
【熱帯魚の薬浴】間違ってない!?薬浴のやり方や戻し方、注意点
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熱帯魚を飼育していると魚が病気になってしまう事があります。
その中でも特に多いのがエロモナス病(赤斑病・松かさ病・穴あき病・ポップアイ・腹水病)です。
エロモナス病は穴が開いてしまったり、お腹がパンパンになったり、目が飛び出たり、鱗(うろこ)が逆立ったりなど症状は様々です。
不治の病気とも言われており、完治がとても困難な恐ろしい病気でもあります。
熱帯魚がエロモナス病になるとどうなるのか?具体的に症状と治療法、さらに原因と予防する方法をご紹介します。
不治の病と言われていますが、早期発見出来れば、魚病薬による薬浴で治療できる場合があります。
どうぞ、ご覧ください。
エロモナス病は不治の病気とも称されるほど厄介な病気です。
症状によって違う名前で呼ばれる事があります。
熱帯魚がエロモナス病になってしまった場合、どうなるのか具体的に見ていきましょう。
熱帯魚は呼吸が荒くなり、あまり泳がすその場にとどまるようになります。
体の色が悪くなるまたは白くなり、体の数箇所が血がにじんだようになります。
この状態で発見でき、治療出来れば助かる可能性が高いです。
腹部の皮膚が赤く変色し、肛門も充血して赤く見えます。
表皮がはがれてしまい出血し腫瘍となります。
体がむくんで、鱗(うろこ)が逆立ったようになります。
その格好が松かさに似ていることから、松かさ病と呼ばれています。
充血が見られ、体表に赤い斑点が出る事もあります。
充血していたところの鱗がはがれて体表に穴があいてしまいます。
眼球が飛び出したようになります。
症状が進行し、重症化すると目が取れてしまう事があります。
お腹がパンパンに腫れあがります。
重症化すると白い糞をするようになり、排泄の回数や量が減ります。
腹水病については別記事で詳しくご紹介していますので、参考にしてみてください。
エロモナス病は完治が難しいとされていて、いろんな症状を引き起こし、最終的に死に至ります。
その為、普段から熱帯魚達の様子を観察しておくことが重要で、少しでもおかしければ隔離して様子を見た方が良いでしょう。
エロモナス病は発症すると完治は難しいとされていて、不治の病気とも称される非常に厄介な病気です。
しかし、初期症状の段階なら完治は可能です。
その為、エロモナス病だと疑われる場合は出来る限り早く治療を開始してください。
まずは水槽の環境を改善しつつ、薬浴による治療を行いましょう。
早急に水換えを行い、ろ過のつまりなど掃除をしてください。
水質が安定するまでは毎日水換えを行い、エルバージュや観パラなどを使って薬浴を行います。
エロモナス病は症状が進行している場合、完治出来る可能性が非常に低い厄介な病気です。
しかし、完治できる可能性が低いだけであって0ではありません。
その為、症状が進行していたとしてもダメ元で治療を行うようにしましょう。
【熱帯魚の薬浴】間違ってない!?薬浴のやり方や戻し方、注意点
使う魚病薬はエルバージュや観パラがおすすめ!!
このエロモナス病は常駐菌であるエロモナスによって引き起こされます。
このエロモナス菌は魚だけでなく人間も感染する事があり、人間が感染した場合、重症化する事があるほど恐ろしい菌とされています。
エロモナス・ハイドロフィラという菌に感染する事によって発病する病気です。
この菌は水温5〜40℃、ph6〜11、塩分濃度0〜4%で発育可能という適応能力の強い菌です。
特に水温25〜30℃でよく増殖するという点が特徴があります。
この菌が人間に感染すると食中毒などを起こします。
エロモナス・サルモニシダという菌に感染することによって発病する病気です。
こちらは比較的低温の20℃程度を好み、高温に弱いという特徴があります。
人間への感染はググッても出てきませんでしたので人体には影響はなさそうです。
エロモナスは常駐菌なので、菌自体はそこまで恐ろしいものではありません。
淡水であれば、世界中どこにでも存在している細菌です。
感染する原因は水質の悪化やストレスです。
ろ過装置が詰まったりするとエロモナスは爆発的に発生します。
日頃のメンテナンスがとても大切なんだよ!!
エロモナスはろ過装置が詰まったりすると爆発的に増える為、ろ過装置の掃除はきちんとしましょう。
熱帯魚がストレスを感じるのは水質だけではありません。
混泳している魚(相性が悪い魚)がいると威嚇されたりなどでストレスにつながります。
エロモナス菌は普通強い病原性は持っていません。
発病するのは感染を受ける魚側に原因があると考えた方が良いでしょう。
その為、熱帯魚がストレスを感じない環境を作る事がとても大切になってきます。
エロモナス病は不治の病と言われるほど怖い病気です。
しかし、初期症状で発見し治療を行う事が出来れば、完治する可能性は0ではありません。
治療する場合は、エルバージュや観パラなどでの薬浴が効果的です。
不治の病と言われるからこそ、発病しない為の予防がとても大切です。
ろ過装置などが詰まるとエロモナス菌は爆発的に増えるので、日頃のメンテナンスがとても大切になります。
このエロモナス病(特に腹水病)の治療法として、飼育水に純ココアを入れて治療する『ココア浴』という方法もあります。
これについては、あくまでも民事療法ですので、もし行う場合はあくまでも自己責任という覚悟が必要です。