見てわかる!?水槽の水質悪化のサインや目安、水質改善の方法
エアレーション?なにそれ?
8分
エアレーション?なにそれ?
熱帯魚を飼育する上で水槽を良好に保つ為に必要なエアレーション。
エアレーションとは、エアポンプで空気を送って水槽の中に空気を入れているアレの事です。
ブクブクの事ね!!
アレって水槽に酸素を送っているだけでしょ!!
酸素を送っているわけじゃないよ!!実はいろんな効果があるんだよ!!
この記事ではエアレーションの効果やメリット・デメリット、エアレーションが必要な水槽についてご紹介します。
エアレーションは必ず必要なわけではありませんが、水を循環させたり、水槽をきれいに保つ為のバクテリアの働きを促進したりなどいろいろな効果があるので、出来ればした方が良いです。
溶存酸素量やエアレーションがうるさい時の対処法などもご紹介しますよ。
それではいってみましょう。
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エアレーションって聞いてもピンとこないですよね?
エアレーションとは、人為的に酸素を水に溶け込ませる事です。
その為に使われている装置があの水槽でよく見かける空気のブクブクです。
熱帯魚を飼育する上で熱帯魚達が酸欠になるのを防ぐ役割があります。
実はそれ意外にもとても重要な効果があります。
えッ!?熱帯魚の酸欠を防ぐ為だけじゃないの?
エアレーションには以下のような効果が期待出来ます。
そんな効果があるの!?
これ以外にも水槽のレイアウトの演出効果なんかもあったりするんだよ!!
それぞれの効果について詳しく見てみよう!!
それではエアレーションの効果(メリット)について詳しく見ていきましょう。
水槽の溶存(ようぞん)酸素量を増やしてあげる事で熱帯魚の酸欠を防止する事が出来ます。
熱帯魚が酸欠になりやすい状態として過密飼育などがあるのですが、エアレーションしてあげる事でより確実に熱帯魚に酸素を届ける事が出来ます。
それだけではなく、十分な酸素を供給してあげる事で熱帯魚の成長を促進してあげる効果もあります。
実際にエアレーションしたら大きな魚に成長したという話もあるくらいです。
溶存酸素量についてはあとで解説しますが、エアレーションをする事によって溶存酸素量を増やしてあげ、熱帯魚にとって良い環境を作るというメリットがあります。
それならやらないよりやった方が全然いいね!!
エアレーションする事でバクテリアの働きを活性化してくれます。
アクアリウムでとても重要な生物ろ過を担っているバクテリア。
その中でも好気性(酸素を好む)バクテリアは毒性の強いアンモニアを毒性の低い硝酸塩に変化させてくれます。
エアレーションする事で溶存酸素量が増えると、好気性バクテリアの働きも活発になります。
バクテリアの働きが活発化すると生物ろ過の能力が上がるので、水槽を清潔な状態に保つ事にもつながってきます。
なおさらやった方がいいね!!
アクアリウムをやっていると水面にギラギラとした膜のようなものが出来てしまう場合があります。
これを油膜というのですが、水面が空気に触れなくなってしまうので、溶け込む酸素量が減ってしまいます。
エアレーションで水面を動かしてあげる事で、油膜が出来るのを防ぐ事が出来ます。
さらに、先程ご紹介したようにバクテリアの活性より、油膜がさらに出来にくい環境を作り出す事にもつながってきます。
夏場はどうしても水槽の水温が高くなってしまいます。
実はエアレーションは夏場の温度対策としてとても効果を発揮します。
気化熱(液体が気体になる時に周囲から吸収する熱の事)により、エアレーションしていない場合と比べ2~3℃くらい水温を下げる事が出来ます。
しかし、室温が高い熱のこもった部屋では意味がないので、風通しの良い部屋にする事がポイントになります。
細かい空気の泡がブクブク上がっていく姿は癒されますし、綺麗ですよね。
エアレーションをしてあげる事で、水槽の中に空気がブクブクする演出を作り出す事が出来ます。
私達の見た目の演出の話になりますが、エアレーションするだけで水槽の中がぐっと涼しげで美しくなります。
エアレーションはメリットだけではありません。
実はデメリットもありますので、解説していきます。
これは熱帯魚に関係ないのですが、エアレーションをする為にはエアポンプ、チューブ、エアストーンなど道具が必要になります。
これらの道具をそろえないといけないので、エアレーションするとその分コストがかかります。
さらにエアポンプを電気で動かすので、ランニングコストもかかってきます。
エアレーションのデメリットとしてあげられるのが、音の問題です。
