
【とても重要】熱帯魚の混泳!失敗しない為の注意点
人の角質を食べる不思議な熱帯魚
皆さんはドクターフィッシュという魚を聞いた事ありますか?
古くなった角質を食べてくれる魚としてとても有名な魚ですよね?
このドクターフィッシュの正式名称はガラ・ルファという魚で実は自宅でも飼育する事が可能なんですよ。
そんなドクターフィッシュの飼育について特徴・飼育のポイント・繁殖などご紹介します。
どうぞ、ご覧ください。
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学名:Garra rufa
別名:ドクターフィッシュ
分類:コイ目コイ科ガラ属
ドクターフィッシュと言えば、トルコの温泉で皮膚病の治療に使われていた事でとても有名になった魚ですよね?
なぜ『ドクターフィッシュ』と呼ばれるかというと、それは人の古くなった角質を食べてくれる魚だからなんです。
とても人気の魚で、最近ではフィッシュセラピーとしても使われる魚です。
意外と知られていないのがその名前で、ドクターフィッシュの正式名称は『ガラ・ルファ』と言います。
実は常に人の角質を食べるわけではなく、お腹がすいている時だけなんですよ。
ガラ・ルファはコイの仲間です。
サイアミーズ・フライングフォックスの近縁種で、よく見るとひげが生えています。
故郷はトルコや西アジアです。
値段は安いものだと1匹150円ぐらい~です。
意外にお手軽な価格ですよね?
体長は15cmぐらいになります。
えっ!?と思った方も多いと思いますが、実は中型の淡水魚なんです。
セラピーなどで使われているのは5cmぐらいの小さなガラ・ルファになります。
性格は基本的に温厚ですが、成長するにつれオスは攻撃的になります。
その為、混泳は可能ですが、成長したら様子を見た方が良いでしょう。
大きくなるとテリトリーを主張するようになってきますし、攻撃的にもなります。
他の魚を傷付けるような攻撃性は見せませんが、動きの遅い生体の鱗(うろこ)をかじる事があるので注意してください。
さらに小さい魚やエビは餌になってしまう可能性があるので、成長したら混泳は注意が必要になってきます。
好む水温:22~37℃
好む水質:弱酸性~中性
水質も水温も適応能力が高く、とても丈夫な魚なので、飼育しやすいです。
温泉などで見かけるだけあって、高水温でも耐える事が出来ます。
35℃前後になると活発に活動するようになりますが、低水温には弱い為、25℃ぐらいだと動きが鈍くなります。
飼育難易度 ★★☆☆☆
適応能力がとても高く丈夫なので、初心者でも飼育は全然可能です。
成長したら混泳に注意が必要になってきます。
餌はプレコの餌がオススメです。
基本的に何でもよく食べるので餌については特に気にする事はないかもしれません。
寿命は7年程度です。
丈夫なのでほとんど病気はしません。
病気をしないというよりも、熱帯魚の病気の原因になる寄生虫や細菌は、ガラ・ルファの飼育に適した高水温の環境では生きていけません。
実はガラ・ルファが群れで人間の角質を食べるのは生後2年ぐらいまでなんです。
小さい時は群れで行動しているんですが、大きくなってくると縄張り意識を持つようになるので、群れで行動しなくなります。
セラピーなどで見かけるドクターフィッシュが小さいのはこの為なんです。
あと、人の角質を食べるのはお腹がすいている時だけです。
餌やコケがある場合、そっちを優先的に食べるので、人の角質は食べません。
ガラ・ルファは実はコケ取り生体なんです。
サイアミーズ・フライングフォックスやオトシンクルスの代役として導入される事もあるほどです。
特に大人になると激しくコケ取りをするので、水槽のコケ対策としてはそれなりの効果が期待出来ます。
ガラ・ルファは繁殖が比較的容易です。
オスとメスの見極めが難しいのですが、オスは大きくてスマート、メスは繁殖期になるとお腹が大きくなります。
繁殖の近いペアを別水槽に移して、隔離しましょう。
ここからがポイントで、隔離したら水温を少しずつ下げていき、25℃ぐらいにしてください。
いきなり水温を下げると体調を崩してしまうので、とにかくゆっくり下げてください。
さらに照明を暗くするとそれがトリガーになる場合があります。
オスとメスが寄り添うような形で卵をばら撒くように産みます。
産んだ後は世話をしないですし、卵を食べる可能性がある為、隔離した方が良いです。
しかし、元の水槽との水温が違いすぎるので、ウィローモスを敷いたり、ネットを敷くなどして、同じ水槽で隔離するようにしましょう。
1日半ぐらいで孵化し、3日ぐらいで泳ぎ回るようになります。
泳ぎ始めたら餌としてブラインシュリンプを与えるようにしてください。
子供の時は群れで泳ぐ習性がありますが、大人になると縄張りを主張し始め、攻撃的になります。
小さい時は混泳可能ですが、大きくなったら様子を見るようにしてください。
小さな魚やエビは餌になってしまう可能性が高いですし、動きの遅い魚は鱗を傷付けられたりします。
大人になったら混泳は無理と考えた方が無難かもしれません。
ガラ・ルファが活発に泳ぐ水温は35℃ぐらいです。
その為、飼育する時は水温35℃ぐらいをキープしてあげると良いでしょう。
基本的にこの高水温の環境では、他の魚が生きていけないので、単独で飼育する事になります。
いかがでしたか?
今回はドクターフィッシュ『ガラ・ルファ』をご紹介しました。
今まで紹介してきた魚の中でも高水温を好む魚で、35℃前後で活発に泳ぎ回るようになります。
人の角質を食べるのは生後2年前後の小さい時で、さらに空腹時のみになります。
成長してくると縄張りを主張し、攻撃的になるので、注意が必要です。
飼育は簡単で、とても丈夫で適応能力も高い魚になりますので、初心者の方にもとてもおすすめです。
ぜひ、挑戦してみてください。