【とても重要】熱帯魚の混泳!失敗しない為の注意点
渓流魚のような独特の模様が特徴的な熱帯魚
ミクロラスボラ・エリスロミクロンを飼育しよう!!
青みがかった体色と渓流魚のような独特の模様が特徴的な熱帯魚『ミクロラスボラ・エリスロミクロン』。
ミクロラスボラなどの小型のラスボラの中でも人気の高い熱帯魚です。
そんなミクロラスボラ・エリスロミクロンの飼育について特徴・飼育のポイント・繁殖などご紹介します。
どうぞ、ご覧ください。
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ミクロラスボラ・エリスロミクロンってどんな熱帯魚?
学名:Danio erythromicron
別名:ダニオ・エリスロミクロン
分類:コイ目コイ科ダニオ属
特徴は?
ミクロラスボラ・エリスロミクロンは背中の後ろから青い模様がツララのように全身に入っている熱帯魚です。
尾ビレの付け根に黒しスポットが入っているのが特徴的です。
以前は人気があるのにあまり入荷がなく幻の魚と呼ばれる程の存在でしたが、現在は安定して入荷がある種類になります。
個人的にはこの模様は渓流釣りとかで釣れる魚『オイカワ』にそっくりのような気がします。
飼い込む事で各ヒレが淡い朱色に染まり、エラブタの赤色が際立ってとても美しいです。
どの種類の熱帯魚?
ミクロラスボラ・エリスロミクロンは小型のコイの仲間です。
発見された当初はミクロラスボラ属に分類されていたのですが、現在ではダニオ属に分類されています。
小型のラスボラの中でもとても人気の高い熱帯魚になります。
故郷はどこ?値段は?
故郷はミャンマーのインレー湖などです。
インレー湖は閉ざされた湖で固有種が多く報告されている特殊な湖になります。
値段は1匹350円ぐらいです。
昔はほとんど入荷がなく幻の魚と呼ばれていましたが、現在では定期的な入荷があり、値段も手ごろになりました。
どれぐらいの大きさになるの?
体長は3cmぐらいです。
ミクロラスボラ・エリスロミクロン飼育のポイント
性格は?混泳は可能?
性格はとても温和で非常に臆病です。
大きさの違いすぎる魚や攻撃性のある魚以外は混泳可能です。
しかし、一般的な熱帯魚に比べると特殊な環境での飼育が必要になるので、単独飼育をおすすめします。
とても臆病な性格をしている為、注意が必要です。
大きな音や玄関などの動きの激しい場所ではパニックに陥り、勢い良く水槽を壁面にぶつかって死んでしまう事があります。
少ない匹数で飼育すると隠れてほとんど出てきません。
その為、飼育する際はある程度のまとまった匹数で飼育するようにしてください。
水温・水質について
好む水温:21~25℃
好む水質:中性~アルカリ性
水質にそんなにうるさくない熱帯魚なので飼育は容易ですが、一般的な熱帯魚に比べると特殊な環境を好みます。
ほとんどのラスボラやダニオなどは26℃ぐらいで弱酸性~中性を好みます。
しかし、ミクロラスボラ・エリスロミクロンは水温が低めの21~25℃、中性~弱アルカリ性の水質での飼育になります。
低い水温は意外に耐えれますが、25℃を超えると体調を崩してしまうので、注意してください。
ミクロラスボラ・エリスロミクロンが特殊な環境を好むのは故郷のインレー湖の環境が関係しています。
インレー湖は標高が880mと高いので水温が低く、さらに石炭石由来の水で形成されているので、弱アルカリ性の水質をしています。
飼育難易度は?餌は?
飼育難易度 ★★☆☆☆
水質にうるさくない熱帯魚なのですが、一般的な熱帯魚とは違う飼育環境が必要になります。
餌は人工餌にはあまり食いつかないので、ブラインシュリンプなどをあげるようにしてください。
餌やりも若干注意が必要で、痩せやすい傾向があるので十分に餌を食べているかチェックしてください。
さらに臆病な性格もあるので、警戒してなかなか餌を食べてくれない事が多いです。
ある程度まとまった匹数で飼育すると、物影に隠れていても1匹が食べ始めれば、みんなつられて餌を食べに出てきます。
このミクロラスボラ・エリスロミクロンについては、まとまった匹数で飼育するメリットが大きいのです。
寿命は?かかりやすい病気は?
