【熱帯魚の不調に!?】塩浴のやり方と期間・戻し方
あれ!?気付いたら熱帯魚が怪我してる!!どうしよう?
9分
あれ!?気付いたら熱帯魚が怪我してる!!どうしよう?
熱帯魚も私達と同じで怪我をしてしまう事があり、気が付いたらビックリするような大きな怪我を負っている場合もあります。
実際のところ、熱帯魚が怪我をしているのを見つけてもどうしたら良いのかわかりませんよね。
この記事では熱帯魚が怪我をしてしまった場合のどうしたら良いのか、対処法・治療法について詳しくご紹介します。
熱帯魚が怪我をしてしまった場合は、自然治癒を後押しする環境作りがとても大切です。
怪我を放っておくと取り返しがつかない事になってしまう可能性もあるんですよ。
それではいってみましょう。
気付いたら熱帯魚が怪我をしてる!?
実はこういう事って長く飼育してるとあるんだよね!!
熱帯魚の怪我は治るのでしょうか?
心配になりますよね?
怪我をしても泳いでいるようなら、治る可能性が高いです。
しかし、そのまま放っておくと大変な事になる事も多く、最悪命を落としてしまう結果になってしまいます。
怪我をしている魚は少なからず弱っています。
弱っていると普段はなんともない変化についていけなかったり、傷口から細菌が入りこんで病気になってしまったりします。
怪我している魚を放っておいたらダメなんだね!!
実際に飼育していると思っているより熱帯魚が怪我をする事は多いです。
熱帯魚の怪我にはいろいろあります。
体がえぐられたようになったり、ヒレが裂けてしまったりなど見るからに痛々しいものも多いです。
怪我は放っておいても自然治癒します。
しかし、ただ放っておいたら病気や死のリスクがとても高くなってしまいます。
熱帯魚が怪我をしてしまったら、このリスクを最小限に抑えてあげる事が必要です。
その為に正しく対処し、治療をしてあげる事が重要になってきます。
怪我をした熱帯魚を隔離したら、治療を開始しましょう。
でも、怪我の治療ってどうやってやるの?絆創膏とか貼れないよね?
基本的には自然治癒なんだけど、それを後押ししてあげるよ!!
熱帯魚が怪我をしたからといって、絆創膏を貼ってあげたり、薬を塗ってあげたり出来るわけではありません。
実は熱帯魚の怪我の治療と言っても見守るしかないんです。
やっぱり放っておくんじゃん!!
そうなんだけど、ただ放っておくんじゃないんだよね!!
熱帯魚の怪我の治療で私達がしてあげる事はストレスの軽減、自然治癒をお手伝い、傷口から病原菌が入らないようにする事です。
つまり、熱帯魚の怪我の治療とは病気のリスクを軽減して、自然治癒を後押しする環境を作る事なんです。
自然治癒の後押し?病気のリスクの軽減?何をしたら良いの?
それでは具体的な治療の方法を見ていこう!!
まずは怪我をしている熱帯魚を隔離してください。
怪我をした熱帯魚は元気に泳いでいても、実は弱っている状態です。
弱っていると餌が取れなかったり、弱って浮いている魚を他の魚がつついたりします。
するとさらに弱っていきます。
その為、別の水槽やバケツなどに隔離してストレスの少ない環境を作ってあげましょう。
弱っているという事は病気にかかりやすい状態にあるという事になります。
もし病気にかかってしまったら、他の魚にも感染してしまう可能性があります。
隔離を行うのは怪我をした熱帯魚はもちろん、一緒に泳いでいる他の熱帯魚も守る為。
怪我をしている熱帯魚を見つけたら速やかに隔離をしましょう。
隔離するのは怪我してしまった熱帯魚のストレス軽減が一番の目的だよ!!
怪我の治療として私がオススメするのは塩浴です。
熱帯魚は自分の体内の浸透圧と飼育水の浸透圧の差を自分で調節して生きています。
怪我をして弱っている状態の魚にとってはこの浸透圧の調節が負担になったります。
塩浴をする事によって、飼育水の塩分濃度と魚の体内の塩分濃度の差を小さくしてあげます。
すると熱帯魚は浸透圧の調節が楽になり、体力回復の効果も期待出来ます。
さらに、塩浴には殺菌効果に近いものがあり、病気のリスクを抑える事も期待出来るんです
塩浴で熱帯魚が楽な環境を作るんだね!!
塩浴については別記事で詳しく説明しているから参考にしてね!!
