熱帯魚が弱る!?やってしまいがちな原因は?
卵を水の外に出しちゃうの?大丈夫!?
世界一美しいと言われる熱帯魚
オレンジ色の体色と格子のようなメタリックブルーの輝きが特徴的な熱帯魚『ノソブランキウス・ラコビー』。
難しい熱帯魚ではありますが、いつかは飼育してみたい憧れの的となっているようなとても美しい熱帯魚です。
そんなノソブランキウス・ラコビーの飼育について特徴・飼育のポイント・繁殖などご紹介します。
どうぞ、ご覧ください。
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学名:Nothobranchius rachovii
分類:カダヤシ目ノソブランキウス科ノソブランキウス属
ノソブランキウス・ラコビーはオレンジ色の体色に格子のようなメタリックブルーの輝きが特徴的な熱帯魚です。
ヒレもとてもカラフルでブルーやオレンジ、レッドや黒など様々な色が見られてとても派手です。
日本ではまだまだマイナーな卵性のメダカ。
その中でも最も有名で熱帯魚の中でも世界一美しいとも言われる程の熱帯魚です。
初心者向けの熱帯魚ではなく、中級~上級者向けの熱帯魚です。
ノソブランキウス・ラコビーは卵生メダカの仲間になります。
レアなメダカが欲しいという方にはとてもおすすめです。
故郷はモザンビークなどです。
値段は1ペア3000~5000円ぐらいです。
とても人気が高いのですが、ヨーロッパで繁殖させたものがまとまって輸入される為、手に入りやすいと思います。
体長は5cmぐらいになります。
ノソブランキウス・ラコビーの性格はとても大人しいです。
大きさの違いすぎる熱帯魚や気の荒い攻撃性を持つ熱帯魚でなければ、混泳は可能です。
大人しい性格なので、隠れ家になるような水草などを入れてあげると良いでしょう。
しかし、攻撃的な一面も持ち合わせるので、混泳は可能ですが、しっかり様子をみるようにしてください。
好む水温:23~26℃前後
好む水質:弱酸性~中性
水質にとても繊細な熱帯魚になりますので注意が必要です。
特に雑菌に敏感なので、水質のバランスが崩れるとすぐ病気になってしまします。
飼育難易度
★★★★★
水質にとても繊細な熱帯魚なので、飼育難易度は高いです。
餌は口に入るものなら何でもよく食べますが、アカムシなどの生き餌を好みます。
寿命は1年ぐらいです。
水槽飼育下では2年生きたという例もあります。
水質のバランスが崩れるとすぐ病気になりますので、特にコショウ病には注意が必要です。
ノソブランキウス・ラコビーは繁殖は狙えますが、難しいです。
オスとメスの判別はとても簡単です。
オスはカラフルな体色をしています。
それに比べ、メスは色がついておらず小さいです。
繁殖を狙う場合、ピートモスを準備してください。
水槽にピートモスを入れて、ペアで飼育すると産卵してくれます。
自然界では泥に深く潜って産卵をする事が知られています。
その為、潜る事も考えて5cmぐらいの深さが必要になってきます。
産卵したらピートモスを取り出す事になるので、タッパーなどに入れて水槽に沈めておくととても良いと思います。
産卵が確認できたら、ピートモスを卵ごと取り出して、軽く水気を切り、ビニール袋などに入れます。
そのビニールを25℃前後の環境で3~4ヶ月保存してください。
空気の入れ替えもかねて、卵をよく観察し、卵に金色の目が見えたら孵化可能なので、水槽に戻して孵化させましょう
稚魚は捕食されてしまう可能性が高いので、隔離しても良いと思います。
稚魚の餌ですが、ブラインシュリンプをあげるようにしてください。
卵を水の外に出しちゃうの?大丈夫!?
大丈夫だよ!!
でも、何でそんな事するの?
実はラコビーの故郷の環境が関係しているんだよ!!
実はノソブランキウス・ラコビーはおもしろい生態を持った熱帯魚です。
寿命は1年ですが、飼育環境下だと2年生きる事もあるというのも、この生態に関係があります。
ノソブランキウス・ラコビーの生息地は雨季と乾季があります。
ノソブランキウス・ラコビーは雨季の間に腐食している床や泥などに産卵をします。
そして水が干上がってしまう乾季を卵で乗り切るんです。
繁殖を狙う際に一度水から出すのは、この乾季の状況を作り出す為です。
過酷な環境に対応している熱帯魚なんだね!!
ノソブランキウス・ラコビーは混泳は可能ですが、水質に非常に繊細な熱帯魚になります。
繁殖も可能ですが、難しいです。
少し高価な熱帯魚にもなりますので、初心者の方やあまり熱帯魚に詳しくない方には少し難しいと思います。
ノソブランキウス・ラコビーは特殊な生態の持ち主です。
繁殖させる為には一度水の外に卵を出さないといけません。
その為、とても手間と時間がかかります。
いかがでしたか?
今回はノソブランキウス・ラコビーについて紹介しました。
初心者やあまり熱帯魚に詳しくない方にはおすすめしない熱帯魚です。
混泳は可能ですが、水質に繊細で繁殖も難しく手間がかかります。
しかし、それ以上に魅力的な美しい体色を持っている熱帯魚でもあります。
その美しさと飼育難易度から、いつかは飼育してみたい熱帯魚として憧れの的になっていたりします。
もし気になった方は、難しいですが、飼育してみてはいかがでしょうか?