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知ってる!?【熱帯魚の水合わせ】その方法や時間、点滴法とは?

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知ってる!?【熱帯魚の水合わせ】その方法や時間、点滴法とは?

やったー!!熱帯魚買ってきたよ!!早く水槽に入れよう!!

そのまま水槽に入れたらダメだよ!!

えっ!?なんで!?

ショップで熱帯魚を購入してきたら、待ちに待った熱帯魚を水槽に入れる時がきました。

ワクワクしますよね。

実は熱帯魚を水槽に入れる時が最も注意が必要で水合わせという作業をしなければいけないんです。

この記事では熱帯魚の水合わせについてその方法や時間、点滴法についてご紹介します。

水合わせには2種類の方法があり、特に点滴法は熱帯魚への負担が少ないのでオススメです。

しかし、点滴法はバケツの水に注意を払わないと場合によっては逆効果なんですよ。

それではいってみましょう。

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水合わせってなに?

水合わせってなに?

水合わせとはその名の通り水を合わせてあげることです。

水を合わせてあげる?どういうこと?

お店で購入した時に袋に入れてもらったと思いますが、その袋の中の水とあなたの水槽の水は同じように見えても全く違うんです。

この水の違いが熱帯魚達に致命的なダメージを与えてしまう可能性があります

その為、熱帯魚を水槽に入れる場合はこの水の違いを出来る限り少なくしてあげないといけません。

水合わせという作業は袋の水とあなたの水槽の水を合わせてあげる為に必要な作業なんです。

水合わせが必要な理由

なぜ水合わせが必要なのかというと、水槽を移動する危険性を最小限に抑える為です。

実は水槽を移動する事は熱帯魚達にとってすごく危険な事だったりします。

新しい水槽は熱帯魚達にとっては未知の環境なので、ストレスが溜まります。

さらにお店で購入した時に袋に入れてもらった水(お店の水槽の水)とあなたの水槽の水は違います。

何が違うのか具体的にいうと水質、袋に入れて移動している時に変化した水の温度です。

水槽が変わるという事はこの2つに急激な変化が起こる事になります。

熱帯魚は水質と水温の急激な変化に弱い生物で、その変化についていけないとショック症状を起こし、最悪死に至ります。

その為、熱帯魚を購入してきて水槽に入れる場合は水合わせという作業が必要になってきます。

熱帯魚さん達の負担を出来るだけ小さくする為なんだね!!

具体的な水合わせの方法について詳しく解説するよ!!

一般的な水合わせの方法

水合わせには大きく分けて2つのやり方があります。

まずは一般的な普通の水合わせの方法について解説します。

水温を合わせる

水温を合わせる

ショップで熱帯魚を買ってきたら、そのまま水槽に浮かべます

もちろん熱帯魚は袋に入ったままです。

何個も袋がある場合は、混ぜたりせずそのまま一緒に浮かべましょう。

袋の口は閉じたままでも、空けておいてもかまいませんが、水槽の水が袋の中に入らないようにしてください。

このまま30〜60分浮かべておいてください。

これで大体水温が同じぐらいになっていると思います。

心配なら温度計で測ってみてください。(ぴったり同じじゃなくても大丈夫です。)

既に水槽に熱帯魚が泳いでいる場合、好奇心旺盛な魚はビニール袋の中を見にきたり、つついたりしますし、同じ種類の生体がいるとずっとビニール袋のそばにいたりして、ちょっと面白いかもしれません。(私だけかもしれませんが・・・)

水質を少しずつ合わせる

水質を少しずつ合わせる

次は袋の口を開けて、水質を合わせる作業をします。

まず袋のほうの水を1/3程度捨てます。

その後、捨てた分と同じぐらいの量の水を水槽から入れてあげます

袋の水は水槽に入れず捨ててください。

そしてまた袋の口を縛って10〜15分程度放置します。

この作業を3〜5回繰り返します。

熱帯魚を水槽に入れる

水を入れ替える作業を繰り返したら、『袋の水』と『水槽の水』はほとんど水質が同じになっています。

あとは熱帯魚達を水槽に入れてあげてください。

この時ネットなどですくって入れてあげる方がオススメです。

あとで詳しく説明しますが、袋の水は水槽に入れない方が良いです。

もっと慎重な水合わせ『点滴法』とは?

もっと慎重な水合わせ『点滴法』とは?

もう1つの水合わせの方法というのが点滴法です。

点滴法とはその名の通りで、点滴のようにじっくりゆっくりと水を合わせていく方法です。

実は熱帯魚の中には水質変化に極端に弱い種類の魚もいます。

代表的なのがアクアリウムで人気の小さなエビたちです。

水質変化に敏感な生体を導入する場合、先程のご紹介した水合わせでは不十分です。

その為、さらにさらに細かい水合わせが必要になってきます。

細かい水合わせをする上で最適なのが点滴法による水合わせです。

点滴法に必要な準備と注意点

点滴法を行う場合は準備しなければいけない道具と注意点があります。

点滴法に必要な道具

点滴法には下のような道具が必要になります。

  • 水合わせ用のプラケース
    (バケツでもOK)
  • エアチューブ(1~1.5mぐらい)
  • キスゴム
  • エアストーン
  • 一方コック

道具といってもそんな高価なものはなく、全部揃えても1000円前後だと思います。

水合わせキットみたいな感じでセットになったものも売られています。

道具のセッティング

点滴法の道具のセッティング

まずエアチューブにキスゴムを通してください。(1つまたは2つ)