さらに、薬浴をあわせて行うとさらに効果的です。
薬浴は病気の治療や予防の為に行うものなのですが、怪我の治療にも効果的。
メチレンブルーなどを使って薬浴をしましょう。
病気の予防という観点から見ると塩浴よりも薬浴の方が効果が期待出来ます。
しかし、薬浴は間違った方法で行うと逆効果になる場合もありますし、他の生体や水草などにダメージを与えてしまいます。
薬浴のやり方や注意点は別記事に詳しくまとめていますので、参考にしてください。
治療を行ったらすぐに回復するというわけではありません。
怪我自体の治療は自然治癒になりますので、時間がかかります。
怪我の度合いにもよりますが、薬浴は少なくとも1週間、長くても2週間ぐらいにしましょう。
怪我が治り、元気になった事が確認できたら、治療完了です。
治療が完了したら、隔離していた水槽から元の水槽に戻してあげるんですが、いきなり元の水槽に戻してはいけません。
特に塩浴を行っている場合、浸透圧が彼らの体の塩分濃度に近くなっている状態の為、熱帯魚にとってはとても居心地の良く楽な状態です。
いきなり元の水槽に戻すと急な変化についていけません。
少しずつ隔離した水槽の水換えを行い、戻す水を塩分の入っていない水にします。
これを毎日繰り返す事で、1週間ぐらいかけて徐々に塩分濃度を下げていき、様子を見て元の水槽に戻してあげましょう。
元の水槽に戻す時は水合わせもしっかりするようにしてください。
せっかく怪我が治ったのに、弱らせちゃったら意味ないもんね!!
もし熱帯魚が怪我をした場合、必ず原因があると考えてください。
他の魚との相性が悪かったり、環境に問題があったりなど、原因はいろいろあります。
治療によって怪我が完治したとしても、戻った先に怪我の原因が残っていたら、また同じ怪我をします。
その為、怪我をした原因を突き止める必要があります。
原因を突き止めて、同じ怪我をしないように対策をしてあげる事が大切です。
もし他の魚にいじめられて怪我をしてたら・・・
元の水槽に戻したら、またいじめられて怪我するよね
もし熱帯魚が怪我をしてしまった時は必ず原因を追究する必要があります。
治療と平行して原因を取り除いてあげましょう。
熱帯魚が怪我をする原因には以下の事が考えられます。
これは以外によくある事です。
熱帯魚が水槽の中に設置してあるヒーターに触れてしまって怪我(火傷)をしてしまいます。
この場合、ヒーターの設置方法を見直したり、ヒーターカバーを付けたりしましょう。
特に小さな魚達はヒーターの下を隠れ家にしたりしますので、ヒーターカバーは付けておいた方が良いです。
さらに水流にも注意をしましょう。
泳ぐのが苦手な熱帯魚は強い水流から逃げようとします。
逃げようとしてヒーターに当ってしまう事もあるので、水流とヒーターの位置関係にも注意をしましょう。
水槽の中に流木やプラスチックの水草などいろいろなものを入れますよね?
そこに衝突したり、挟まってしまったりして怪我をしてしまう場合があります。
熱帯魚のヒレが引っかかってしまうような場所はないか、挟まってしまうような隙間はないか確認しましょう。
プラスチックの水草はレイアウトとして入れますが、実は魚達にとってはただの障害物です。
草の部分は柔らかく作ってあっても、根元の部分は意外と固かったりします。
良かれと思ってした事が実は熱帯魚には危険だったりします。
意外に見落としがちなのがヒーターとガラスの間。
ある程度の大きさのある熱帯魚の場合は挟まってしまうような状態になっていないかも注意が必要です。
小さな熱帯魚を飼育している場合、ヒーターカバーも実は危険で挟まって死んでしまったりします。
全部取り除くのは難しいかもしれませんが、魚達にとって危険な場所がないかしっかり確認しましょう。
混泳している場合は他の魚につつかれてしまったり、追い回されてしまったりして怪我をしてしまう事があります。
混泳をする場合はしっかり調べてからにしましょう。
弱肉強食の世界だから、気を付けないと食べられちゃう事もあるよ!!
熱帯魚は生き物なので、混泳可能でも絶対安全という訳ではありません。
混泳可能な魚でも相性が悪かったり、混泳に向かない個体もいます。
グラミーのように他の魚を追いかけるような熱帯魚もいます。
相性が悪い熱帯魚がいるようなら、水槽を分けるなど対策を行いましょう。
これは怪我ではないのですが、結構多い事故。
熱帯魚はビックリしたりするとピョーンっと水槽から勢いよく飛び出しちゃう事があります。
熱帯魚が飛び出した場合、すぐに戻してあげれれば助かりますが、結構難しい面があります。
その為、飛び出さないように対策をする事がとても大切。
水槽には基本的に蓋をするようにしましょう。
驚いた時などに勢いあまってガラスなどにぶつかってしまい、怪我をしたり、失神したりする場合があります。
これはメジャーな小型魚では起こりにくいのですが、泳ぎの速い魚や泳ぐのにスペースがいる魚などで起こります。
ぶつかりどころが悪いとまともに泳げなくなったり、回復しないでそのまま死んでしまう事もあります。
いかがでしたか?
今回は熱帯魚の怪我について詳しく解説しました。
熱帯魚が怪我をする事は珍しい事ではありません。
実は水槽の中には熱帯魚達にとって危険なものだらけと考えた方が良いでしょう。
怪我は基本的に自然治癒になります。
私達がする事はストレスの軽減、自然治癒を後押し、病気にならないように塩浴や薬浴などの対策をする事です。
薬浴を行う場合はメチレンブルーがおすすめです。
熱帯魚の怪我は病気と同じと考えて、治療に望みましょう。
それと同時に、怪我をした原因を突き止め、また怪我をしないように対策してください。