もしかして酸欠?熱帯魚の鼻上げの原因と対処法を徹底解説
魚が水面で口パクパクさせてるんだけど、どうしたんだろ?
7分
魚が水面で口パクパクさせてるんだけど、どうしたんだろ?
もしかしたら酸欠じゃない?
酸欠?
この記事では熱帯魚の酸欠の症状や原因と応急処置の方法などをご紹介します。
熱帯魚にとっては命取りになる事なので、飼育している方は酸欠の恐ろしさを知っておく必要があります。
それではいってみましょう!
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私たち人間が生きていく為には酸素が必要です。
熱帯魚も同じで生きていく為には酸素が必要です。
熱帯魚はエラ呼吸で水中の酸素をを取り込んで生活しています。
熱帯魚も酸欠になるの?と思われる方も多いかもしれませんが、なります。
熱帯魚の酸欠とは水槽内の水の酸素量が不足して、熱帯魚が酸欠状態に陥ることです。
ピンとこない方も多いかもしれませんが、熱帯魚が酸欠になると、最悪死んでしまいます。
熱帯魚を飼育している方は熱帯魚にとって命取りとなる酸欠の恐ろしさを知っておく必要があります。
熱帯魚の酸欠の症状には以下のようなものがあります。
熱帯魚の酸欠の症状で特にわかりやすいのが水面で口をパクパクさせるです。
鼻上げと呼ばれる症状で、この症状が見られたら酸欠を疑った方が良いでしょう。
私も朝になると元気がない・・・
眠たいだけでしょ!!
熱帯魚も眠たいだけじゃないの?
違うよ!!実はある原因の酸欠の症状なんだよ!!
熱帯魚が酸欠になる理由はいくつかありますが、基本的には水槽に十分な酸素が溶け込んでいない事が原因です。
なぜ十分な酸素が溶け込んでいないのか?その原因を探る必要があります。
水槽の酸素量が不足する原因には大きく4つの原因があります。
まず原因として考えられるのが生体の数です。
水槽に入れられる水の量は決まっていますし、水に溶け込む事ができる酸素の量も決まっています。
生体の数が多いと当然ですが、酸素もたくさん必要になります。
水槽の大きさに対して生体の数が多すぎると、酸素が不足し、熱帯魚が酸欠に陥る原因になります。
熱帯魚の生体の数を見直す。生体の数が多すぎる場合は、別の水槽を用意して水槽を分けて飼育する。
水に溶け込む事ができる酸素の量は水温と密接な関係があります。
温度が高いと水中に溶け込む酸素の量は減るので、水中の酸素量も少なくなります。
特に夏場などはどうしても水温が高くなってしまうので、酸欠には注意が必要です。
さらに水流も水中の酸素量には大きな影響を及ぼします。
大気中の酸素は水面から溶け込むのですが、水面を揺らしてあげると酸素が溶け込みやすくなります。
つまり、水流がないと酸素の溶け込む量が少なくなります。
すると、熱帯魚が酸欠になる可能性が高くなります。
水温が高くなっていないか確認し、高ければ水槽用のクーラーを設置する。フィルターやエアレーションを利用して、水流を作り出して水面を揺らす。
熱帯魚の酸欠と水草は一見関係なさそうな感じがしますが、関係があります。
水草は光合成によって水中に酸素を供給してくれます。
酸素を供給してくれるんだから酸欠になりにくいんじゃないの?
実はこれ光が当たっている時の話なんだよ!!
水草は光合成で酸素を供給してくれますが、光の当たらない時は光合成をせず、呼吸によって酸素を消費します。
その為、夜間は生体数が増えるのと同じなので、水草が多すぎると酸欠になってしまう可能性があります。
もし、熱帯魚達が朝元気がない場合は夜間に酸欠になっている可能性があり、水草が関係しているかもしれません。
水草の量を適量にする。水草の種類を選ぶ。
水質の悪化は熱帯魚の酸欠と密接に関係しています。
水中の酸素が不足するとろ過バクテリアの活動が阻害されるので、水質は悪化しやすくなります。
餌のやりすぎやろ過不足などで水質悪化すると、水中に酸素量を奪う物質が蓄積され、さらに水の粘度が上がってしまうと酸素が水に溶ける能力も下がってしまいます。
その為、魚達は酸欠になります。
水換えをする。餌の量を見直す。ろ過フィルターを見直す。
水槽の酸素の量が不足しないようにすればいいんだね!!
酸素不足が多いんだけど、そうじゃない場合もあるんだよね!!
実は熱帯魚が酸欠になるのは必ずしも水中の酸素が不足しているとは限りません。
酸素があっても酸欠になる可能性があります。
水草を育成している場合、CO2の添加を行っている方も多いと思います。
これも熱帯魚の酸欠の原因になります。
一見矛盾しているように思えますが、水中のCO2の濃度が高くなると熱帯魚はCO2は排出しにくくなります。
CO2の排出できなくなると呼吸困難を引き起こす可能性があり、酸欠の原因になります。
さらにCO2の濃度が高すぎると水草の光合成も阻害されてしまうので、水槽の酸素量自体も少なくなってしまいます。
CO2の濃度を適正に保つ。CO2の濃度が高すぎる場合はエアレーションなどをして水面を揺らしCO2を逃がす。
これが一番怖いです。
エラ病などエラに細菌や寄生虫が寄生してしまい、エラの能力が阻害されると魚呼吸困難に陥るので、酸欠状態になってしまいます。
この場合は水槽の中の魚が全部酸欠になっているわけではないので、感染を防止する事も考え、酸欠状態になっている魚を隔離しましょう。
塩浴または薬浴による治療をする。熱帯魚が病気になった原因を調べる
魚が生存するには3mg/l以上の酸素が必要と言われています。良好の状態を保とうと思ったら、5mg/l以上あると良いとされています。
鼻上げが一番わかりやすい症状です。水面で口をパクパクさせます。この症状が見られたら酸欠を疑った方が良いでしょう。
水面に浮かんで空気中から直接酸素を取り込もうとしているからです。
まずはエアレーションをして強制的に酸素を溶け込ませてあげましょう。これだけで改善される場合がありますが、原因の追究はして、取り除くようにしましょう。
水を酸素を取り込むには、水を循環させてあげる事が大切です。基本的に水面から酸素が水に溶け込むので、水流を作ったり、エアレーションなど水面を揺らしてあげると酸素が溶け込みやすくなります。
いかがでしたか?
今回は熱帯魚の酸欠についてご紹介しました。
熱帯魚の酸欠はその名の通り酸素が不足している状態です。
水槽内の酸素の量が不足している為、酸欠になっている事がほとんどです。
すぐエアレーションなど応急処置をし、原因を究明、取り除いてあげるようにしてください。
酸欠の場合は魚は水面で口をパクパクさせます。
この症状が見られたら酸欠を疑いましょう。
酸欠は少しわかりにくい面がありますが、熱帯魚にとっては命取りになります。
熱帯魚を飼育するのであれば、魚の酸欠の恐ろしさは知っておく必要があります。
ぜひ、参考にしてください。