水槽のろ過の仕組み!!生物ろ過とバクテリア
原因はこれ!!熱帯魚水槽の白濁りの原因と解決法
6分
アクアリウムをやる以上、ショップのように透明でピカピカの水に誰もが憧れますよね。
でも、自分の水槽は・・・白く濁ってる。
そんな状況は誰でも経験すると思います。
今回は水槽の水が白く濁る原因とその解消法をご紹介します。
どうぞ、ご覧ください。
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なぜ、水が白く見えるの?
そもそもなぜ水が白く濁って見えるのでしょうか?
水換えや立ち上げなどで入れた水は透明のはずなのに・・・。
水が白く見える原因は有機物の巻き上げやバクテリアの不足・死滅、さらに熱帯魚の排泄物や餌の食べ残しなど様々です。
目で見ても確認できるようなものではありません。
しかし、水槽の水の透明度を下げ、白く濁って見えてしまいます。
白濁りの主な原因
水槽の水が白く濁っている場合、まずは原因を突き止めましょう。
原因が分からなければ、対策の使用がありません。
水が白く濁ってしまう原因はいくつかあります。
- ろ過サイクルが完成していない
- 微細なゴミが浮遊している
- バクテリアの死骸が浮遊している
- 水槽の中の魚の数が多い
- 栄養系ソイルによる濁り
原因が分かれば、あとはそれを改善してあげれば良いだけです。
特に水槽立ち上げ時の白濁りはろ過サイクルが完成していない事が原因の事がほとんどです。
水槽の白濁りの原因と解決法
それぞれの原因についてさらに詳しく見ていきましょう。
あなたの水槽に当てはまっていないか?チェックしてみてください。
解決法もご紹介しますよ。
どうぞ、ご覧ください。
ろ過サイクルが完成していない(特に水槽立ち上げ時)
特に水槽立ち上げ直後によく見られる白濁りの原因です。
水槽内のろ過システム(ろ過バクテリア)の状態が整っていない事が原因です。
白濁りの原因として一番多いのが、バクテリア不足です。
特に水槽立ち上げ時はバクテリア0の状態です。
この状態で熱帯魚を導入してしまうと、水質がすぐに悪化してしまい、水槽の水が濁ってしまいます。
解消法
ろ過バクテリアは繁殖するのに酸素を必要とします。
まずはエアレーションをして酸素を供給してあげましょう。
市販のバクテリア剤を利用するのも一つの手です。
特に水槽を立ち上げる時は、熱帯魚を入れていない状態で1週間程度、テスト運転をしてある程度バクテリアを増やしてから熱帯魚を入れるようにしましょう。
ろ過サイクルを崩してしまった(底床が原因)
底床はバクテリアの棲家です。
その底床を水道水で丸洗いしたり、新しい底床に変えるとバクテリアが不足するので、ろ過サイクルが崩れてしまいます。
すると、水槽の水は白く濁ってしまう事があります。
水槽立ち上げ時の場合は、バクテリアが繁殖していない為、この原因は考えられません。
解消法
底床が原因で水が白く濁ってしまった場合は、バクテリアが増えるのを待つしかありません。
ろ過を担うバクテリアは酸素を必要とするので、エアレーションをして酸素を供給してあげましょう。
市販のバクテリア剤を使うと白濁りが解消できる場合があります。
底床はバクテリアの大事な棲家なので、取り扱いには注意しましょう。
微細なゴミが浮遊している
これも水槽の立ち上げ時によく見られます。
水換えをした時も時々起こります。
細かい汚れが水中を舞ってしまっている状態です。
- 最初から水草や底床に付着しているゴミや汚れ
- 洗浄してから入れるべき底床を洗浄せずにそのまま入れた
- 餌の食べ残しが水中に浮遊している
- バクテリアの死骸が浮遊している
などの理由が考えられます。
解消法
この場合は浮遊しているものを除去してあげれば良いです。
水換えをしたり、目の細かいフィルターに変更したり、活性炭を利用して汚れを吸着したりしましょう。
浮遊しているゴミはとても微細なので、フィルターをスルーしてしまう事があります。
それならフィルターで取り除ける大きさにまとめちゃえばいいじゃん!というような凝縮剤という商品も販売されています。
これはちょっと面白い発想の商品なので使ってみても良いかもしれません。
バクテリアの死骸が浮遊している
バクテリアの死骸が大量に浮遊していると水を白く濁らせます。
水槽立ち上げの際はそもそもバクテリアが繁殖していないので、この原因は考えられません。
フィルターを洗浄したり、水質が変化した事によって大量死した可能性があります。
一時的なものなら良いのですが、そもそも水槽の環境が悪い場合があります。
バクテリアが死んでしまった原因は以下のような事が考えられます。
- 水温管理が出来てない(特に夏場や冬場)
- 酸素が欠乏している
- カルキ抜きが不十分またはしないまま水を水槽に入れた
- ph調整剤を投入した
いくらバクテリアを増やそうとしても、バクテリアが棲めない環境では意味がありません。
解消法
まずはバクテリアが死んでしまった原因を突き止めましょう。
原因を突き止めたら、それを解消してあげればOKです。
この場合は、バクテリアが棲める環境に戻してあげる事が大切になります。
環境を改善したら、エアレーションをして、バクテリアが増えるのを待ちましょう。
市販のバクテリア剤を使うのも、有効な手の一つです。
水槽の中の魚の数が多い
水槽の中たくさんの魚を入れてしまうと水が白く濁ってしまいます。
たくさん魚がいると、その分排泄物も増え、水質が悪化してしまい、水が白く濁る原因になります。
解消法
水槽の中にいる魚の数が多くなりすぎていないか確認しましょう。
もし、多すぎる場合は他の水槽を準備してあげて、そっちに移してあげましょう。
栄養系ソイルによる濁り
栄養系ソイルというのはその名の通り栄養を豊富に含んでいます。
その栄養分が水に溶け出して漂ってしまい、白く濁ったりします。
立ち上げの際に見られる場合は洗浄が甘かったという場合もあります。
ソイルがつぶれてそれが白く濁らせている場合もあります。
解消法
とにかく水換えをしましょう。
溶け出している栄養分を外に逃がしてあげるという事です。
この原因の場合は水換えが一番効果的な解消法になります。
何回か繰り返していると透明になるはずです。
本来であればろ過装置で綺麗になるはずなのですが、栄養分が溶け出しているためろ過装置のパワーが足りないというケースも考えられます。
まとめ
いかがでしたか?
私も水槽を立ち上げた時に白濁りには悩まされました。
白濁りを解消したいのであれば、まず原因を突き止めてください。
なぜかというと、そもそも白濁りの原因が一つではないからです。
原因を突き止めないで、対策をしても白濁りが解消される可能性は低いです。
基本的に白濁りはバクテリアが関係している事が多いです。
ろ過サイクルに問題がある事が多いので、見直しを行いましょう。
特に水槽立ち上げ時はバクテリアが繁殖していないので、白く濁りやすくなります。
バクテリア剤については、賛否両論ありますが、私は『PSB』という商品を使っています。
ちょっとニオイが気になる商品なのですが、白濁りが解消しましたし、熱帯魚が病気にかかりにくくなったのでおすすめです。