【とても重要】熱帯魚の混泳!失敗しない為の注意点
生きたインテリアと呼ばれる熱帯魚
ベタを飼育しよう!!
生きたインテリアとも呼ばれるとても綺麗な熱帯魚ベタ。
大きなヒレが特徴的で愛嬌もあり人懐っこい魚ですが、闘魚としても良く知られている熱帯魚です。
そんなベタの飼育について特徴・飼育のポイント・繁殖・種類などご紹介します。
どうぞ、ご覧ください。
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ベタってどんな熱帯魚?
学名:Betta
別名:闘魚
分類:スズキ目オスフロネムス科ベタ属
特徴は?
大きな美しいヒレが特徴的な初心者でもとても飼育しやすい熱帯魚です。
ベタの最大の魅力はその発色の美しさです。
その美しさゆえに『生きたインテリア』とも呼ばれています。
他の熱帯魚と比べてもとてもバリエーションが豊富で出ない色はないとも言われるほどです。
実際は紫色は出ないようですが、そのほかの色ならほぼ全ての色があるようです。
ベタの特徴ともいえるのがビンでも飼育ができてしまう事です。
ベタはなんと空気呼吸ができるんです。
できるというよりも空気呼吸が主で、エラから4割、空気から6割と言われています。
時々水面から口を出して呼吸する為、ビンでも飼育が可能というわけなんです。
闘魚としても有名でタイでは賭けの対象になるくらいのです。
どの種類の熱帯魚?
ベタはアナバスの仲間です。
オスは縄張りを持つので、縄張り内に入る他個体を威嚇し攻撃する習性があります。
故郷はどこ?値段は?
故郷はタイやカンボジアです。
値段は種類によります。
安いものだと1匹200円ぐらいから売っていますが、高いものだと数万円です。
どれぐらいの大きさになるの?
体長は大きなもので7cmぐらいになります。
飼育のポイント
性格は?混泳は可能?
性格は気性がとても激しく、オス同士が出会うと、どちらかが再起不能になるまで激しく縄張り争いをします。
闘魚として有名で賭けの対象になるくらいです。
闘魚と聞くと怖い感じがしますが、とてもひとなつっこい性格でとても人気があります。
水槽や水草の上に座って休憩してみたり、好奇心旺盛でいろんなものにちょっかいを出してみたり、他の熱帯魚では見られない行動が見ていても飽きない癒し系です。
基本的に混泳は無理で、オスは1匹でしか飼う事が出来ません。
水温・水質について
好む水温:26~28℃
好む水質:ph6.5付近
ベタに限らず魚の美しさを保つ為には、魚の健康状態を保つ事が大切です。
美しさを保とうと思えば、水温・水温の管理はある程度しっかりやる必要があると思います。
飼育難易度は?餌は?
飼育難易度 ★☆☆☆☆
飼育のハードルが最も低い熱帯魚のひとつだと思います。
餌は粒状の餌がオススメです。
寿命は?かかりやすい病気は?
寿命は2年程度です。
かかりやすいとされる病気は白点病やエロモナス病です。
ベタは一度調子を崩すとなかなか回復が難しいので、日頃から健康状態には気をつけましょう。
ベタの万能な治療薬として『グリーンFリキッド』が良いみたいなので、常備しておく事をオススメします。
ベタの繁殖
繁殖は容易?オスとメスの見分け方は?
