
【全10種類】魚の病気の治療薬一覧
7分
熱帯魚を飼育していると病気は避けて通れないよね?
熱帯魚の専門病院ってないよね!?
ないよ!!だから自分で治療するしかないんだよ!!
もし熱帯魚が病気になってしまった場合、早く発見し、早く治療してあげなければ手遅れになってしまいます。
この記事では、熱帯魚の病気の治療に使われる薬浴のやり方や戻し方、注意点についてご紹介します。
熱帯魚が病気になってしまったら、基本的に隔離し魚病薬を使って薬浴、治ったらしっかり水合わせをしてメイン水槽に戻してください。
意外とやってしまいがちな少しだけ薬を入れて薬浴は実は逆効果だったりするんですよ。
それでは、いってみましょう。
<広告>
薬浴とは魚病薬といわれる薬の入った水で熱帯魚を泳がせる事です。
熱帯魚が病気になってしまった場合は、薬浴を使って治療する事がほとんどです。
病気の症状や種類については別記事で詳しく解説していますので、ここでは割愛させていただきます。
実は薬浴はただ薬を入れれば良いというものではなく、やり方や戻し方など注意点がいくつもあります。
なんか難しいそうだな
難しくないよ!!
でも、注意点は守らないと他の生き物に影響が出たりするんだよね!!
薬浴を行う前に注意点が3つあります。
吸着ろ材(活性炭やゼオライトなど)は必ず取り除いて下さい。
薬の成分を吸着してしまうので、薬浴の効果がなくなってしまいます。
これは意外と重要だよ!!薬入れても吸着されたら薬浴の意味がなくなっちゃうからね!!
基本的にほとんどの薬は水草を枯らせてしまいます。
投薬を行う前に水草は取り除くようにしてください。
水草に影響のない薬なども販売されていますので、その場合は基本的に取り除かなくても大丈夫です。
薬浴は全ての生体に出来る訳ではなく、薬浴に弱い生体もいるので気を付けてください。
まず、エビ類は薬浴に弱いので薬浴は出来ません。
少量の薬でも影響を受けてしまい死んでしまいます。
あとは、ナマズの仲間や古代魚の仲間なども薬浴には弱いと言われています。
薬浴したら最悪死んでしまう生体もいるから気をつけてね!!
それで準備するものについて解説していきます。
薬浴の為に準備するものには以下のようなものがあります。
魚病薬ですが、様々な種類があり病気によって使う魚病薬が違います。
長くなるので割愛させて頂きますが、魚病薬の種類や病気ごとの使う薬は別の記事でまとめているので、そちらを参考にしてください。
薬浴は基本的に病気の熱帯魚だけを隔離して行うので、そんなに大きな水槽は入りません。
薬浴用の水槽が別にあると良いのですが、虫を飼育する用のプラケースは意外と使えるので、これぐらいは準備しておきましょう。
エアレーションですが、投げ込み式のフィルターのついていないものしてください。
薬浴と時の水槽のセッティングですが、隔離する水槽には対象の魚だけを入れるので、最低限の設備があれば十分です。
ただ、フィルターなどのろ過装置は設置しません。
ろ過装置を使用してしまうと意味がなくなってしまう場合があります。
ろ過装置がないと水が循環しませんし、熱帯魚が酸欠に陥りやすい環境になるので必ずエアレーションをするようにしてください。
温度が上下すると熱帯魚に負担がかかりますし、冬は熱帯魚が生きていける温度ではないので、ヒーターを設置してあげてください。
隔離水槽にはヒーターとエアレーションだけ設置すると覚えてね!!
まず、別の水槽を準備して治療の対象となる熱帯魚に移してください。
熱帯魚を別水槽に移したら、薬を入れていきます。
病気によって使う薬も変わってきますが、薬を多く入れたら早く治るというわけではないので、必ず規定の量を入れてください。
薬によっては、日光の光によって効果が非常に薄れてしまうものもありますので、薬浴をするときは日光を遮るようにしましょう。
病気の魚は弱っていますので、水温の管理などはしっかりしてあげる事が重要です。
薬浴を開始してからについて、どれくらいの期間行うのか?やお世話について解説します。
薬浴を終了するのは熱帯魚の病気が完治した時になります。
薬浴の期間は少なくても1週間ぐらいと考えてください。
薬浴をすると2~3日で確かに症状は良くなるかもしれませんが、治ったという訳ではありません。
ここ薬浴をやめてしまうと、再発してしまう可能性も高いです。
症状が良くなってから1週間ぐらいは薬浴を続けるようにしてください。
薬浴中は基本的にろ過装置を使用しないので水質がどんどん悪くなります。
その為、3日に1回ぐらい水槽の3分の1程度を水換えするようにしてください。
薬浴を行っている魚は当然ですが、病気で弱っているので、負担にならないように様子を見ながら、水換えをするようにしてください。
水換えをすると当然薬の濃度は低くなるので、水換えした水の量に応じて再度薬を入れてあげましょう。
薬浴中はフィルターがついていませんので、水質が悪化しやすくなっています。
その為、餌はあげないのが基本ですが、餌を全く与えないと餓死してしまいます。
病気で衰弱していますし、体力を消耗していますので、薬浴中の餌は3日に1回、少量を与えるようにしてください。
全く食べないようなら、水が汚れるので与えない方が良いです。
元気がないからあまり食べないかも!!あげすぎは禁物だよ!!
