオススメです。
このとき、誤って熱帯魚や底床を吸い出さないように注意してください。
水換えのホースを入れると魚は逃げるのですが、少し経つと近づいてくる魚もいます。
ゴミを餌と勘違いして寄って来るみたいなのですが、水と一緒に吸い込んでしまいそうになる事があります。
ヒーターを使っているときはヒーターが水から出ないようにしてください。
空焚きという状態になってしまうので、危険です。
水槽の水を抜き終わったら、バケツに水槽に戻す用の換え水を作りましょう。
換え水を作る時に注意して欲しいのが水の温度です。
温度が違いすぎる水を入れてしまうと熱帯魚達やバクテリアにダメージを与えてしまいます。
新しく入れる水も水温計などを使って、水槽の水と近い温度にしてあげてください。
この時、給湯器から出るお湯を入れて調節してもかまいません。
もう一つ、新しい水のpHにも注意をしてください。
水道水を使う場合は、この段階でカルキ抜きなどを使ってカルキを抜く必要があります。
水道水には熱帯魚にとって有害な物質が含まれています。
代表的なものだと「塩素」や「重金属」などです。
塩素を中和する商品や重金属を無害化する商品が市販されていますので、それを規定量入れて混ぜればOKです。
この時、必ず規定量を守るようにしてください。
カルキ抜きの入れ過ぎも熱帯魚達にとっては有害です。
水槽に水を入れるときはそっと入れましょう。
勢い良く入れると底床や水草の汚れを舞い上げてしまい、水が濁ってしまいますし、熱帯魚もビックリします。
水を入れる時は水を手で受け止めて水の勢いを殺してあげると良いでしょう。
大きなバケツを使わず、小さなバケツで入れた方が手が滑ってしまうという事故が少なくなります。
水を入れ終わったら水換え完了です。
水換えをする時は完璧に綺麗にしようと思わないようにしてください。
たくさん水を換えれば、透明度は上がります。
しかし、それは一時的なもので、すぐ水が濁ったりします。
実は水換えで最も注意しないといけないのは、熱帯魚にダメージを与えない事ではありません。
バクテリアにダメージを与えない事がとても重要です。
その為、水換えの量も重要ですし、新しく入れる水もとても重要です。
水槽の水と新しく入れる水は水温もpHもある程度あわせてください。
底床もバクテリアの大事な棲家なので、掃除しすぎないようにしましょう。
バクテリアにダメージを与えてしまっては、有効な水換えとは言えません。
とにかく完璧に綺麗にしようと思わない事が大切です。
夏場になると水温がとても高くなってしまいます。
そこで「低い温度の水を入れて、適切な温度に持っていこう」という方は多いのではないでしょうか?
これは間違えなので、やめてください。
先程もご紹介したように、水温の急激な変化は熱帯魚やバクテリアにとって大きなダメージになります。
私達が良いと思っている事が必ずしも熱帯魚やバクテリア達に良い訳ではないです。
いかがでしたか?
水換えの頻度は1週間~2週間に1回でも良いのですが、出来れば硝酸塩の値をチェックしてするようにしましょう。
量は水槽の水の3分の1までで、新しく入れる水は温度とpHを水槽の水と一緒にしてください。
水換えをする時はバクテリアにダメージを与えない事を一番に考えましょう。
バクテリアにダメージを与えてしまうと水槽の白く濁る原因になったりする為、水槽の透明度が下がってしまう可能性が高いです。
夏場など水換えで温度調節するのは間違えですので、絶対にやめてください。
急激な温度変化は熱帯魚やバクテリアに大きなダメージになってしまいます。
バクテリアを意識した水換えが有効な水換えですので、注意点を守って水換えをして見てください。
水換えをする目安として、ろ過不足の症状が出た場合にするというのも、ひとつの手です。
ろ過不足になるとどんな症状が出るのかは別記事で詳しくご紹介しています。
参考にしてみてください。
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