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【水草水槽のCO2】添加方法と濃度の目安は?
7分
水草の育成を成功させるうえで重要な事は『光・水・二酸化炭素(CO2)』。
その中の光を担う水槽の照明。
光は水草にとってご飯みたいなもので、水草を上手に育てる為にはとても重要なアイテムなんです。
じゃぁ、ずっと照明をつけて光を当てれば、上手に育つね!!
そんなことしたらダメだよ!!照明の光は長すぎても短すぎてもダメなんだよ!!
えッ!?難しいからわからない!!
この記事では水草を育てる上での照明、照射時間や照明の種類、おすすめの照明をご紹介します。
水草水槽は基本的に照明が必要で照射時間は1日8~10時間ぐらい、パワーのあるライトがおすすめです。
ちょっと難しいですが光についても詳しく解説しますよ。
それではいってみましょう。
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それでは水草水槽の照明の必要性について解説します。
水草も普通の植物と一緒で成長する為には光合成をしており、光合成を行う為に光が必要になります。
植物にとって光はご飯みたいなものなんだよ!!
自然界では太陽の光によって十分な光を得る事が出来ます。
しかし、狭い水槽の中、しかも室内では必要な光を得る事は出来ません。
その為、十分な光量を得る為に必要になってくるのが照明です。
水草を上手に育成する為には光合成を行うのに十分な光を与えてあげる必要があります。
だからといって、ずっと照明をつけて光を当ててあげれば良いというわけでもありません。
じゃぁ!!どれくらい照明を点灯させたらいいの?
水草にもよりますが、照明の照射時間は8~10時間ぐらいにしましょう。
この時にちょっと注意してほしいのが、太陽が昇っている時間。
太陽が昇っている時間は当然明るいので、水槽にも光が当たっています。
太陽が沈んでから照明を8時間点灯すると水槽に光が当っている時間が長くなってしまいます。
太陽の光も頭に入れておかないとダメだよ!!
毎日同じ時間に照明をつけて、毎日同じ時間に照明を消さなきゃいけないの?面倒くさい!!
タイマーでコントロールするととても楽だよ!!
毎日同じ時間に照明を点灯して、毎日同じ時間に照明を消灯してという事を自分でするのは大変です。
そこでおすすめなのが、コンセントタイマーを使って点灯時間をコントロールする方法です。
電気屋さんに行けば、普通に売られていると思います。
安いものなら1,000円もしないです。
照射時間が短いと光が当る時間が短くなるので、水草は光合成するのに十分な光を得る事が出来なくなります。
すると当然ですが、水草は上手に育たなくなってしまいます。
しかし、ずっと照明を点灯しとけば良いというものではなく、長すぎるのもよくありません。
理由は大きく2つあります。
照射時間が長いとコケの大量発生を招く可能性があります。
水草同様コケも光合成をしているので、照射時間が長すぎると発生しやすくなります。
もし、コケの発生が気になるようなら照射時間が長すぎるのかもしれません。
もう一つは一緒に飼育している魚に影響があります。
熱帯魚も体内時計があり、照明の照射時間が長いと体内時計が狂ってしまいストレスにつながってしまいます。
その為、照明の照射時間は長すぎても短すぎてもダメなんです。
各メーカーから水草の育成の為の照明器具が発売されています。
基本的に3種類の照明があります。
最も多く普及している照明で、入手も容易で比較的安価です。
蛍光灯は種類が多く、自分の好みのものを選択する事が出来ます。
LED照明も最近は多く売られていて、比較的安価です。
蛍光灯に比べるとランニングコストが安く済みます。
マニアの間で人気になっている照明で、水草育成にはとても適しています。
とても優れたアイテムである反面、とっても高価です。
この3つの中ではLEDがおすすめです。
メタルハライドランプが一番良いのですが、高いですし、水草を育てるのであれば、蛍光灯でも十分です。
値段の面を見ると、LEDがランニングコストが安いので、一番お金がかからないかもしれません。
LEDの場合は、光合成に必要な赤い波長が不足する傾向にあるので、少し難易度が高いです。
しかし、最近では水草の育成する事も考慮されているLED照明が増えてきているので、LEDをおすすめしています。
水草を成功させる為にはどのような点に注意して照明を選べば良いのでしょうか?
