【全11種類】熱帯魚が病気に!?魚病薬【まとめ】熱帯魚の薬浴を成功させるためのポイント
熱帯魚を飼育していると病気は避けて通れないよね?
7分
熱帯魚を飼育していると病気は避けて通れないよね?
熱帯魚の専門病院ってないよね!?
ないよ!!だから自分で治療するしかないんだよ!!
もし熱帯魚が病気になった場合、早期発見と早期治療が重要です。
治療として薬浴は非常に効果的な方法になります。
しかし、熱帯魚への負担に大きく、失敗すると魚の命を危険にさらすことになってしまいます。
この記事では、熱帯魚の病気の治療に使われる薬浴のやり方や戻し方ご紹介します。
熱帯魚が病気になってしまったら、基本的に隔離し魚病薬を使って薬浴、治ったらしっかり水合わせをしてメイン水槽に戻してください。
失敗しないための3つのコツと薬浴期間中のお世話について徹底解説します。
それでは、いってみましょう。
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薬浴とは、魚病薬(抗菌薬や抗真菌薬)を使って、病気にかかった熱帯魚を治療する方法です。
熱帯魚が病気になった場合、薬浴による治療は非常に効果的です。
特に、白点病や尾ぐされ病などの外部寄生虫や細菌感染症に有効です。
詳しい病気の症状や種類については、別の記事で解説していますので、ぜひご覧ください。
薬浴は単に薬を入れるだけで治療ができるわけではなく、適切な手順と注意点を守ることが重要です。
薬浴自体は非常に効果的ですが、同時に魚に負担をかける行為でもあります。
特に初心者の方は、次の重要なポイントを押さえて、安全かつ効果的に薬浴を行いましょう。
なんか難しいそうだな
難しくないよ!!
薬浴を行う際には、効果的かつ安全に実施するために、必ず守るべき3つの重要な注意点があります。
吸着ろ材(活性炭やゼオライト)は、薬の成分を吸着してしまい、薬浴の効果が大幅に減少してしまいます。
そのため、薬浴を行う際には必ず取り除きましょう。
吸着ろ材が残っていると、せっかくの薬浴が無効になっちゃうから、必ず忘れずに取り除いてね!!
多くの薬品は水草にダメージを与えるため、水草は薬浴の前に取り除くのが基本とされています。
もし、薬が水草に影響しないタイプであれば、その限りではありませんが、慎重に選びましょう。
水草が枯れてしまうリスクを防ぐためにも、事前に薬品の影響を確認することが大切です。
エビ類は薬浴に非常に弱いため、薬浴を行う際には十分な注意が必要です。
エビ類は、魚病薬の成分に敏感で、わずかな量でも薬の影響で死んでしまう可能性が高いです。
そのため、薬浴をする際はエビ類を別の水槽に避難させるか、エビに無害な薬品を使用することを検討してください。
また、ナマズや古代魚の一部も、エビ類同様に薬浴に対して非常に敏感なため、同じく薬浴には適していない生体です。
これらの生体が含まれている場合、薬の種類や投与量を慎重に確認するか、別の治療法を検討するのが安全です。
エビ類は特に薬浴に弱いから、薬浴する前に必ず避難させてね!!
薬浴を始めるために必要な道具や薬について解説します。
準備すべきものは以下の通りです。薬浴は基本的に病気の熱帯魚だけを隔離して行うので、そんなに大きな水槽は必要ありません。
薬浴用の水槽が別にあると良いのですが、虫を飼育する用のプラケースは意外と使えるので、これぐらいは準備しておきましょう。
エアレーションは、投げ込み式のフィルターのついていないものを使用してください。
フィルターはいらないの?
薬浴の場合は基本的に使わないよ。
薬浴用の隔離水槽のセッティングは、対象の魚だけを隔離して行います。
最低限の設備があれば十分です。フィルターなどのろ過装置は設置しません。
ろ過装置がないため、酸素が不足しないようエアレーションを必ず設置しましょう。
また、温度変化が魚にストレスを与えるため、ヒーターを設置して水温を一定に保つことが重要です。
隔離水槽にはヒーターとエアレーションだけ設置すると覚えてね!!
魚病薬ですが、様々な種類があります。
魚病薬を選ぶ際にとても重要なのは、病気の種類に合っているかどうかです。
その為まずは魚が何の病気になっているのかを判断する事が大切です。
魚をしっかり観察してどんな症状が出ているのかを確認して病気を特定しましょう。
ここでは割愛させて頂きますが、熱帯魚の病気の症状や使う薬については、病気ごとに【まとめ】熱帯魚の薬浴を成功させるためのポイントているので参考にしてください。
水草を育成している場合は、水草水槽でも使用可能かを確認する必要があります。
薬浴をすると基本的に水草は枯れてしまうので、水草水槽OKのものを選ぶようにしましょう。
まず、治療対象の熱帯魚を別の水槽に移動させることから始めます。
これにより他の魚への感染を防ぐことができます。
次に、指定された薬の規定量を正確に投入します。
薬の量を増やせば早く治るというわけではありませんし、悪影響があるので、注意が必要です。
日光が薬の効果を弱めることがあるため、薬浴中は日光を遮ることが大切です。
病気の魚は弱っているので、水温管理を徹底しましょう。
温度変化が魚にとって大きな負担になることがあります。さらに、薬の効果が持続する期間が限られているため、効果が切れたら再び薬を投入してください。
薬によって使用方法が異なるため、説明書をしっかり読み、指示に従うことが大切です。
薬浴を始めたら、どれくらいの期間続けるべきかや、日々のお世話について解説します。
薬浴を終了するのは熱帯魚の病気が完治した時となります。
熱帯魚の薬浴は何日間がベストかというと、少なくとも1週間以上を目安にしてください。
薬浴を行うと2~3日で症状が改善されることがありますが、完全に治ったわけではありません。
薬浴を早めにやめてしまうと、再発するリスクが高くなります。
症状が改善されてから1週間程度は薬浴を続けることをおすすめします。
薬浴中はろ過装置を使用しないため、水質が悪化しやすくなります。
そのため、3日に1回程度、水槽の3分の1を水換えするように心掛けてください。
薬浴を行っている魚は病気で弱っているため、負担にならないように様子を見ながら水換えを行うことが大切です。
水換えをすると薬の濃度が薄くなりますので、水換えした水の量に応じて再度薬を追加してください。
薬浴中はフィルターがないため、水質が悪化しやすくなっています。
そのため、餌はあげないのが基本ですが、全く与えないと魚が餓死してしまうことがあります。
病気で体力が衰えているため、薬浴中の餌の与え方は3日に1回、少量を与えるようにしてください。
全く食べない場合は、水が汚れる原因となるため、与えない方が良いでしょう。
元気がないときは食べないことが多いから、餌のあげすぎは要注意!!
