【とても重要】熱帯魚の混泳!失敗しない為の注意点
人の角質を食べる不思議な熱帯魚
ドクターフィッシュ(ガラ・ルファ)を飼育しよう!!
皆さんはドクターフィッシュという魚を聞いた事ありますか?
ドクターフィッシュは通称で正式名称は『ガラ・ルファ』という魚です。
人間の古くなった角質を食べてくれる魚としてとても有名な魚。
実は自宅でも十分飼育が可能な魚なんですよ。
この記事ではドクターフィッシュの飼育について特徴・飼育のポイント・繁殖について詳しくご紹介します。
大きくなると注意が必要な難しい熱帯魚なんですよ。
.それではいってみましょう。
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ドクターフィッシュ(ガラ・ルファ)ってどんな熱帯魚?
学名:Garra rufa
別名:ドクターフィッシュ
分類:コイ目コイ科ガラ属
特徴は?
ドクターフィッシュは人間の皮膚の古くなった角質を食べてくれる魚として人気で名前は聞いた事がある方が多いと思います。
意外と知られていないのがその名前で、ドクターフィッシュの正式名称は『ガラ・ルファ』と言います。
トルコの温泉地域では皮膚病の治療に使われていた為、ドクターフィッシュと呼ばれるようになりました。
実は常に人の角質を食べるわけではなく、お腹がすいている時だけなんですよ。
さらに大きくなると人の角質を食べなくなるので、皆さんが知っているドクターフィッシュはガラ・ルファの子どもになります。
その能力からフィッシュセラピーとして、さらに医療用としても使用された事のある魚で人間ともとても関わりが強い魚です。
どの種類の熱帯魚?
ガラ・ルファはコイの仲間です。
サイアミーズ・フライングフォックスの近縁種で、よく見ると口の周りにひげが生えています。
故郷はどこ?値段は?
故郷はトルコやシリア、西アジアです。
値段は安いものだと1匹150円ぐらい~です。
意外にお手軽な価格ですよね?
どれぐらいの大きさになるの?
体長は15cmぐらいになります。
えっ!?と思った方も多いと思いますが、実は中型の淡水魚なんです。
セラピーなどで使われているのは5cmぐらいの小さなガラ・ルファになります。
ガラ・ルファ飼育のポイント
性格は?混泳は可能?
性格は基本的に温厚ですが、成長するにつれオスは攻撃的になります。
その為、混泳は可能ですが、成長したら様子を見た方が良いでしょう。
小さい時は群れで生活するのですが、大きくなるとテリトリーを主張するようになってきますし、攻撃的にもなります。
他の魚を傷付けるような攻撃性は見せませんが、動きの遅い生体の鱗(うろこ)をかじる事があるので注意してください。
さらに小さい魚やエビは餌になってしまう可能性があるので、成長したら混泳は注意が必要になってきます。
水温・水質について
好む水温:22~37℃
好む水質:弱酸性~中性
水質も水温も適応能力が高く、とても丈夫な魚なので、飼育しやすいです。
温泉などで見かけるだけあって、高水温でも耐える事が出来ます。
35℃前後になると活発に活動するようになりますが、低水温には弱い為、25℃ぐらいだと動きが鈍くなります。
飼育難易度は?餌は?
飼育難易度 ★★☆☆☆
適応能力がとても高く丈夫なので、初心者でも飼育は全然可能です。
成長したら混泳に注意が必要になってきます。
餌はプレコの餌がオススメです。
雑食性なので基本的に何でもよく食べるので餌については特に気にする事はないかもしれません。
寿命は?かかりやすい病気は?
寿命は7年程度です。
丈夫なのでほとんど病気はしません。
病気をしないというよりも、熱帯魚の病気の原因になる寄生虫や細菌は、ガラ・ルファの飼育に適した高水温の環境では生きていけません。
ドクターフィッシュにはどんな効果があるの?
