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アクアリウムにおける底床の役割と選び方
6分
熱帯魚用品の中でも高価な照明。
「高いから買いたくない。」そんな方も結構おられるのではないでしょうか?
熱帯魚の健康面を考える上でも、より魚を鮮やかにする上でも設置する事をオススメします。
実は熱帯魚と光には関係があり、とても重要な役割があります。
水槽の照明の重要性と理想の点灯時間についてご紹介します。
どうぞご覧ください。
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「水草は光合成があるから照明は必要かもしれないけど、魚だけなら必要ないんじゃない」と思う方もおられるのではないでしょうか?
ズバリ、結論から言うと魚だけでも水槽には照明が必要です。
素敵なアクアリウムを演出する為には、ライトがなくてはダメです。
ライトがあるだけで魚達の鮮やかさが違います。
「見た目の問題でしょ」という方もおられると思います。
実はライトで照らされてるから綺麗見えるだけではないんです。
実は熱帯魚達にとって照明は重要な役割を担っているんです。
熱帯魚も生き物です。
私達と同様に体内時計というものが存在し、そのリズムは遺伝子レベルで記憶されています。
綺麗だからといって1日中照らし続けられたら、熱帯魚達も疲れますし、ストレスになります。
その為、照明を使用する場合は、点灯する時間と消灯する時間を作らなければいけません。
点灯時間が短いと水草がちゃんと育ちませんし、長いと熱帯魚や水草の健康状態に悪影響を及ぼす可能性がありますし、コケの大量発生にもつながります。
一般的には理想的な照明の点灯時間は6~10時間が良いとされています。
6~10時間って結構範囲が広いと思いませんか?
実際ライトが当たっているときだけ水槽の中が明るい訳ではありませんよね。
太陽が出ている時間も考えてあげる必要があります。
熱帯魚の故郷として有名なのはブラジルのアマゾン川ですが、実はこの地域では日照時間が11時間半から13時間ぐらいなんです。
平均すると12時間ぐらいなので、照明の点灯時間は12時間前後が良いでしょう。
コケが大量に発生するようなら、多少短くするようにしましょう。
理想的な点灯時間はわかりましたが、毎日きちんと点灯時間を守るのって難しいですよね?
毎日同じ時間に帰ってこれる訳でもありませんし、照明の消灯時間に帰ってくる事が出来るとも限りません。
そこで照明の点灯時間はタイマーを使って管理する事を強くおすすめします。
タイマーを使えば、簡単に照明の点灯時間をコントロール出来ます。
電気屋さんに行けば『電源タイマー』というものが普通に売られているので、これを使ってみてください。
コンセントに電源が入る時間をコントロールするという仕組みのものです。
熱帯魚にも体内時計があるので、明るい時間と暗い時間が遺伝子レベルで記憶されています。
その為、夜は真っ暗にした方が良いのかというと、そうでもありません。
夜真っ暗にしていると、私達が水槽を横切ったり、物音を立てた場合、熱帯魚は周囲が見えないのでパニックになってしまいます。
すると、熱帯魚が水槽から飛び出したり、アクセサリーに強くぶつかって怪我をしたりする可能性があります。
自然の環境では、月が出ている事もあるので、月明かりで照らされている事がほとんどです。
夜は真っ暗にしないといけないと考えるよりも、強い光を当てないようにすると考えましょう。
実際私は夜真っ暗にしていますが、飛び出したり、怪我をしたりなどの事故は一度もありません。
熱帯魚達にとって、照明は重要な役割を担っていると説明しましたが、その重要な役割について詳しく見ていきましょう。
熱帯魚にも水草にも体内時計があります。
ほとんどの熱帯魚は太陽光があるときに活動し、夜になれば体を休めます。
夜行性の魚の場合はこの逆です。
照明によって規則正しい生活を補助してあげる事が出来るんです。
照明を使って人為的に彼らの生活リズムを変更してあげる事ができるんです。
家に帰ってきて水槽が真っ暗だったら、ちょっと悲しくなりますよね。
照明を使って自分がいる時間に点灯させる事で、熱帯魚達の生活リズムを変更してあげる為です。
太陽光が全く差し込まない場所じゃないと昼と夜を逆転させるということは難しいのですが、ある程度ずらす事が可能です。
ライトで照らして綺麗に見せるという事ではありません。
そもそも熱帯魚達が暮らしているのはどこですか?
熱帯地域や亜熱帯地域ですよね。
熱帯魚達はもともと熱帯地域や亜熱帯地域の眩しい太陽光を浴びて生活していたんです。
日本の太陽光では少し暗いですし、さらに室内だと・・・なおさらですよね。
光の刺激があれば、色素細胞を増加させる事も可能です。
つまり、より良い発色にしようと思えば、照明は絶対必要なんです。
日本の太陽の光では、熱帯魚達にとっては不十分です。
水槽を設置されているのは基本的に室内だと思いますので、余計にでも不十分ですよね。
さらに天候にも左右されます。
晴れと雨では明るさが全然違いますよね。
太陽光が水槽に直接当たるのは、実際ちょっと問題があります。
それは水温の問題です。
どんなに大きな水槽を使用していたとしても、自然界のスケールから見ると小さな世界です。
特に夏なのですが、その小さな世界の水槽に直射日光が直接当たると水温がどんどん上昇します。
水温が上がりすぎると彼らにとっては命に関わる問題になってきます。
いかがでしたか?
熱帯魚飼育するのに、水槽の照明は意外に重要な役割を持っています。
生活リズムを整えたり、熱帯魚の発色を良くしたりなど、素敵なアクアリウムを演習する上ではとても重要な装置です。
一般的に理想の点灯時間は6~10時間と言われていますが、自然の環境を考えると12時間前後がベストです。
点灯時間にはタイマーを使うのが良いです。
実は調光タイマーが内蔵されていて、24時間水槽の明るさをコントロールしてくれるとても便利な照明も販売されています。
結構高価ですが、興味がある方の為に一応下にリンクを貼ってきます。
今回は照明の役割と点灯時間についてご紹介しましたが、照明にはいろいろな種類や光があります。
照明の種類や光については別記事にまとめてありますので、読んでみてください。
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