【防げる!?】pHショックの症状と治療法、予防について
水槽のお掃除屋さん
ヤマトヌマエビを飼育しよう!!
アクアリウムというと熱帯魚をイメージする方も多いと思います。
しかし、エビも非常に人気のある生体です。
その中でも最もポピュラーなのが水槽のお掃除屋さんとしても有名な『ヤマトヌマエビ』です。
そんなヤマトヌマエビの飼育について特徴・飼育のポイント・繁殖などご紹介します。
どうぞ、ご覧ください。
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ヤマトヌマエビってどんなエビ?
学名:Caridina multidentata
分類:ヌマエビ科ヒメヌマエビ属
ヤマトヌマエビの特徴は?
ヤマトヌマエビは水槽に生えるコケを食べてくれるお掃除屋さんとして有名です。
体は半透明で体つきもずんぐりして立派です。
尾の両端には楕円形の黒い斑点があり、体の側面には線の赤い斑点があります。
脚は5対あり、そのうちの前の2対は短く、先がはさみになっています。
欧米ではアマノシュリンプと呼ばれているそうです。
ヤマトヌマエビの故郷はどこ?値段は?
故郷はインド太平洋沿岸などですが、西日本にも生息しています。
値段は1匹100円~です。
ホームショップなどでも売られている為、見かける機会と多いと思いますし、日本の河川にも棲んでいます。
ヤマトヌマエビはどれぐらいの大きさになるの?
体長は3~5cmぐらいになります。
ヌマエビの中でも大きなエビなので、水槽の中でも存在感があります。
飼育のポイント
性格は?混泳は可能?
性格はとても温厚なので攻撃性はありません。
その為、タンクメイトとして重宝されています。
中型魚や大型魚との混泳は捕食されていしまう為、混泳は出来ません。
小型魚なら混泳は可能ですが、注意が必要です。
エビ食性の強い熱帯魚と混泳させると捕食されてしまいます。
熱帯魚達にとってはエビは餌になってしまいます。
その為、小さいヤマトヌマエビは混泳させると他の熱帯魚に食べられてしまう事があります。
逆のパターンもありえます。
ボララス・ジブリッタエなどの小さな熱帯魚は捕食してしまう可能性があります、弱っている熱帯魚を捕食してしまう事もあります。
水温・水質について
好む水温:20~28℃前後
好む水質:中性~弱アルカリ性
比較的幅広い水質で飼育する事が可能ですが、エビなので水温や水質には若干デリケートです。
適正範囲でしっかり維持するようにしてください。
実際海水でも飼育出来るみたいですが、脱皮が出来なくなる為すぐ死んでしまうそうです。
もう一つ注意して欲しいのが、導入時や水換え時です。
水温・水質の変化には敏感なので、水合わせは点滴法でじっくり時間をかけて行ってください。
飼育難易度は?餌は?
飼育難易度 ★★★☆☆
エビなので水質と水温にデリケートなので、注意が必要です。
餌は特に必要ありません。
水槽の中のコケをつまんで食べていますが、熱帯魚の食べ残しなどの餌も食べます。
冷凍アカムシも食べますが、熱帯魚も喜んで食いつくので、大事そうに抱えて一生懸命食べます。
寿命は?かかりやすい病気は?
寿命は3~5年ぐらいです。
上手に飼育すれば10年以上生きる場合もあるそうです。
ヤマトヌマエビの死因で最も多いのはphショックです。
次に多いのは脱皮や飛び出し事故です。
ヤマトヌマエビは脱皮する!?
ある日エビが白っぽくなって死んでいると思う瞬間がくると思います。
エビは節足動物なので、成長するにつれ脱皮を繰り返します。
もちろんヤマトヌマエビもエビなので脱皮します。
なかなか兆候というものがないんですが、脱皮の瞬間を目撃出来たら、貴重な瞬間を目撃出来たといっても過言ではないと思います。
脱皮した抜け殻はやや白っぽい感じで、触覚までちゃんとついているのでとてもリアルです。
その為、白っぽくなって死んでると見違えても仕方ありません。
脱皮した抜け殻ですが、そのままにしておいてください。
抜け殻はヤマトヌマエビが捕食しますし、大切な栄養源でもあります。
数日経っても残っている場合は、速やかに取り出すようにしてください。
ヤマトヌマエビの繁殖
繁殖は容易?オスとメスの見分け方は?
ヤマトヌマエビは繁殖が難しいです。
不可能ではないのですが、非常に手間がかかります。
オスとメスの見分けですが、簡単です。
オスは体側の赤い斑点が点線状(・・・)になっています。
一方、メスは体側の赤い斑点が破線状(- - - )になっていて、オスより一回り大きいです。
繁殖について
ヤマトヌマエビは稚エビの時に海を下り、大きくなると川に戻ってきます。
つまり、繁殖を狙うのであれば、塩分が不可欠になってきますし、汽水の水質を作らないと稚魚は生き延びる事が出来ません。
お腹が膨らんだメスを見かけたら、別水槽に隔離し、飼育水に海水を70%に薄めたものを用意してください。
この時エアレーションもするようにしてください。
稚エビが孵化したら、基本的に餌はいりませんが、インフゾリアなどを与えても良いと思います。
何度も脱皮を繰り返し、脚を底につけて生活するようになったら、飼育水を徐々に淡水に近づけていき、メインの水槽に戻してください。
エビは基本的に水質にデリケートなので、この淡水から汽水、汽水から淡水に戻す作業がとても難しいです。
繁殖を狙う場合は焦らずゆっくり時間をかけて、水質を変えるようにしてください。
飼育のコツ・注意点は?
水質・水温管理はしっかりと!!
基本的にエビは熱帯魚に比べると水質・水温にデリケートです。
ヤマトヌマエビの死因の1位はphショックです。
とにかく水温と水質の管理はしっかりと行う必要があります。
さらに水質や水温が変わりやすい導入時や水換え時も注意してください。
混泳は注意が必要!!
小型の熱帯魚であれば、基本的に混泳は可能です。
しかし、熱帯魚達にとってエビは餌です。
捕食されてしまう事がよくあるので、混泳をさせる際は注意が必要です。
エビ食性の強い魚と混泳させるとほぼ捕食されると思いますので、避けるようにしてください。
水槽には必ず蓋をする!!
ヤマトヌマエビが部屋の床に干からびて死んでいるのを発見する事があります。
これはある程度仕方ない面もあるのですが、水槽に蓋をすればある程度は防ぐ事が出来ます。
低層にいるヤマトヌマエビですが、ガラス面をよじ登ったりして、水面近くでジャンプする事がよくあります。
5cm以上ジャンプする事もあるようなので、蓋をするようにしてください。
まとめ
いかがでしたか?
今回は熱帯魚ではなく、アクアリウムでは人気の淡水エビ『ヤマトヌマエビ』をご紹介しました。
エビは水質や水温にデリケートなので難しい面もありますが、ポイントを抑えてしまうと簡単です。
水槽のお掃除屋さんとしても大活躍してくれますし、エビの行動を観察するのは結構面白いですよ(笑)。
ぜひ、挑戦してみてください。