次にエアチューブの片方にエアストーン、もう片方に一方コックを取り付けてください。

これで準備完了です。

水槽と容器(水合わせ用)の配置

水槽と容器(水合わせ用)の配置

点滴法で水合わせをする場合、自動的に水が送られるようにする必要があります。

水合わせをする容器は必ず水槽よりも低い位置にセットしてください

サイフォンの原理(水が高いところから低いところへ勝手に流れる原理)を利用して行います。

点滴法のやり方

それでは点滴法のやり方について見ていきましょう。

水温を合わせる

ショップで熱帯魚を買ってきたら、熱帯魚の入ったビニール袋ごと水槽に30~60分程度浮かべてください。

次にビニール袋を開け、水合わせようの容器に水ごと熱帯魚を移します。

ビニール袋に入っていた水はすべて移す必要はありません。500mlもあれば十分だと思います。

水が流れるようにする

点滴法のやり方

エアチューブにエアストーンと一方コックを繋いだものを準備します。

エアストーンの側を水槽に沈めます。

このときキスゴムなどで固定すると良いです。

一方コックは解放した状態にし、エアチューブをたるませて少し水槽に沈めます。

たるませて沈んでいる部分に水が入るので水面と同じところまでエアチューブに水が入ったら、一方コックを閉めます

閉めたら、エアチューブのたるんでいる部分を水槽の外側に引っ張ってエアチューブの水の入っている部分が水槽の外側までくるようにします。

一方コックを水合わせ用の水合わせようの容器に入れます。(こっちもキスゴムなどで固定すると良いでしょう。)

一方コックを少しずつあけると水が流れるようになります。

点滴を使って水を合わせる

一方コックを調節して1秒間に1〜3滴ぐらい流れるようにしてください。

とにかくゆっくりゆっくり流れるように調節する事がポイントです。

水が増えたら増えた分だけ捨てて、また点滴を継続します。

この作業を3〜5回繰り返せば、水槽と水と水合わせ用の容器の水は同じになります。

とにかくしっかり時間をかけて水を合わせてあげるようにしてください。

時間がかかるので、水合わせようの容器の水の温度に注意してください。

熱帯魚を水槽に入れる

点滴法でしっかり時間をかけて水合わせが出来たら、熱帯魚を水槽に入れてあげましょう。

この時熱帯魚をネットなどですくって、水槽に入れてあげてください。

あとで詳しく説明しますが、バケツの水は出来る限り水槽に入れないようにしてください。

水合わせの時間はどれくらいかけた方がいいの?

水合わせの時間はどれくらいかけた方がいいの?

水合わせの時間ですが、魚の種類によって違ってきます

水温を合わせる為に、袋ごと浮かべておく時間が30~60分ぐらいです。

その後一般的な水合わせの場合は水を入れ替えて10~15分待つのを3~5回繰り返すので、30~75分ぐらいです。

点滴法の場合は少なくとも1時間、基本的には2時間ぐらいかけてあげると良いと思います。

必ず点滴法がいいの?

必ず点滴法が良いのかと聞かれたら、ノーだと思います。

基本的に点滴法の方が魚への負担が少なくなるのでオススメなのですが、季節によってはデメリットが大きかったりします

点滴法で水合わせをするとどうしても時間がかかってしまいます。

特に冬場の場合は点滴法で水合わせをしているうちに水合わせようの容器の水の水温がどんどん下がっていきます。

確かに時間をかけた方が熱帯魚への負担は少ないのですが、水温が下がってしまったら逆効果になります。

もし点滴法をやるのであれば、水合わせようの容器の水の温度管理もしっかり出来ている事が大前提だと思います。

そうだね!!水温がどんどん下がっていくもんね!!

せっかく水温を合わせてから点滴法をしても、これじゃ意味がないよね!!

必ず点滴法が良い訳ではないと思う理由はもう一つあります。

実際にショップではそこまで行われていないという点です。

私が努めていたホームセンターでもそうですし、知り合いにショップの方々に聞いても同じだったのですが、一般的な水合わせをしているところが多いです。

そもそも数十年前にこの点滴法というのはなかったそうです。

点滴法が流行り出したのは結構最近の事で、それまでは一般的な水合わせが主流だったんです。

その為、今でも一般的な水合わせの方法でやっている問屋さんやショップは多いのが現状だと思います。

特に水質に弱い熱帯魚やワイルド個体の熱帯魚、エビなどは逆に点滴法じゃないとダメなんですが、それ以外は一般的な水合わせでも大丈夫だと思います。

袋の中の水は水槽に入れてもいいの?

袋の中の水は水槽に入れてもいいの?

購入した時にショップの水を袋に入れてくれると思いますが、この袋の水はあまり水槽に入れない方が良いです。

理由はひとつで何が入っているかわからないからです。

実際に魚病薬が入っている場合もあるでしょうし、そうでなくても塩やコケの抑制材などが入っている場合があります。

それを水槽の中に入れてしまうと、水草やバクテリアなどに影響が出てしまう場合があります。

袋の水には実際に何が入っているかわかりません。

基本的に入れないようにした方が無難です。

まとめ

いかがでしたか?

水槽を移動するという事は熱帯魚にとって、とてもリスキーな事です。

その為、熱帯魚をお出迎えする場合は、必ず水合わせという作業が必要となります。

水合わせの方法は2つありますが、魚によっては点滴法でないとダメな場合もあります。

しかし、点滴法が必ずしも良いという訳ではありません。

点滴法は熱帯魚への負担が少ないので、オススメなのですが、それは水合わせようの容器の水温がちゃんと管理出来ている事が前提です。

いくら点滴法で時間をかけて水合わせしても、水合わせようの容器の水の温度が下がってしまったら時間をかけた分、逆効果です。

水合わせはとても大切な作業なので、点滴法の場合は水合わせようの容器の水の温度にもしっかり気を配ってください。

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