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熱帯魚やメダカの水合わせ!やり方や時間の目安、注意点

9分

熱帯魚やメダカの水合わせ!やり方や時間の目安、注意点

やった!!やっと熱帯魚買ったよ!!

でも、これってそのまま水槽に入れるの?

そのまま水槽に入れたらダメだよ!!

水合わせをしてから水槽に入れるんだよ!!

熱帯魚やメダカを水槽に入れる場合は水合わせという作業が必ず必要になります。

この記事では熱帯魚の水合わせについてそのやり方や時間の目安、注意点などご紹介します。

水合わせには点滴を使うやり方と使わないやり方があり、時間の目安は温度合わせが約30分、水質合わせが約1~2時間です。

実は私は点滴法はほとんどせず、違うやり方で水合わせをしていますので、その方法も紹介しますよ。

それではいってみましょう。

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水合わせってなに?効果やメリット

水合わせってなに?

水合わせとはその名の通り水を合わせてあげることです。

水を合わせてあげる?どういうこと?

お店で購入した時に袋に入れてもらったと思いますが、袋の中の水とあなたの水槽の水は同じように見えても全く違うんです。

この水の違いが熱帯魚達に致命的なダメージを与えてしまう可能性があるので、そのまま水槽に入れると魚には大きな負担がかかります。

水合わせをすると以下のような効果やメリットがあります。

  • 水温の差によるダメージをなくす
  • 水質によるダメージをなくす
  • 寄生虫や害虫の侵入を防ぐ
  • 病気の持ち込みを防ぐ

熱帯魚を購入してきて自分の水槽にお出迎えするのは、熱帯魚達にとっては大幅な環境の変化です。

水合わせとは環境が変わることによる熱帯魚達のダメージを最小限に抑える作業という風に考えてください。

水合わせでやる事は2つ

水合わせが必要な理由

水合わせでやる事は大きく2つです。

まずは1つ目は水温の差をなくしてあげるという作業です。

ショップでもらった袋の中の水とあなたの水槽の水の温度は違うと思ってください。

ショップで管理している時の水温とあなたの水槽の水温が一緒だったとしても、購入して家に持って帰る間に少なからず外気の影響を受けるので、小さな袋の中の水温は変わっています。

急激な水温の変化は熱帯魚達に大きなダメージを与えるので、水温を合わせてあげましょう。

2つ目は水質を合わせるという作業です。

ショップの水とあなたの水槽の水は100%違う水です。

急激な水質の変化は熱帯魚達に致命傷レベルの大きなダメージを与えます。

その為、この水質の差を出来る限りゆっくりと合わせてあげましょう。

水温と水質を合わせてあげればいいんだね!!

水合わせの時間の目安

水合わせの時間の目安

水合わせですが、時間をかけてやればやるほど熱帯魚の負担は小さくなります。

しかし、夏場や冬場などは外気との差が大きいので、点滴を使う方法の場合は必要以上に時間をかければかけるほどリスクが高くなります。

水合わせの時間の目安は水温を合わせる作業が30分ぐらい、水質を合わせる作業が1~2時間ぐらいと考えてください。

これは外気温やショップからの移動時間、生体の特徴などによって違いますが、だいたいこれぐらいが目安と考えて良いです。

トータルで1時間半から2時間半ぐらいだね!!

あくまでも目安だけど、私はだいたい2時間ぐらいのことが多いかな!!

水合わせの方法は点滴を使うやり方と使わないやり方の2つあります。

それぞれについて詳しい解説していきます。

点滴を使わない水合わせのやり方

まずは点滴を使わない水合わせのやり方から見ていきましょう。

手順は水温を合わせる→水質を合わせる→水槽に魚を入れるの順番になります。

水温を合わせる

水温を合わせる

ショップで熱帯魚を買ってきたら、袋を開けずにそのまま水槽に浮かべます

何個も袋がある場合は、混ぜたりせずそのまま一緒に浮かべましょう。

そのまま約30分浮かべておいてください

これで袋の中の水と水槽の水の水温がだいたい同じになります。

心配なら温度計で測ってみてください。(ぴったり同じじゃなくても大丈夫です。)

既に水槽に熱帯魚が泳いでいる場合、好奇心旺盛な魚はビニール袋の中を見にきたり、つついたりしますし、同じ種類の生体がいるとずっとビニール袋のそばにいたりして、ちょっと面白いかもしれません。(私だけかもしれませんが・・・)

