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【重要】水草水槽における底床の役割と選び方
7分
水草の育成を成功させるうえで重要な事は『光・水・CO2(二酸化炭素)』です。
今回はその中のCO2。
水草水槽のCO2の添加方法や濃度の目安などをご紹介します。
CO2とpHやKHの関係もご紹介していますよ。
どうぞご覧ください。
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水草が成長するのに重要な光合成。
水草が光合成を行う為には光とCO2が必要です。
自然界では、無数に存在する魚達が酸素を吸い、CO2吐きます。
その結果、光合成を行うのに十分なCO2が存在します。
しかし、水槽内ではどうしてもCO2が欠乏気味です。
そこで水草を育成する為には人為的にCO2を添加してあげる必要があります。
もちろん添加なしでの水草の育成は可能ですが、弱々しい姿の水草になってしまいます。
水草を状態良く綺麗に育てようと思ったら、CO2の添加は必要不可欠です。
水槽にCO2を添加する目的は大きく2つあります。
先程もご説明しましたが、光合成を行う為にはCO2が必要になります。
十分なCO2を添加してあげる事で水草の光合成を促進させ、状態良く綺麗に育つ事につながります。
光合成が活発になると発生する酸素の量も増加します。
すると、気泡となって水草につき、光が当たるとキラキラしてとても綺麗です。
光合成を活発化する事で、水草に気泡がつきやすくなります。
水草のほとんどが弱酸性の水質を好みます。
水質はどんどん変化しますし、日本の水道水はほとんどがアルカリ性よりの中性なんです。
CO2を添加する事によって、より確実に弱酸性の水質を維持する事が出来ます。
CO2を添加するとより確実に弱酸性の水質を維持できるのはなぜでしょうか?
CO2と水質との関係性について見ていきましょう。
実はCO2は水質に影響を及ぼすものなんです。
CO2とpH(水素イオン指数)とKH(炭酸塩硬度)の3つはとても密接な関係にあります。
CO2を添加するとpHは下がりやすくなります。
その為、より確実に弱酸性の水質を維持出来るようになる訳です。
先程もご紹介したように、CO2とpHとKHにはとても密接な関係があります。
実はpHとKHの値から、水槽内のCO2の濃度を知る事が出来るんです。
その為、pHとKHの値をチェックし、その値からCO2濃度を測定するようにしましょう。
そのCO2濃度を計算する式が、下の数式になります。
水槽内のCO2濃度(mg/l) =
KH × 10(-pH) × 3.72 × 107
ちょっと難しい数式なので簡単に計算出来る自動計算出来るものを作ってみました。
あなたの水槽のKHとpHの値を入れて計算を押してみてください。
※JavaScriptを使用していますので、JavaScriptをオンにしておいてください。
水槽内のCO2濃度は0mg/lです。
濃度が分かったら、次の早見表で自分の水槽のCO2の濃度がどのあたりか確認してください。
青いところに入っていれば問題はありません。
大体5~15mg/lぐらいが適正な範囲ですが、30mg/lを超えるような値でなければそこまで問題はないです。
45mg/lを超えると水槽に入れている生体にCO2中毒の症状が出てき始めるので注意してください。
結論から言うと『この水槽サイズならこれぐらい』と決める事は出来ませんので、基準値の範囲を外れないようにする事が大切です。
CO2添加量の目安というのは、水槽の環境や水草の種類などで変わってきます。
光量が多い場合はその分多く添加する必要がありますし、逆に少なければ水草は光合成が出来ないので多く添加しても意味がありません。
成長が早い水草が多いほど、消費される量も変わってきます。
さらに水槽の水質やろ材など様々なものが影響してきます。
つまり、実際に添加してみてどうかで判断するしかないという事です。
よく水草の図鑑などを見ると添加量として、1秒何滴みたいな記載がありますが、『あくまでも一つの目安としてこれぐらい』という事です。
あまり鵜呑みにしない方が良いです。
先程もご紹介したように、様々な要因が関わってきますし、そもそも1滴のサイズも添加装置ごとに違いがあり、おおざっぱな目安にしかなりません。
CO2の添加にはいくつか方法がありますので、詳しくみていきましょう。
この方法が最も一般的です。
ボンベに収められているCO2をチューブと拡散機で細かい泡として水中に放出する方法です。
必要な器具さえ揃えてしまえば、CO2の添加量を調節できたり、添加する時間も調節できたりします。
しかし、優れたアイテムなので、高価です。
器具さえ揃えてしまえば、あとはボンベの交換だけなのでランニングコストは抑えられます。
各メーカーからフルセットの商品なども販売されていますので、簡単に必要な器具を揃える事も出来ます。
本格的に水草を育成したいという方は、他の器具を使うより、これにした方が安上がりです。
これは個人的な意見なのですが、やたら見た目のかっこいい商品が多いような気がします。
これはなんと自作できてしまう方法です。
ペットボトル内でイースト菌を嫌気発酵(酸素のない状態)させる事で、CO2を生産し、そのCO2を水槽に送り込む方法です。
そこらへんに売っているもので出来てしまいます。
費用はかからないのですが、添加量が調節出来ませんし、外気温に左右されます。
自作というところに情熱や愛情を注げるので人気は高いです。
もちろん商品としても販売されているものもあります。
これは最もお手軽な方法です。
市販されているCO2タブレットを水槽の中に入れるだけです。
器具等は必要ないので簡単に導入できますが、ランニングコストは結構かかります。
添加のタイミングや量の調節が出来ないうえ、どれくらい添加出来ているかも良く分かりません。
水槽内にCO2を溜めておく容器を設置して、その容器の中をCO2で満たし、あとは溶けるのを待つだけというとてもシンプルな方法です。
とても分かりやすい方法で、初期費用もとても安いです。
添加量の調節や時間の調節が出来ませんし、外気温にも左右されます。
一番のデメリットは水槽の中に容器を設置する為、場所をとります。
CO2濃度が低いときは添加してあげれば良いけど、高いときはどうしたら良いのでしょうか?
CO2を添加しすぎた場合、目安になるのはエビです。
エビは水質変化に敏感なので一番に影響が出ます。
CO2の添加をしてエビがポツポツ死ぬようなら過剰添加を疑った方が良いでしょう。
CO2濃度が過剰な場合はKHとpHを調整してあげると良いでしょう。
早見表を見ていただくと分かるのですが、CO2濃度は同じpHでもKHが低くなるほど低くなり、同じKHでもpHが低くなるほど低くなります。
一般的な水草水槽ならKHは1~4、pHは6.0~6.6ぐらいを目安に調整してあげましょう。
いかがでしたか?
水草を育成する為には光合成を行うのに十分なCO2を供給してあげる事がとても重要です。
水槽の水のCO2濃度というのは、pHとKHの値を測定して、その値から導き出しましょう。
CO2の添加の目安は様々な要素が関係してくるので、一概に決める事は出来ません。
その為、基準値の範囲を外れないようにしてください。
CO2を添加する方法は4つあります。
初期費用はかかりますが、ボンベによる添加方法がおすすめです。
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