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熱帯魚やメダカの水合わせ!やり方や時間の目安、注意点
6分
普段何気なく使用している水道水。
私達にとってはそこまで悪影響はありません。
しかし、熱帯魚達にとっては有害です。
そこで熱帯魚の水槽に水道水を使用する場合、カルキを抜くという作業が必要になってきます。
実はカルキを抜く方法はたくさんあります。
知らない方法もあるかもしれません。
さらにおすすめのカルキ抜きやハイポの正しい使い方なんかもご紹介しますよ。
どうぞご覧ください。
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ここで言うカルキというのは塩素の事です。
プールなどで消毒の為にも使われています。
自治体や季節によって濃度は違いますが、水道水に塩素を入れる事が法律で決まっている為、水道水には必ず塩素が含まれています。
水道水に含まれている塩素は非常に微量の為、私達にとっては飲んでも害はありません。
しかし、熱帯魚はエラ呼吸で体も小さく、塩素に対する抵抗力も弱いです。
カルキ抜きをしない水道水を水槽に入れると熱帯魚は弱って最悪死んでしまいます。
そこで必要になってくるのが、水道水のカルキを抜くという作業です。
カルキを抜くといっても方法はいっぱいあります。
薬を使う方法もあれば、自然にカルキを抜く方法もありますので、詳しくみていきましょう。
この方法が一番簡単でおすすめですし、一般的な方法です。
中和剤を使って、水道水のカルキを抜く方法です。
ペットショップやホームショップの熱帯魚コーナーに売られているものです。
液体タイプのものとハイポと呼ばれる透明な石のようなタイプのものの2種類があります。
商品の名前はメーカーによって違いますが、お店の人に「カルキ抜きどこにありますか?」と尋ねると通じます。
商品に必ず「何リットルに対してどのくらい入れる」と書いてあると思いますので、その量を入れればOKです。
中和剤は薬剤なので、入れすぎるのはよくありません。
あとで説明しますが、この中和剤も実は熱帯魚達にとっては有毒なんです。
価格も比較的安価ですし、カルキを抜くのにそんなに時間がかからないので、とてもオススメです。
製品のよっては塩素以外の有害物質も中和してくれる優れたものも売られています。
やかんや鍋に水道水を入れて沸騰させる方法です。
塩素は温度が高いと抜けやすいので、沸騰させてしまえば簡単に取り除けます。
しかし、この方法はちょっと問題があります。
カルキは沸騰させる事でトリハロメタンという有害物質に変化する為、さらに40分以上沸騰させて取り除かなければいけません。
もちろんですが沸騰させた水道水を水槽にそのまま入れてしまったら、熱帯魚が茹で上がってしまいます。
その為、冷まして水温をあわせてから入れてあげなければいけません。
さらにこの方法は水分中のミネラルも酸素も抜いてしまうのであまりオススメできません。
水道水をバケツやペットボトルなどに汲んで放置する方法です。
日光の当る場所に置くと早く塩素が抜けます。
大体半日ぐらい(約6時間)を目安にしてください。
日陰でも問題なく抜けますが、2~3日かかります。
沸騰よりも手間はかかりませんが、時間がかかります。
塩素はアルカリ性です。
アルカリ性の物は酸性の物を入れると中和出来ます。
例えばレモンとか、みかんとか、お茶っ葉とか、お酢とかetc...だいたいどこのご家庭にもありますよね。
しかし、この方法はあまりオススメ出来ません。
なぜなら何をどのぐらい入れれば良いのかわかりません。
さらにpHを直接いじっているようなものなので、入れすぎると酸性に少ないとアルカリ性になってしまいます。
カルキ抜きがないときに応急処置になるかもしれないので、ご紹介してみました。
これは手間がかかりますが意外に良い方法で、水道水に炭を入れる方法です。
炭には浄化作用があります。
水道水に含まれている塩素やトリハロメタンなどを吸着します。
消臭剤にもよく使われていますので、カルキ臭さを抑えるのにも最適です。
炭に含まれているミネラルが溶け出すことにより、飲み水としてもかなり良質な水が作れます。
用意した炭をたわしなどで綺麗に洗い、鍋などで10~20分程度煮立てます。
そのまま放置し、その後ザルなどで取り出し、冷やして乾燥させれば完成です。
あとは1Lあたり150gぐらいの炭を水道水に入れ、一晩寝かせればOKです。
浄水器を設置してしまえば、短時間でカルキ抜きした水を使う事が出来ます。
とても簡単な方法なのですが、浄水器の定期的なメンテナンスやカートリッジ交換が必要となる為、コストがとてもかかります。
手軽さは一番ですが、一番お金がかかる方法です。
中和剤を入れると簡単に塩素を抜く事が出来ます。
このカルキ抜きの正体は『チオ硫酸ナトリウム』という物質です。
実はこのチオ硫酸ナトリウムというのも熱帯魚達にとっては毒なんです。
つまり、毒の中に毒を入れている状態という事になります。
毒と毒が合わさる事で両方が中和されるというのが、カルキ抜きの原理です。
つまり、毒をもって毒を制すという言葉が本当に当てはまっている状態なんです。
その為、必ず規定量を必ず守るようにしてください。
規定量以上入れるとチオ硫酸ナトリウムの方が中和されない状態になるので、熱帯魚達にとっては危険な状態になります。
もし、水道水を中和した水を入れ、しばらくしてから熱帯魚の様子がおかしくなった場合はすぐ水を換えてください。
ハイポと呼ばれる透明な石のようなものを使うと塩素を中和する事が出来ます。
バケツに水道水を入れて、ハイポを入れて、よく混ぜて、しっかり溶かして・・・
ちょっと待った!!
そのやり方、間違ってます。
私は昔ホームセンターの熱帯魚コーナーを担当していたのですが、このやり方をしている方がとても多かったです。
ハイポの正しい使い方をご紹介します。
まず、コップを用意して、その中に40℃ぐらいのお湯を準備してください。
その中にハイポを一粒入れて、よく溶かしてください。
これで大体水道水50リットルぐらいをの残留塩素を取り除く事が出来ます。
10リットルの水に対して、コップに溶かしたものを5分の1入れれば大丈夫です。
ハイポに関しては結構入れすぎている方が多いので、注意してください。
私がおすすめするカルキ抜きはテトラさんのパーフェクトウォーターです。
カルキ以外にも水道水の銅やカドミウムなどの重金属も中和してくれ、無害にしてくれます。
さらに熱帯魚の表皮やエラなどの粘膜を保護してくれる保護する水に調整出来ます。
ちょっと高いのですが、熱帯魚達に良い環境を提供する為に、長年愛用している水質調整剤です。
いかがでしたか?
熱帯魚達にとって、水道水の塩素はとても有害です。
その為、水道水のカルキを抜くという作業がとても大切になります。
お店に売っている中和剤を使うのが一般的ですが、カルキを抜く方法はたくさんあります。
中和剤を使う場合は必ず規定量を守るようにしてください。
中和剤も熱帯魚達にとっては毒なので、入れ過ぎは危険です。
私のおすすめの中和剤はテトラさんのパーフェクトウォーターです。
もし気になったら一度使ってみてくださいね。
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