水質を少しずつ合わせる

水質を少しずつ合わせる

次は袋の口を開けて、水質を合わせる作業をします。

まず袋のほうの水を1/3程度捨てます。

袋の水は水槽に入れず捨ててください。

その後、捨てた分と同じぐらいの量の水を水槽から入れてあげます

そしてまた袋の口を縛って10〜15分程度放置します。

この作業を3〜5回繰り返します。

熱帯魚を水槽に入れる

水を入れ替える作業を繰り返したら、『袋の水』と『水槽の水』はほとんど水質が同じになっています。

あとは熱帯魚達をネットなどですくって水槽に入れてあげてください。

点滴を使った水合わせのやり方

もっと慎重な水合わせ『点滴法』とは?

次は点滴を使って水合わせをする点滴法について詳しくご紹介します。

点滴を使ったやり方の方が熱帯魚への負担が少なくなるので、水質変化に敏感な熱帯魚やエビなどを導入する場合にはこのやり方で水合わせしましょう

点滴を使ったやり方をする場合、以下の道具が必要になりますので、準備してください。

  • 水合わせ用のプラケース
    (バケツでもOK)
  • エアチューブ(1~1.5mぐらい)
  • キスゴム(なくてもOK)
  • エアストーン
  • 一方コック

道具といってもそんな高価なものはなく、全部揃えても1000円前後だと思います。

冬場などは水温が下がってしまうので、ヒーターもあるととても良いです。

水合わせキットみたいな感じでセットになったものも売られています。

必要に応じてキスゴムを付け、エアチューブの片方にエアストーン、もう片方に一方コックを取り付けてください。

下の図のような状態になれば、準備完了です。

点滴法の道具のセッティング

水温を合わせる

ショップで購入した熱帯魚購入してきたら、袋を開けずにそのまま水槽に浮かべてください

30分ぐらい浮かべたら、取り出して水合わせ用の容器に熱帯魚達と水を移します

ビニール袋に入っていた水はすべて移す必要はありません。

500mlもあれば十分だと思いますので、あとは捨てても大丈夫です。

点滴を使って水質を合わせる

点滴法で水合わせをする場合、サイフォンの原理(水が高いところから低いところへ勝手に流れる原理)を利用して自動的に水が送られるようにします。

その為、水合わせ用の容器は必ず水槽よりも低い場所に置くようにしてください。

水合わせ用の容器を低い位置に置いたら、エアチューブにエアストーンと一方コックを繋いだものを準備したら、以下の手順で水が流れるようにしてください。

点滴法のやり方

    ①一方コックは解放した状態にし、エアストーンの側を水槽に沈め、エアチューブもある程度水の中に沈めます。(キスゴムは固定してもOK)

    ②エアチューブの沈んでいる部分に水が入るので水面と同じところまで水が入ったら、一方コックを閉めます。

    ③閉めたら、エアチューブのたるんでいる部分を水槽の外側に引っ張ってエアチューブの水の入っている部分が水槽の外側までくるようにします。

    ④一方コックを水合わせ用の容器に入れ、一方コックを少しずつあけると水が流れ出します。

水合わせ用の容器に水が流れ始めたら、一方コックを調節して1秒間に1〜3滴ぐらい水がポタポタ落ちるようにしてください。

あとはそのまま1~2時間ぐらい放置しておきましょう。

小さい容器だと水が溢れてしまうかもしれないので、注意してください。

溢れそうになったら、いったん点滴を中断して増えた分だけ水を捨てて、また点滴を再開してください。

点滴法をやる時の注意点

点滴法で水合わせをする場合は何点か注意事項があります。

水がポタポタ落ちる状態にして放置するので、水が溢れ出さないように注意してください

容器が小さいとすぐ水がいっぱいになるので、そのまま放っておいたら、床が水浸しになってしまう可能性があります。

こまめに様子を見るようにして、溢れそうならいったん点滴を中止して水を捨ててくさだい。

点滴法はとにかく時間がかかりますので、水温には必ず注意を払うようにしてください

水合わせ用の容器は小さいと思いますので、水温がすぐに変化しますし、点滴でエアチューブを通っている間にも水温は大きく変化してしまいます。

特に冬場は点滴法で水合わせしている間に水温が低下し、熱帯魚が生きていけない温度になってしまっている事もよくあります。

ヒーターを入れるなど、温度が大きく変化しないように注意してください。

必ず点滴法がいいの?

