知らないと危険!?熱帯魚の酸欠の原因と対策、症状を徹底解説
熱帯魚が水面で口をパクパクさせている…もしかして酸欠?
6分
熱帯魚が水面で口をパクパクさせている…もしかして酸欠?
熱帯魚を飼育しているとこんな経験をしたことがあるかもしれません。
鼻上げは酸欠の症状のひとつですが、実は危険な病気が隠れている場合もあります。
この記事では、熱帯魚の鼻上げの原因と対処法を徹底解説します。
鼻上げを見つけたら、すぐに原因を特定し、適切な対処する事がとても大切です。
それではいってみましょう。
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熱帯魚の鼻上げとは、水面で口をパクパクさせる行動です。
魚はエラで水中の酸素を取り込んで生活しています。
酸素が不足すると魚は水面から直接酸素を取り込もうとして、水面で口をパクパクさせます。
鼻上げの行動が見られる場合は原因を特定して、すぐに適切な対処をしてあげないと、最悪死に至ります。
熱帯魚が鼻上げをする原因はいろいろありますが、大きな原因は酸欠とエラ病の2つあります。
酸欠はわかるけど、エラ病って、なんか怖い・・・
そうだね!!
それぞれについて詳しくみてみよう!!
熱帯魚が鼻上げするのは、酸欠の症状の1つです。
熱帯魚が酸欠になると体内に酸素が十分に摂取できないので、呼吸困難に陥り最悪死に至ります。
熱帯魚が酸欠になった場合、以下のような症状が見られます。
酸欠の原因は水質悪化による酸欠と水槽のサイズやレイアウトによる酸欠の2つあります。
水質が悪化すると酸欠になるの?
意外かもしれないけど、酸欠になるんだよ!!
水質が悪化する原因には、以下のようなものがあります。
水質が悪化すると、水中で酸素を消費するバクテリアが増殖するので、酸素が不足します。
水温が上がると水に溶け込む酸素の量のが少なくなるうえ、熱帯魚の代謝が活発になり、呼吸も活発になるので酸素が不足します。
えっ!?水槽のサイズやレイアウトで酸欠になるの?
実は酸欠の原因になるんだよね!!
水槽のサイズやレイアウトが酸欠の原因になるのは意外ですよね?
魚は酸素を取り込み二酸化炭素を排出します。
水槽の大きさに対して魚の数が極端に多いと酸素が不足し可能性があります。
レイアウトで酸欠になる場合、問題なのは水流。
水草や石などのレイアウトで水流が妨げられてしまうと水槽全体に酸素が行きわたりにくくなるので、場所によっては熱帯魚が酸欠に陥る場合があります。
さらに水草を植えている場合は光量が足りないというのも魚達が酸欠に陥る原因です。
水草は光合成をして二酸化炭素を酸素に変えている為、光量が足りないと光合成が阻害され水中の酸素量も少なくなります。
酸欠の症状が見られたら、すぐに原因を特定し、適切な対処を行いましょう。
まずはエアレーションをして水中の酸素の量を増やしてあげましょう。
原因を突き止める事が出来たら、その原因を解消してあげましょう。
酸欠については他の記事で他の原因も含め解説しているので、参考にしてみてください。
鼻上げのもう1つの原因がエラ病です。
エラ病は細菌や寄生虫などの影響でエラが炎症を起こし、機能不全に陥る病気です。
病気ってなんか怖い・・・
エラ病の症状には以下のようなものがあります。
エラ病の原因には以下のようなものがあります。
エラ病で最も多い原因は病原体による感染です。
細菌ではカナムナリス菌やレジオネラ菌、寄生虫ではダクチロギルス・ギロダクチルスやサイクロキータ(トリコディナ)などがあげられます。
水質が悪化するとエラの機能が低下してしまうので、病原体に感染しやすくなります。
エラ病を発症した場合、早く治療しないと死に至るケースもあるので、すぐに対処しましょう。
まずは発症している魚を隔離し、エアレーションをして抗菌剤での薬浴をしてください。
エラ病の治療については他の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
エラ病は水質悪化でも起こるので、以下のような対策をしましょう。
鼻上げの原因は酸欠とエラ病以外にも以下のようなものがあります。
エラ病以外にも白点病や尾ぐされ病などの時に鼻上げをする場合があります。
その他にも水温の変化、水槽環境の変化、他の魚との争いなどのストレスで鼻上げをする事があるので注意が必要です。
いかがでしたか?
今回は熱帯魚が水面で口をパクパクさせる鼻上げについて解説しました。
鼻上げの原因は酸欠とエラ病によるものがほとんどです。
鼻上げの症状が見られた場合、すぐに原因を特定し対処してあげないと死に至ります。
原因を特定する為には普段から水槽の状況をしっかり観察しておく事が大切です。
実際原因は1つではない可能性もあるので、全ての可能性を検討して対処しましょう。
予防する事がとても大切になるので、普段から水質を良好に保ち、定期的に水換え・掃除をするようにしましょう。