ドクターフィッシュには以下のような効果が期待できます。
まずはマッサージ効果です。
ガラ・ルファは吸引して人の肌に優しい刺激を与えてくれますし、群れになって行動するので心地よい刺激を集中的に与えてくれます。
リラクゼーション効果もあります。
ドクターフィッシュは足湯などで人気が非常に高いので、足つぼを刺激してくれる事によってリラクゼーション効果が期待出来ます。
最後にピーリング効果もあります。
ガラ・ルファは歯がないので、肌を傷める事なく、吸い付くようにして角質を食べてくれます。
ピーリングとは古い角質を除去するケアの事なんですが、ガラ・ルファに角質を食べてもらう事で薬剤を使わない天然のピーリング効果が期待出来ます。
人間の角質を食べるのは子供のときだけ!!
実はガラ・ルファが群れで人間の角質を食べるのは生後2ヶ月~2年半ぐらいまでなんです。
小さい時は群れで行動しているんですが、大きくなってくると縄張り意識を持つようになるので、群れで行動しなくなります。
さらに大きくなると人間の古い角質を食べなくなってしまいます。
セラピーなどで見かけるドクターフィッシュが小さいのはこの為なんです。
あと、人の角質を食べるのはお腹がすいている時だけです。
餌やコケがある場合、そっちを優先的に食べるので、人の角質は食べません。
実はコケ取り生体なんです!!
ガラ・ルファは実はコケ取り生体なんです。
サイアミーズ・フライングフォックスやオトシンクルスの代役として導入される事もあるほどです。
特に大人になると激しくコケ取りをするので、水槽のコケ対策としてはそれなりの効果が期待出来ます。
ガラ・ルファの繁殖
繁殖は容易?オスとメスの見分け方は?
ガラ・ルファは繁殖が比較的容易です。
オスとメスの見極めが難しいのですが、オスは大きくてスマート、メスは繁殖期になるとお腹が大きくなります。
繁殖について
繁殖の近いペアを別水槽に移して、隔離しましょう。
ここからがポイントで、隔離したら水温を少しずつ下げていき、25℃ぐらいにしてください。
いきなり水温を下げると体調を崩してしまうので、とにかくゆっくり下げてください。
さらに照明を暗くするとそれがトリガーになる場合があります。
オスとメスが寄り添うような形で卵をばら撒くように産みます。
産んだ後は世話をしないですし、卵を食べる可能性がある為、隔離した方が良いです。
しかし、元の水槽との水温が違いすぎるので、ウィローモスを敷いたり、ネットを敷くなどして、同じ水槽で隔離するようにしましょう。
1日半ぐらいで孵化し、3日ぐらいで泳ぎ回るようになります。
泳ぎ始めたら餌としてブラインシュリンプを与えるようにしてください。
飼育のコツ・注意点は?
成長して大きくなったら混泳は無理かも
子供の時は群れで泳ぐ習性がありますが、大人になると縄張りを主張し始め、攻撃的になります。
小さい時は混泳可能ですが、大きくなったら様子を見るようにしてください。
小さな魚やエビは餌になってしまう可能性が高いですし、動きの遅い魚は鱗を傷付けられたりします。
大人になったら混泳は無理と考えた方が無難かもしれません。
単独飼育で水温を35℃にしよう!!
ガラ・ルファが活発に泳ぐ水温は35℃ぐらいです。
その為、飼育する時は水温35℃ぐらいをキープしてあげると良いでしょう。
基本的にこの高水温の環境では、他の魚が生きていけないので、単独で飼育する事になります。
まとめ
いかがでしたか?
今回はドクターフィッシュ『ガラ・ルファ』をご紹介しました。
今まで紹介してきた魚の中でも高水温を好む魚で、35℃前後で活発に泳ぎ回るようになります。
人の角質を食べるのは生後2年前後の小さい時で、さらに空腹時のみになります。
成長してくると縄張りを主張し、攻撃的になるので、注意が必要です。
飼育は簡単で、とても丈夫で適応能力も高い魚になりますので、初心者の方にもとてもおすすめです。
ぜひ、挑戦してみてください。