必ず点滴法がいいの?

必ず点滴法が良いのかと聞かれたら、答えはノーです。

点滴法で水合わせをした方が魚への負担が小さいのは事実ですが、どうしても水槽の外で長い時間作業をする事になってしまいます。

小さい容器の中も水はすぐ温度が変わりますし、長い時間かけてエアチューブを移動する水はもっと温度が変わりやすいです。

その為、せっかく30分かけて温度を合わせても台無しになってしまう事が多いです。

特に冬場は点滴法で水合わせしている間に水温が低下し、熱帯魚が生きていけない温度になってしまっている事もよくあります。

そうだね!!水温がどんどん下がっていくもんね!!

せっかく水温を合わせてから点滴法をしても、これじゃ意味がないよね!!

あまり知られていませんが、もう1つ理由があります。

ショップでは点滴法をあまり使っていないという点です。

水質変化に敏感な生体には点滴法をしますが、基本的には点滴を使わない方法で水合わせします。

これは私の勤めていたホームセンターもそうでしたし、知り合いのショップでも同じでした。

そもそも数十年前にこの点滴法はなく、流行り出したのは結構最近の事です。

それまでは点滴を使わない方が主流で、今でも点滴を使わない方法でやっている問屋さんやショップが多いのが現状だと思います。

袋の中の水は水槽に入れてもいいの?

袋の中の水は水槽に入れてもいいの?

購入した時にショップの水を袋に入れてくれると思いますが、この袋の水はあまり水槽に入れない方が良いです。

理由はひとつで何が入っているかわからないからです。

実際に魚病薬が入っている場合もあるでしょうし、そうでなくても塩やコケの抑制材などが入っている場合があります。

それを水槽の中に入れてしまうと、水草やバクテリアなどに影響が出てしまう場合があります。

袋の水には実際に何が入っているかわかりません。

基本的に入れないようにした方が無難です。

確かに何が入ってるかわからないもんね!!

でも、私はショップの水入れるんだよね!!

えッ!?入れるの!?そういえば違うやり方で水合わせするって言ってたけど、どうやってるの?

私がやってる水合わせの方法

私がやってる水合わせの方法

今まで何百回も水合わせをしてみて、この方法が一番熱帯魚達に負担が少ないと感じるのでご紹介します。

知り合いに教えてもらった方法ですが、私は毎回この方法でやっています。

水温を合わせる

まずは他の方法と同じで、ショップで購入した熱帯魚を袋を開けずにそのまま水槽に浮かべます

そのまま約30分浮かべておきます

水質を合わせる

私がやってる水合わせの方法2

水槽から袋を取り出して、ハサミで1~2cmぐらい切って袋から水が漏れるようにして、そのまま水槽に戻します

あとはそのまま1時間(水質変化に敏感な生体の場合は2時間)放置してください。

この時袋の切り口が水槽の水から出ないようにしてください。

熱帯魚を水槽に入れる

時間が経ったら、袋をさらに切ってそのまま水ごと熱帯魚を水槽に入れて終了です。

まとめ

いかがでしたか?

水槽を移動するという事は熱帯魚にとって、とてもリスキーな事です。

その為、熱帯魚をお出迎えする場合は、必ず水合わせという作業が必要となります。

水合わせの方法は2つありますが、魚によっては点滴法でないとダメな場合もあります。

しかし、点滴法が必ずしも良いという訳ではありません。

点滴法は熱帯魚への負担が少ないので、オススメなのですが、それは水合わせようの容器の水温がちゃんと管理出来ている事が前提です。

いくら点滴法で時間をかけて水合わせしても、水合わせようの容器の水の温度が下がってしまったら時間をかけた分、逆効果です。

水合わせはとても大切な作業なので、点滴法の場合は水合わせようの容器の水の温度にもしっかり気を配ってください。

私がやっている水合わせの方法もご紹介しましたが、ショップの水を水槽に入れるのが気になるという方はやめておいた方が良いと思います。

何百回と水合わせをしていますが、この方法が一番魚への負担が少ない感じがするのでやってみてください。

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