【水槽のコケ】コケが出にくい環境とは?
【水槽のコケ】コケが出にくい環境とは?
7分
熱帯魚を飼育していると必ず悩まされるのが、アクアリウムの天敵であるコケです。
本当に厄介ですよね?
この記事ではコケが発生しやすい環境とコケが出にくい環境についてご紹介します。
コケが発生しやすい環境を理解する事で、コケが出にくい環境を作る事が出来ますよ。
どうぞ、ご覧ください。
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コケが進入してくる経路はどこ?
水槽のコケの発生原因について解説しようと思いますが、そもそもコケってどこからやってくると思いますか?
意外と分かりませんよね?
答えはなんと空気。
コケの発生原因となるコケの胞子が普通に空気中に漂っているんです。
バクテリアなどと一緒で空気中を漂って水槽に進入してくる訳なんです。
水槽のコケの発生原因は完全に防げない!?
コケは空気を漂って、水槽に進入してくる訳ですから、コケが水槽に進入するのを防ぐ事は不可能ですよね?
どんな新品の設備を準備しても、水草を投入する際に注意を払っていても、コケの発生原因を持ち込まないように気を付けていても、コケはいつか発生します。
だって、空気から進入してくるわけですから。
そうなると水槽のコケの根本的な原因を完全に抑える事は出来ません。
コケの発生しない水槽なんてありえないんです。
しかし、コケの出にくい環境を作る事は可能なんです。
水槽にコケが発生する大きな原因は3つ
コケの出にくい環境を作る為には、コケが発生する原因について理解しておく必要があります。
実はコケが発生する原因はいろいろあるのですが、大きく分けると3つです。
- 水質(水の汚れ)
- 照射過多
- コケを取る生物が少ない
この3つの原因を抑える事で水槽にコケが発生しにくい環境を作る事が出来ます。
実はコケには種類があって、発生したコケによって原因が違います。
コケの種類と原因について解説すると長くなりますし、別記事にまとめていますので、ここでは割愛させていただきます。
アクアリウムの天敵!!水槽に発生するコケの種類と原因・対策方法
それではそれぞれの原因について、もっと詳しく見ていきましょう。
水質(水の汚れ)
コケが発生する原因の3つのうち、一番多いのはこの水質・水の汚れです。
水が汚れている⇒水槽の中が富栄養状態になっています。
この水が汚れる原因は様々です。
- 餌が多すぎる
- 熱帯魚(生体)が多すぎる
- ろ過能力が足りていない
- 水槽の掃除や水換えが不十分
- 水草の肥料の与えすぎ
- 水草が少ない
それぞれについてもう少し詳しくご紹介します。
餌が多すぎる
先程もご紹介したように、水が汚れている⇒水槽の中が富栄養状態です。
餌が多ければ、その分熱帯魚の排泄物も多くなりますし、食べ残しも多くなります。
熱帯魚の排泄物はアンモニアとなり、やがては水草などの肥料・栄養になります。
排泄物が多いという事は、その排泄物がやがては栄養になるので、富栄養化の原因です。
餌の食べ残しが多ければ、餌の栄養分が水に溶ける事になります。
つまり、餌の与えすぎは富栄養化を引き起こす事になります。
熱帯魚(生体)が多すぎる
熱帯魚の排泄物はやがて水草の肥料・栄養になるとご紹介しました。
餌が多いのはもちろんですが、熱帯魚(生体)が多いとその分排泄物は多くなります。
排泄物が多いという事は、それがやがては栄養になるので、富栄養化の原因です。
ろ過能力が足りていない
ろ過能力が足りていないというのは、とても悪い水槽環境です。
ろ過が追いついていないと水は汚れていきます。
ろ過バクテリアは一生懸命活動して水を綺麗にしてくれますが、硝酸塩や亜硝酸塩といった物質を蓄積します。
すると、それを栄養としてコケが発生してしまいます。
水槽の掃除や水換えが不十分
水槽の掃除や水換えが不十分だとコケが発生しやすい環境になります。
水槽の掃除や水換えは必要なメンテナンスです。
掃除や水換えをしないと水槽内に熱帯魚の排泄物や餌の食べ残しが蓄積し、水槽内には硝酸塩や亜硝酸塩といった物質も蓄積していきます。
すると、当然ですが、水は汚れてしまいますので、コケが発生する原因になってしまいます。
水草の肥料の与えすぎ
コケが発生する原因は水槽の中が富栄養状態になっているからです。
水草の肥料=栄養です。
肥料を与えすぎると水槽内は栄養過多になるので、当然ですが富栄養状態になります。
水草が少ない
水草が少ないとコケは発生しやすくなります。
水草は光合成を行い、水槽内の栄養分を消費してくれているんです。
つまり、水草が少ないと水槽内の栄養分の消費量が少なくなるので、その分水槽には栄養が蓄積します。
すると、コケの栄養分が豊富になる為、コケが発生しやすい環境になってきます。
照射過多
コケも植物なので、水草同様光合成を行って、栄養を作り出して生きています。
光が当る時間が長かったり、直射日光が当たっているなど、コケも発生しやすい環境になります。
実はこの照射過多が最も原因として多いかもしれません。
コケを取る生物が少ない
アクアリウムの生物の中にはコケを食べてくれる便利な生体がいます。
オトシンクルスやエビ達などが有名ですよね?
コケの生えない水槽はありえません。
発生したコケを食べてくれる生体がいなければ、当然ですがコケの発生しやすい環境になります。
コケの出にくい環境作り
コケの発生しやすい環境についてご紹介しました。
それをふまえて、ここではコケの出にくい環境作りについてご紹介します。
適切な光の量と照射時間
まず、直射日光が当たらないようにしましょう。
照明の照射時間についても見直しましょう。
12時間を越えないようにし、もしコケが発生するようなら減らすようにしましょう。
必要以上に光を当てないようにする事がコケの出にくい環境につながります。
照明については別記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
水質が悪化しないように工夫する
水質の悪化の原因は様々です。
しかし、工夫する事で水質の悪化しにくい環境を作る事が出来ます。
水質が悪化しないように工夫するポイントは次の通りです。
- 餌の量を減らす
- 水槽にないの生態の数
- 定期的に水換えをする
- 定期的に掃除をする
- フィルターをワンランク上にする
- 水草の肥料を適切にする
水質の悪化はコケの発生だけでなく、生物達にも悪影響です。
水質が悪化しないように普段から注意しましょう。
水草を多く植える
水草を多く植えるのも、コケの出にくい環境作りになります。
ほとんどのコケの発生は富栄養状態が原因で、栄養が余った時に発生します。
その栄養はコケの栄養にもなりますが、水草の栄養にもなります。
水草を多く植えて、栄養が余らないようにしてしまえば、コケが出にくくなります。
コケ取り生体を入れる
コケが出にくい環境を作る為には、コケが発生した時にそれを除去する環境を作れば良いです。
アクアリウムの生体の中にはコケを食べる生物がいます。
エビ達や貝類、オトシンクルスやサイアミーズ・フライングフォックスetc...
コケ取り生体を飼育すると、当然ですがコケが目立たない環境作りが出来ます。
まとめ
いかがでしたか?
今回はコケの発生しやすい環境と出にくい環境についてご紹介しました。
コケが発生しやすい環境は光の当たり過ぎと水槽の富栄養化が主な原因です。
どうすれば発生しやすいのかを理解する事で、コケの出にくい環境作りも出来ます。
光の量や照射時間に気を付け、水質が悪化しないように注意するようにしましょう。
実はコケには種類があり、種類によって対策や除去方法が違います。
今回は割愛されていただきましたが、別記事でご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。