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【熱帯魚水槽のカルキ抜き】水道水のカルキを抜く方法
8分
熱帯魚は本当に種類が多く、色とりどりの魚がいます。
水槽の中に色とりどりの熱帯魚を泳がせるのは綺麗で魅力的です。
最初は1種類だけで飼育を始めても、慣れてくると他の熱帯魚に興味が出てきて、水槽に入れたくなってしまいます。
しかし、どの熱帯魚でも一緒に入れて大丈夫というわけではありません。
今回は失敗しない為の混泳の注意点についてご紹介します。
基本的に混泳が可能な熱帯魚や混泳が難しい熱帯魚もご紹介しますよ。
どうぞ、ご覧ください。
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混泳とは、複数の種類の魚を同じ水槽で泳がせる事を言います。
私はこの混泳の魅力に取り付かれてしまって、いろんな熱帯魚を同じ水槽で飼育しています。
多くの種類の熱帯魚を同じ水槽で飼育する事はとても魅力的で、見た目もとても鮮やかです。
最初は1種類だけで飼育すると決めていても、必ず他の熱帯魚も飼育してみたくなってくるものです。
そんな魅力的な混泳ですが、熱帯魚の混泳には注意が必要で、どの魚でも一緒に泳がせて大丈夫というわけではありません。
基本的に自然界は弱肉強食の世界なので、喧嘩をしますし、食べられたり、殺されたりはもちろんあります。
種類によっては気性の荒く他の魚を攻撃するような熱帯魚だっていますし、同じ種類の熱帯魚でも人間同様1匹ずつに性格があるんです。
その為、混泳を行う際は注意が必要になってきます。
熱帯魚の混泳で失敗すると最悪魚が死んでしまう事になってしまいます。
その為、購入してからでは手遅れです。
失敗しない為には同じ水槽に入れる前に、ある程度その熱帯魚について調べておく必要がありますし、混泳の注意点を頭に入れておく必要があります。
『導入したら大変な事に・・・』なんて事にならない為にも、混泳の注意点について詳しくみていきましょう。
まず、注意してほしいのが魚の大きさの違いです。
余りにも大きさの違う魚を一緒に泳がせる事は出来ません。
基本的に魚は口に入るものを餌とみなします。
つまり、大きな魚にとっては口にすっぽり入るサイズの魚は餌になります。
温厚でおっとりしたような魚でも、その口にすっぽり入るような魚は餌です。
水槽に入れる時の大きさの違いはもちろんですが、成長したら大きくなる熱帯魚もいます。
成長したら大きくなってしまい、一緒に泳いでいた小さい魚を食べてしまう事もあります。
水槽に入れたい熱帯魚がどれくらいの大きさまで成長するのかを事前に調べておく事も重要です。
大きさが同じ熱帯魚であったとしても、性格や習性によっては混泳させられない種類の魚もいます。
例えば、肉食の熱帯魚(ピラニアなど)を他の熱帯魚と一緒に飼育すると、もちろん食べてしまいますよね。
他にも様々な習性を持つ魚がいます。
他の魚のヒレをかじる習性を持つ魚、鱗(うろこ)を食べる習性を持つ魚、他の熱帯魚を追いかける習性を持つ魚なども混泳には向きません。
落ち着きが無く、目にも止まらぬ速さで泳ぎ回る魚と、動きが遅くゆったり泳ぐ熱帯魚を一緒に飼育すると、泳ぎの遅い熱帯魚にとってはストレスになる場合もあります。
実は熱帯魚にも性格があり、気性の荒い魚や縄張りを主張してくる魚は基本的に混泳出来ません。
気性の荒い魚と性格が温厚な魚を一緒に飼育すると、温厚な魚はちょっかいをかけられ、傷付けられてしまう事もあります。
同じ種類の魚だとしても、縄張りを主張してくる魚は、激しいバトルを繰り広げる場合もあります。
縄張りを主張してくる魚は特に同じ種類の魚とバトルする事が多いですし、縄張りを確立させてしまうと新しく入ってきた魚に対してシビアです。
縄張り争いをする熱帯魚の中には、バトルになると相手が再起不能になるまでやる種類もいます。
熱帯魚の中にはアルカリ性の水質や酸性の水質、汽水(多少塩分を含んだ水)を好む魚ものもいます。
熱帯魚は種類によって好む水質が水質が異なりますし、好む水温を異なります。
違った水質を好む魚同士を同じ水槽で飼育するという事は魚の健康を考える上であまりよくありません。
混泳させる場合は飼育したい熱帯魚が好む水質・水温も調べておく必要があります。
それでは具体的にどんな熱帯魚が混泳可能なのでしょうか?