まずは水の音です。
気泡がはじける音や水の中を空気の泡が移動する「コポコポ」という音がします。
うるさくも感じますが、逆に癒される音でもあります。
一番の問題なのが、エアポンプの振動音です。
「ブーー」という耳障りな音が延々としますし、結構音も大きいです。
寝室などに置いておいたら、気になって眠れません。
エアレーションしていると気泡がはじけて、水槽の蓋や周りに水が飛び散る事があります。
意外にこれは気をつけておいた方が良いかもしれません。
蓋をしている場合はまだ良いのですが、そうではない場合水槽に目いっぱい水を張っていると水槽の周りが水浸しなんて事もありえます。
水はねの量は少しでも、それが延々と続くと大量の水が水槽の外に出る事になります。
エアレーションをする場合は基本的に以下の道具が必要になります。
まずエアポンプの空気口にチューブを付けます。
反対側にエアストーンをつけ、エアストーンを水中に沈め、エアポンプをコンセントにさしてください。
すると、空気がブクブク出てきますので、これ完了です
必要に応じてチューブをキスゴムで固定すると良いでしょう。
エアレーションは必ずしも必要というわけではなりませんが、メリットが大きいので出来ればやった方が良いです。
ただし、あなたの水槽に以下のような事が起こっているのなら、エアレーションは必要なのでしましょう。
この6つの項目のどれかに当てはまるようなら、すぐにエアレーションをして環境を改善してあげましょう。
夏などの水温が高い状態の場合は溶存酸素量が低くなるのでエアレーションをしてあげる事をおすすめします。
それではここからは溶存(ようぞん)酸素量について解説していきます。
溶存酸素量とは、水の中に溶け込んでいる酸素の量の事です。
熱帯魚やエビなどのアクアリウムの生物は、水中に溶け込んでいる酸素(溶存酸素)をエラから体内に取り入れています。
この溶存酸素量が少ない状態だと熱帯魚達は酸欠状態に陥り、それが長時間続くと死んでしまう事も。
その為、アクアリウムをする上では溶存酸素量はとても重要な要素です。
実はこの溶存酸素量は水温にとても依存しており、水温が高ければ高いほど、溶存酸素量は低くなります。
その為、特に水温が高くなる夏場などは熱帯魚達が酸欠に陥りやすい環境になりますので、積極的にエアレーションをしてあげましょう。
勘違いしている方も多いのですが、エアポンプは普通の空気を送り込んでるだけで、酸素を送り込んでいる訳ではありません。
それどころか、このブクブクの泡は水槽の水にほとんど溶け込んでいないんです。
えッ!?本当!?でも、酸欠を防ぐ為にするんだよね!?どういう事?
重要なのは、水面を動かす事なんです。
水面が全く動かない状態だと酸素はほとんど溶け込みませんが、水面を動かしてあげる事で、酸素が水中に溶け込んでいくんです。
つまり、エアレーションするのはあのブクブクで水面を波立たせて動かす事が目的になります。
あのブクブクは水面を波立たせる為にするんだね!!
そうなんだよ!!ブクブクは酸素を直接水に送り込んでいるわけじゃないんだよね!!
エアポンプのデメリットでもある振動音。
「ブーー」という耳障りな音が延々としますし、結構音も大きいので気になりますよね?
どうしてもエアポンプの振動音が気になる時は次のような事を試してみてください。
まずはエアポンプの下の方にゴムなど振動を吸収するようなものを置きましょう。
実はエアポンプは製品だけの音ではなく、床や棚が振動して音がしている場合も多いです。
私は100均にあった地震対策用のゴム?みたいなものの上にエアポンプを置いていますが、おすすめですよ。
音が漏れないように布やタオルで巻くという方法もありますが、これは発熱の原因になるのでやめましょう。
その他にも紐などで吊り下げるという方法もあります。
エアポンプを購入する時に音の小さな製品を選ぶというのも一つの手です。
最近ではエアポンプも静かな設計になっているものが多いのでそれを購入するのがおすすめです。
いかがでしたか?
今回はエアレーションについてご紹介しました。
エアレーションは必ずしも必要ありません。
特に熱帯魚が鼻上げをしたり、エビ類が水面に集まるようなら酸欠状態なのでエアレーションが必要と思った方が良いでしょう。
エアレーションの役割は酸素の供給と水の循環です。
特にバクテリアの活性にも酸素が必要になる為、エアレーションする事によってろ過能力の向上が狙えます。
道具をそろえないといけない点と音に対する対策は必要になりますが、エアレーションはしないよりやった方が断然良いです。
やっていないという方は、ぜひ検討してみてください。