寿命は大体3年ぐらいです。
ミクロラスボラ・エリスロミクロンは白点病やコショウ病になりやすいので、注意が必要です。
ミクロラスボラ・エリスロミクロンの繁殖
繁殖は容易?
ミクロラスボラ・エリスロミクロンは繁殖が容易な事が知られています。
オスとメスの見分け方ですが、オスはカラフルでスリムな体型をしてます。
発情期になるとオスは発色が良くなりより鮮やかになります。
繁殖について
実はこのミクロラスボラ・エリスロミクロンはいつの間にか卵を産んでいたり、気付いたら稚魚泳いでいる事も多い熱帯魚です。
オスとメスを複数匹飼育し、十分な餌を与えて、特殊な飼育環境を維持していれば、勝手に繁殖します。
ウィローモスなどの弱アルカリ性に向く水草を入れてあげるようにしてください。
水草などに粘着卵を10~30個ぐらい産み付けるので、卵が確認できたら 水草ごと取り出して隔離してください。
3~4日ぐらいで孵化し、その後3日ぐらいしたら泳ぎ始めます。
稚魚はとても小さい為、餌はインフゾリアを与えるようにしてください。
飼育のコツ・注意点は?
特殊な飼育環境が必要!!
ミクロラスボラ・エリスロミクロンは故郷が閉ざされた湖で固有種が多く報告されているミャンマーのインレー湖になります。
その為、小型のラスボラには珍しい若干低水温の弱アルカリ性の環境を好む熱帯魚です。
水温は21~25℃ぐらいでの飼育がおすすめですが、低水温には意外と耐えれます。
しかし、25℃を超えると体調を崩してしまう事が多いので、水温には注意が必要です。
餌やりはちょっと難しいかも!!
ミクロラスボラ・エリスロミクロンの飼育で注意して欲しいのは餌やりです。
人工餌にはほとんど食い付かないので、生き餌を与えるようにしてください。
口が小さいので、ブラインシュリンプなどがおすすめです。
臆病な性格の為、なかなか出てきて餌を食べるという事をしません。
まとまった数での飼育がおすすめで、1匹が食べ始めたらつられてみんな出てきて餌を食べ始めます。
痩せやすい傾向がある熱帯魚なので、餌をちゃんと食べているか注意してあげてください。
出来るだけ静かなところで単独飼育がベスト!!
ミクロラスボラ・エリスロミクロンのとても臆病な性格をしています。
隠れ家となる水草などを多めに入れてあげるようにしてください。
自分より大きな魚がいると警戒して隠れて出てこないので、混泳にはあまり向かないかもしれません。
さらに注意してほしいのが水槽を設置する場所です。
玄関などの動きのある場所や物音がするようなでの飼育は避けた方が良いでしょう。
驚いてしまいパニックに陥って、水槽の壁面にぶつかったり、水槽から飛び出したりしてしまいます。
実際に水槽の壁面にぶつかって死んでしまった事例もあります。
まとめ
いかがでしたか?
今回はミクロラスボラ・エリスロミクロンをご紹介しました。
若干低水温の弱アルカリ性という小型のラスボラではちょっと特殊な環境を好む熱帯魚です。
飼育する場合は臆病な性格と餌やりに注意が必要ですが、水質にはそこまでうるさくなく、繁殖も容易な熱帯魚です。
渓流魚のような模様がとても美しい熱帯魚で一昔前は入荷がない事から幻の魚と呼ばれるほどでした。
しかし、今では定期的な入荷があり、手に入れやすく値段も手ごろになっています。
ちょっと難しい熱帯魚ではありますが、とても人気のミクロラスボラ・エリスロミクロン、気になった方はぜひ一度飼育してみてはいかがでしょうか?