少し注意点がありますが、繁殖は可能です。
オスはヒレが長く、体も大きいです。
メスはヒレが短く、体が小さいです。
ベタの繁殖はとても魅力的
ベタを飼育していると一度は繁殖にチャレンジしてみたくなります。
自分で繁殖させることによって、親より美しい個体を出現させる事が可能ですし、場合によっては新しい品種を作り出す事もできるので、とても魅力があります。
失敗したという声も多いのですが、ぜひ挑戦してみてください。
水槽の準備
繁殖の為には最低でも30cm水槽が必要だと思います。
できればもう少し大きめの45cm水槽があった方が良いです。
いきなりオスとメスを一緒にするのではなく、水槽に仕切板を入れてオスとメスを同じ水槽に別々に入れるようにしてください。
いきなり一緒にしてオスにメスが追い回され、ヒレがボロボロになり、あげくの果てに殺されたという事をよく聞きます。
仕切板で仕切った水槽に別々に入れて、争う気配がなく、メスが仕切板ごしにオスをしきりに覗き込むようならお気に入りみたいなので、仕切板をはずして一緒にしてあげましょう。
いわゆるお見合いみたいな感じです。
水槽の水温は少し高めの27~28℃ぐらいにし、水草を少しちぎって水面に浮かべましょう。
繁殖について
お見合い後1~2日経つとオスは泡巣を大きく作ります。
オスが追い回し、メスは逃げ回ります。
そして泡巣の下に導かれ、交尾・産卵となります。
メスは産卵にかなりの体力を使う為、失神してしまいます。
するとオスがメスを殺してしまう事がありますので、メスは別水槽に移してあげましょう。
オスは産み落とされた卵を口に含んで泡巣へと運びます。
通常は2~3日で卵が孵化します。
生まれたての稚魚は泡巣にぶら下がり、時には泡巣から落ちて沈んでしまったところをオスに助けられながら過ごします。
この間稚魚は餌をまだ食べる事が出来ませんが、栄養はお腹に蓄えられているので問題ありません。
2~3日も経つと稚魚は自分で泳げるようになります。
ここでオスの育児は終わりです。
親魚を水槽から出してあげましょう。
稚魚はまだ固形物は食べられないので、インフゾリアなどを与え、10日ぐらいしたら人口餌をすりつぶしてあげましょう。
ベタの種類
ベタと一言に言っても様々な種類があります。
ワイルドベタ
一般的に流通している多くのベタは人工的に品種改良されたものです。
それに対し、人の手が加えられていない野生のベタのことを『ワイルドベタ』と言います。
短いヒレと控えめな発色が特徴的で性格もおとなしめです。
ワイルドベタもたくさんの種類がいて、種類によって体色や大きさもかなり差があります。
大きな種類だと10cmくらいになります。
野生の品種なので飼育が難しいです。
水質に敏感で餌を生き餌にしなければいけません。
数が減っているため値段が高く1匹4,000円ぐらいしますし、高いものだと30,000円を超えます。
トラディショナルベタ
最もポピュラーなベタでペットショップなどでよく見かけるのがこのタイプです。
最も流通量が多く、最も安価かつ丈夫な為、初心者にもオススメのベタです。
赤や青の単色の完成度が高く非常に美しいです。
このベタはオスの気性がとても荒く、オス同士を同じ水槽に入れると、どちらかが死ぬまで闘います。
尾ビレがスラッと長い『ベールテール型』と尾ビレがスペードの形をした『スペード型』がいます。
プラカット(プラガット)
『ショートベタ』とも呼ばれるタイプで、闘魚に用いる為に長年改良されてきた品種です。
他の品種のベタと闘うと圧倒してしまうことが多いとされます。
鑑賞よりも闘争本能を重視して品種改良されている為、タイなどでは賭けの対象とされています。
全体的にヒレが短いのですが、尾ビレは180度展開し、尻ビレの先が伸縮します。
体高があるがっちりした体型で、野性味あふれるフォルムと豊かな色彩がとても魅力的です。
値段は高く1匹6,000~15,000円ぐらいします。
ショーベタ
プラカットとは反対に観賞用として見た目の魅力を重視して改良されてきたのがこのタイプです。
その名の通りショー(コンテスト)に出す為のベタです。
尾ビレが180度開く『ハーフムーン』や尾ビレが開くのですが120度~180度未満のものを『スーパーデルタ』、尾ビレが上下に分かれる『ダブルテール』、ヒレがギザギザしている『クラウンテール』などいろんな種類がいます。
ショーベタはヒレが傷つかないように十分注意しなければいけません。
値段はワイルドベタやプラカットに比べると高くないですが、安いもので1,000円代、高いものだと10,000円を超えるものもいま。
飼育のコツ・注意点は?
飼育は単独がオススメ
ベタは混泳させる事は難しい熱帯魚です。
特に同種のオスとは無理です。
飼育するときは単独で飼育する事をオススメします。
工夫次第で1つの水槽で何匹も飼う事は出来る
1つの水槽で何匹も飼育する事は無理なのでしょうか?
実は出来ます。
仕切りさえすれば何匹も飼育する事は可能です。
1つの水槽に稚魚用の隔離ボックスを複数入れて、そこに1匹ずつ飼育している方もいます。
まとめ
ベタは闘魚としても有名でとにかく混泳には向きません。
単体で飼育することになりますが、とても綺麗で人なつっこいので魅力的な熱帯魚です。
繁殖も少し難しいところはありますが、とても魅力があるので、ぜひチャレンジしてみてください。