水草を元気に育てる為に、購入するときのポイントを見ていきましょう。
まず第1にチェックするポイントは光の強さです。
十分な光の量が無ければ、光合成も十分に出来ないので当然ですが、水草は育ちません。
あとで解説しますが、光の強さを示すルーメン(lm)の値を見ましょう。
ただこのルーメンですが、表記されていない場合もあります。
表記がされていない場合、消費電力であるワット数を見るのも1つの手です。
これは必ず表記されているので、このワット数でライトの強さを推測する事が出来ます。
光が強ければ水草はどんどん育つという訳ではありません。
光が強くてもいまいち水草が育たない照明もあります。
光の強さの次に重要になってくるのは、光の成分である『スペクトル』です。
一見白色に見える光でも、実は赤、だいだい、黄色、緑、青、紫などの様々な波長の光が混ざっています。
水草が光合成を行うのに使う光は、赤と青が多く、緑はあまり使っていません。
つまり、照明を選ぶうえで重要なのは、その照明の光で水草が育つかどうかです。
あとで詳しく解説しますが、波長帯は600~700nmの赤系の光と400~500nmの青系の光が含まれている照明だと効率よく光合成が行えるので、水草が元気に育ちます。
水草を育成する為には、自分が育てたい水草がその照明で育つか?を考える必要があります。
その判断基準として光を表す単位についてある程度知っておく必要があります。
聞きなれない単位が多いと思いますが、4つご紹介します。
光の強さを表す指標でルーメン(lm)という単位で表します。
アクアリウムでいう光量はこのlmの事を指します。
一般的な60cm水槽だと3000lm程度が目安です。
光の当たっている場所(水槽の底)の明るさを表す指標でルクス(lx)という単位で表します。
水草水槽では水槽全体を明るく照らす事が重要になってくる為、重要視される場合が多いです。
学校などで習ったと思いますが、光というのは波を持つ電磁波です。
この波の長さを波長と言い、波長の長さによって色が変わります。
ナノメーター(nm)という単位で表します。
水草が光合成を行うのに必要な波長帯は600~700nmの赤系の光と400~500nmの青系の光です。
水草を育成するうえでこの波長帯が含まれている照明を選ぶ事が重要です。
光の色(色温度)を表す指標でケルビン(K)という単位で表します。
水草の育ち方に影響はしないのですが、見た目が変ってきます。
このKが小さいほど黄色がかった色になり、高いほど青白い色になります。
ネイチャーアクアリウム(巨大な水槽に自然界を切り取ったかのような景観を再現する水槽レイアウト)では、7000K以上の物が透明感が出て見栄えが良い為、人気です。
それではおすすめの照明を3つご紹介します。
初心者の方におすすめの60cm水槽で熱帯魚と水草を育てる事を考慮して選んでみました。
参考にしてみてください。
定番の機種で水草はもちろん熱帯魚や水も綺麗に見せてくれます。
流通量が多い点と値段が手ごろな点、アクアリウムショップでも多く使われている点で選びました。
コトブキ工芸から販売されている照明で一時期品薄状態でした。
パワーもあり、波長バランスが良く自然光に近い光を再現しています。
値段は1万円以上と意外を高いのですが、とてもおすすめの照明です。
付属のリモコンで色を組み変える事が出来る照明です。
高い演出性を持っている照明ですが、水草を育てる事を考えた光も搭載されています。
とても高性能な照明なのに、値段は1万円以下で購入出来ます。
いかがでしたか?
水草にとって光はとても重要で、自然の光では不十分な場合が多いです。
その為、水草を育てる為には照明は必要と考えた方が良いです。
水草水槽の照明を選ぶ上で、最も重要な事はその照明で育てたい水草が育つか?です。
照明を選ぶ時は、光のパワーと波長帯に注意して選ぶと水草を効率良く育てる事が出来ます。
照明の照射時間は長くても短くてもダメ。
太陽の昇っている時間も考慮に入れて、8~10時間ぐらいにしましょう。
しかし、これはあくまで目安。
コケが発生するようなら長すぎかもしれませんし、水草の育ちが悪ければ、短いのかもしれません。
あなたの水槽の状況を見ながら、調節してみてください。
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