魚が元気になったら、元の水槽に戻してあげましょう。
しかし、いきなり元の水槽に戻してはいけません。
薬浴から元の水槽に戻す際は、必ず水合わせの作業を行うことが重要です。
まず、薬浴している水槽の水を3分の2ほど捨て、元の水槽の水を数回に分けて少しずつ足していきます。
これを2回程度繰り返した後、薬浴していた水ごと魚を元の水槽に戻すようにします。
水合わせは時間をかけて慎重に行うことがポイントです。
1日で全て終わらせるのではなく、2回目の水合わせは次の日に行うようにし、とにかくゆっくり進めましょう。例えば、私は点滴を使用して元の水槽の水を少しずつ薬浴水槽に足していき、2時間ほどかけて水合わせを行っています。
そして次の日も同じ作業を行った後、魚だけを元の水槽に戻すようにしています。
病気の薬浴治療は、基本的に対象の魚を隔離して行うことが重要です。
「なぜ隔離するの?」と思う方も多いでしょう。
その理由は、メイン水槽に住むバクテリアの保護です。
メイン水槽に薬を入れると、バクテリアが死滅し、水槽のバランスが崩れてしまう可能性が高いです。
特に、水草に影響がないと記載されている薬でも、バクテリアに対しては影響が出る場合がほとんどです。
実際に、飼育水槽には熱帯魚だけでなく、生物ろ過を担う重要なバクテリアも共存しています。
バクテリアがいなくなると、水質が急速に悪化してしまうので、病気の魚は別の水槽に隔離して薬浴を行いましょう。
でも、白点病のようにメイン水槽全体で薬浴する場合もあるよ!
熱帯魚の病気の治療において、水温を上げると効果的な場合があります。
水温を上げることで、薬の効果が強まる病原菌や寄生虫が存在します。
水温の上昇だけで弱る病原菌や寄生虫もいますが、急激な水温変化は熱帯魚にとってもストレスとなるため、徐々に時間をかけて温度を上げることが重要です。
1日かけて少しずつ温度を上げると、安全に治療を進めることができます。
ちょっとだけ薬を入れておこうかな…?
それじゃダメだよ!逆効果になっちゃうから!
薬を少量だけ使う、あるいは短期間だけ薬浴を行うことは、かえって病気の悪化を招く可能性があります。
中途半端に薬を使用すると、病原菌や寄生虫が耐性を持ち、治療が困難になる恐れがあります。
そのため、薬浴を行う際は、しっかりと病気の原因を根絶するつもりで治療を行いましょう。
少量の薬や短期間の治療では、病原菌に十分なダメージを与えることができません。
しっかりとした治療計画を立て、最後までやりきることが大切です。
これは熱帯魚ショップのおじさんから教えてもらった薬浴の方法です。
水槽全体での薬浴となるため、賛否が分かれるかもしれませんが、参考までにご紹介します。
メイン水槽で薬浴を行うため、水草などの影響を受けやすいものは、あらかじめ取り除いておきましょう。
最初にこの方法を聞いたときは、「こんな濃い薬の中で大丈夫かな?」と不安に思いました。
しかし、私の水槽ではその時、魚たちがエロモナス病に次々と感染しており、通常の薬浴では効果が見られない状況でした。
最後の手段としてこの方法を試してみたところ、エロモナス病が治まり、魚たちが元気を取り戻しました。
この方法はエロモナス病やカラムナリス病に有効ですが、白点病にはあまり効果がないようです。
初めて聞いた方法で、本当に効果があるのか疑問でしたが、実際にエロモナス病の魚が回復したため、薬浴の選択肢として検討する価値はあるかもしれません。
基本的には病気が治るまでです。ただ症状が良くなってから1週間は薬浴を継続するようにしてください。
28℃が良いと思います。私はいつも28℃で薬浴します。
基本的に枯れます。水草OKのものなら大丈夫かもしれませんが、薬浴中はもちろんその後もどんどん枯れていくので取り除いた方が良いでしょう。
ろ過装置を使わないので水換えはしてください。大体3日に1回ぐらいがおすすめです。頻繁に換えると弱っている魚にストレスを与える事になるので、様子を見ながら水換えをしましょう。
大丈夫ですが、量は少量にしてください。ちゃんと食べるようなら少量を与える、食べないようなら数日は与えないようにしてください。
いかがでしたか?
今回は薬浴について詳しく解説しました。
熱帯魚の薬浴を成功させるためのポイント、注意点やコツを以下のようになります。
熱帯魚の病気は早期発見、早期治療が大切ですが、病気にならないようにする事が最も大切です。
薬浴が必要にならないように日頃のメンテナンスや魚の状態に気を配りましょう。