魚が元気になったら、元の水槽に戻してあげましょう。
この時、いきなり元の水槽に戻してはいけません。
薬浴から戻す時も、水を合わせてあげるという作業が必要になります。
まず、薬浴している水を3分の2を捨てて、元の水槽の水を数回に分けて足していきます。
これを2回程度繰り返してから、薬浴していた水ごと魚を元の水槽に戻します。
基本的に1日でやる訳ではなく、2回目は次の日にするようにして、とにかく時間をかけてゆっくり行いましょう。
私は点滴を使って元の水槽の水を入れていき、2時間ぐらいかけて水合わせをし、次の日も同じ事をした後、魚だけをメイン水槽に戻します。
病気の薬浴治療は基本的に対象の魚を隔離して行いましょう。
なんで隔離するの?と思われる方も多いのではないでしょうか?
メイン水槽に薬を入れない理由は、バクテリアです。
飼育水槽でもあるメイン水槽に薬を入れるとバクテリアを死滅させる結果になってしまいます。
水草に影響はないと書かれていてもバクテリアには影響が出る場合がほとんどです。
実は飼育を水槽には熱帯魚だけでなく、生物ろ過を司るバクテリアも生息しています。
バクテリアが死んでしまうと、水質の悪化しやすくなってしまうので、隔離した方が良いです。
でも実際は病気によるんだよね!!私の場合、白点病などはメイン水槽ごと薬浴するよ!!
熱帯魚の病気の治療で『水温をあげる』と書かれている事がよくあります。
病気によっては水温を上げる事で薬の効果が上がるものもあります。
病原菌や寄生虫によっては水温を上げてやるだけで弱ってしまうものもいます。
しかし、熱帯魚も急激な水温変化には弱いので、水温を上げる場合は一気に上げるのではなく、1日ぐらいかけて徐々に上げてください。
病気になりそうだからちょっとだけ薬入れておこう!!
そんなことしちゃダメだよ!!薬浴が逆効果になちゃうよ!!
あなたはちょっとだけ薬を入れておくみたいな薬浴していませんか?
中途半端に魚病薬を使って薬浴すると、菌や寄生虫が耐性を持ってしまうので逆効果です。
その為、薬浴を行う際は中途半端ではなく、病気の源を倒しきるつもりで行ってください。
少ない量や少ない時間で薬浴すると、その分菌や寄生虫へのダメージも少なくなります。
菌や寄生虫が耐性を持ってしまうと、病気を治すのが難しくなってしまいますので、中途半端な薬浴はやめましょう。
これは熱帯魚ショップのおじさんに教えてもらった薬浴の方法ですが、水槽ごと薬浴する事になりますし、賛否両論ありそうな方法ですので、参考程度にしてください。
メイン水槽ごと薬浴する事になるので、水草などは取り除いておいてください。
私も聞いた時は「そんな濃い薬の中に魚を入れて大丈夫?」と思いました。
でも、その時私の水槽では魚達がエロモナス病を次々と発症し死んでいく状態で、薬浴しても効果がない状態でした。
ダメもとでこの方法を試してみると、なんとエロモナス病が収まり、魚達が元気になりました。
エロモナス病やカラムナリス病などに効果のある方法で、白点病などにはあまり効果がないようです。
この方法は初耳でしたし、本当にこんな事しても大丈夫なのか定かではありませんこの方法でエロモナス病の熱帯魚が完治したのは事実なので、薬浴の方法としてはありなのかなっと思いました。
いかがでしたか?
今回は薬浴について詳しく解説しました。
注意点やコツをまとめると以下のようになります。
熱帯魚の病気は早期発見、早期治療が大切ですが、病気にならないようにする事が最も大切です。
薬浴が必要にならないように日頃のメンテナンスや魚の状態に気を配りましょう。