混泳が可能な熱帯魚をいくつかご紹介します。
グッピー、プラティー、モーリーなどの小型のメダカの仲間は性格が温厚なので、特に何も気にする事なく混泳させる事が出来ます。
しかし、卵胎生のメダカは基本的に弱アルカリ性の水質を好むものが多いです。
丈夫な為慣れてしまえば、弱酸性の水質でも飼育は可能なのですが、注意が必要になってきます。
アフリカンランプアイやブラックモーリーなどは若干他の魚をつついたりしますので、注意が必要です。
ネオンテトラ、カージナルテトラ、ラミノーズテトラ、プリステラなどの小型カラシンの仲間は性格が温厚で、他の魚と争ったりする事が無いので、簡単に混泳させる事が出来ます。
群れで泳ぐ性質を持つものが多いので、違う種類でも大きさの同じ魚などと一緒に群れを作って泳いだりします。
カラシンの仲間にはあの有名なピラニアがいますが、肉食性が強いので、混泳は基本的に出来ません。
コリドラスの仲間には小型のものが多く、性格もとても温厚です。
基本的に底の方を泳ぐので、他の魚と遊泳層が違い、喧嘩する事も無いので混泳にはとても適しています。
その愛くるしい姿からとても人気があり、コリドラスだけで飼育する愛好家の方もいます。
水槽のお掃除屋さんと呼ばれ、他の魚の食べ残しなどを食べてくれるので、他の魚と一緒に飼育する方も多いです。
簡単に紹介しましたが、もちろん混泳可能な熱帯魚は他にもたくさんいます。
熱帯魚も生き物なので、絶対という事はありません。
一般的に混泳が可能と言われるような熱帯魚でも、個体差があり、性格が異なる場合があります。
喧嘩をしたり、中には食べられてしまったりという事が絶対無いという訳ではありません。
水槽に導入した後は少し様子を見る様にして、他の魚を追いかけたり、つついたりする場合は隔離させる事が必要になります。
次に混泳が難しいとされている熱帯魚について見ていきましょう。
これも一般的に難しいとされているだけで、実際に混泳に成功しているケースもあります。
しかし、そのバランスがいつ崩れてもおかしくないので、混泳は無理だと思ったほうが無難です。
まず、他の魚との混泳が難しいのが大型の肉食魚です。
当然ですが、自分より小さなサイズの魚は捕食します。
大きさが一緒でも、気性の荒いものも多く、混泳は可能でも、目を合わせるたびに威嚇しあう場合もあります。
魚の性質や相性なども考慮する必要がある為、混泳はオススメしません。
ベタはとても綺麗で愛嬌のある熱帯魚なのですが、『闘魚』としてもよく知られている魚です。
特にベタのオスを一緒にすると縄張り争いの激しいバトルが繰り広げられ、どちらかが再起不能になるまでやります。
ベタのメスを襲う場合もあり、とにかく混泳は不可能だと思います。
他の魚との混泳は可能な場合もあるみたいですが、あまりオススメしません。
基本的にベタは単独飼育と考えた方が良いでしょう。
スマトラはコイの仲間の熱帯魚ですが、気性がとても荒く、縄張り意識がとても強い魚です。
同種同士でも喧嘩しますし、他の種類の魚でもつついたり、ヒレをかじったりする攻撃性を持つので混泳は無理です。
ひとたびスイッチが入ると戦闘態勢に入るその姿から別名『タイガーバルブ』とも呼ばれています。
よく売られているミドリフグやハチノジフグなどフグの仲間は汽水域に生息する魚なので、塩分を含んだ汽水環境が必要になります。
その為、他の魚との混泳は不可能です。
淡水でも飼育できるアベニーパファーというフグがいますが、フグの仲間は基本的に気性が荒く、肉食性も強いので混泳は考えない方が良いでしょう。
いろんな魚を混泳させている場合、餌やりにもちょっと注意が必要です。
いろんな種類の熱帯魚が泳いでいる場合、餌が行き渡るように工夫しなければいけません。
泳ぐ層が違ったり、泳ぐスピードが違ったり、大きさが違ったりなどで餌が取れない生体がいたりします。
餌が取れないと当然ですが餓死してしまう可能性もありますので注意しましょう。
これは生き物に絶対はないという事を実感させられた、私が目撃した出来事です。
仕事が休みの日に家の近くのペットショップに行きました。
そこではベタのオス1匹とネオンテトラ30匹ぐらいが同じ水槽で飼育されていました。
観察しているとやっぱりベタが小さいネオンテトラ1匹を追い掛け回して、つついたりしていました。
「やっぱりベタと一緒の水槽に入れたらダメだよな」と思った次の瞬間、ありえない事が起こりました。
同じ水槽で泳いでいた他のネオンテトラが一斉にベタに襲い掛かり、そのベタは動かなくなってしまいました。
とても温厚な性格のネオンテトラが群れで他の魚を襲うという事実にビックリしました。
温厚で混泳可能な魚でも他の魚を襲うという事は有り得ますので、水槽に他の魚を導入した時は、よく様子を見るようにしてください。
いかがでしたか?
色とりどりの熱帯魚が1つの水槽で泳ぐ綺麗さや他の種類の熱帯魚同士が一緒に群れを作って泳ぐ姿はとても魅力的です。
しかし、混泳をさせる為には少し知識が必要になります。
飼育したい魚がいる場合、まずはその魚について調べてみてください。
購入して水槽に入れてしまった後に気付いても、もう手遅れです。
購入する前に調べておけば、混泳が可能かどうか分かります。
熱帯魚はとにかく種類が多いので、実際混泳が微妙な魚もたくさんいます。
ご紹介したように同じ種類の熱帯魚でも個体によって性格があるので、絶対はありません。
混泳が可能な熱帯魚でも、喧嘩したり、攻撃したりするようなら隔離しましょう。
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