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青紫に染まる美しい熱帯魚

インパイクティス・ケリーを飼育しよう!!

インパイクティス・ケリーを飼育しよう!!

青紫の綺麗な体色と黒いラインがとても美しい熱帯魚『インパイクティス・ケリー』。

紫から青のグラデーションがとても綺麗で吸い込まれるような美しさを持っています。

そんなインパイクティス・ケリーの飼育について特徴・飼育のポイント・繁殖などご紹介します。

それではいってみましょう。

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インパイクティス・ケリーってどんな熱帯魚?

学名:Inpaichthys kerri

別名:ロイヤル・テトラ、インペリアル・テトラ

分類:カラシン目カラシン科インパイクティス属

インパイクティス・ケリーの特徴は?

インパイクティス・ケリーは青紫の体色と黒いラインが特徴的なとても美しい熱帯魚です。

飼い込む事で美しい発色を見せる魚で、上品な紫と青のグラデーションがとても綺麗です。

光のあたる角度によって見え方が変わる為、吸い込まれるような美しさがあります。

このインパイクティス・ケリーですが、当時皇太子殿下だった今上天皇陛下がブラジルを訪問した時に寄贈された熱帯魚で日本に持ち帰ったと言われています。

その後プロブリーダーの方が繁殖に成功、それが現在流通しているブリード個体の元になっていると言われています。

インパイクティス・ケリーはどの種類の熱帯魚?

インパイクティス・ケリーはカラシンの仲間です。

名前をよく間違えられる熱帯魚みたいで、正しい名称はインパイクティス・ケリーになります。

よく似た魚にエンペラーテトラという熱帯魚がいますが、この2種は全く別の魚になります。

インパイクティス・ケリーの故郷はどこ?値段は?

故郷はブラジルなどです。

値段は1匹100~300円程度です。

インパイクティス・ケリーはどれぐらいの大きさになるの?

体長は5cmぐらいになります。

インパイクティス・ケリー飼育のポイント

性格は?混泳は可能?

性格はちょっと気が強いです。

大きさの違う魚や攻撃するような魚でない限り混泳可能です。

同種間で小競り合いをする事はよくありますが、他の魚を襲う事はあまりありません。

しかし、他の魚のヒレをかじる事があるので、混泳する際は状況を見ながら調整してください。

インパイクティス・ケリーはオス同士が喧嘩する事がよくありますが、相手を殺すまでの喧嘩になる事はありません。

テリトリーを主張するので、水草や流木などを入れて隠れ家を多めに作ってあげると良いと思います。

水温・水質について

好む水温:22~26℃
好む水質:弱酸性~中性

インパイクティス・ケリーですが、ちょっと低めの23℃くらいの水温を好みます。

特に夏場は水温が高くなるので注意が必要になってきます。

丈夫な魚ですが、水質変化に弱い面があります。

特に導入する際は水合わせをしっかりするようにしてください。

水換えの際も注意が必要で、あまり大量に水を換えてしまうと体調を崩してしまい病気になってしまう事があります。

飼育難易度は?餌は?

飼育難易度 ★☆☆☆☆
水質変化にさえ気を付ければ飼育しやすい丈夫な熱帯魚です。

餌は何でも大丈夫です。

人工飼料も生き餌も冷凍餌もとにかくよく食べるので、餌は特に気にする必要はないと思います。

寿命は?かかりやすい病気は?

寿命は3~5年程度です。

インパイクティス・ケリーは白点病カラムナリス病になりやすいので注意が必要です。

インパイクティス・ケリーの繁殖

繁殖は容易?オスとメスの見分け方は?

インパイクティス・ケリーの繁殖

インパイクティス・ケリーですが、繁殖は比較的容易です。

オスとメスの判別も簡単です。

脂ビレが赤いのがメス、赤くないのがオスになります。

体色も若干違っていてオスの方が発色が良いです。

繁殖の方法

まず成熟したオスとメスがいれば特に変わった事はする必要はなく、勝手に産卵してくれます。

卵をばら撒くタイプなので、ウィローモスなどを入れてあげるようにしてください。

卵や稚魚は食べられてしまう可能性が高いので、隠れ家となるウィローモスなどを入れるのですが、より確実に増やしたいのであれば隔離した方が良いでしょう。

卵は1~2日ぐらいで孵化するので、稚魚が確認できたら餌はインフゾリアを与え、ある程度大きくなったらブラインシュリンプを与えるようにしてください。

インパイクティス・ケリーの種類

インパイクティス・ケリーですが、改良品種がいますので、ご紹介します。

ノーマルのインパイクティス・ケリーに比べると改良品種はけっこう値段が高いです。

インパイクティス・ケリー・スーパーブルー

深みのある青色がとても美しい人気のある改良品種です。

レッドフィンブルーベリー・インパイクティス・ケリー

ブルーベリーみたいな体色と赤いヒレが特徴的なインパイクティス・ケリーです。

ゴールドピンク・インパイクティス・ケリー

インパイクティス・ケリーの白い品種でピンク色の体色でブルーに輝く美しい改良品種です。

飼育のコツ・注意点は?

水合わせと水換えは慎重に!!

インパイクティス・ケリーは丈夫な熱帯魚です。

しかし、水質の変化に弱い魚なので、導入時と水換え時は注意が必要になります。

導入する時は点滴法による水合わせでしっかり時間をかけて行うようにしましょう。

水換えの時も大量に水を換えてしまうと負担がかかってしまうので、注意が必要です。

水草などを入れて隠れ家を多めに!!

インパイクティス・ケリーですが、ちょっと気が強い事でも有名な熱帯魚です。

特に同種同士で小競り合いがありますが、そんなに激しいものでもありません。

テリトリーがあるので、水草などを多めに入れて隠れ家を作ってあげるようにするとうまくいく可能性が高いです。

まとめ

いかがでしたか?

今回は青と紫のグラデーションと黒いラインが特徴的なインパイクティス・ケリーをご紹介しました。

飼い込む事でその上品な青と紫のグラデーションが綺麗に出てくる熱帯魚です。

水質変化さえ気を付ければとても飼育は簡単なので初心者の方におすすめです。

導入の際は点滴法でしっかりと水合わせをするようにしてください。

いろいろな熱帯魚がいますが、この青と紫の体色の熱帯魚はあまりいないと思います。

東南アジアでの養殖が盛んで、比較的安価に手に入る『インパイクティス・ケリー』。

ぜひ、挑戦してみてください。

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