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イカリムシ症の症状と治療法

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イカリムシ症の症状と治療法

熱帯魚の体に白い糸くずのようなものが見られる熱帯魚の病気『イカリムシ症』。

この病気自体で熱帯魚が死に至る事は少ないのですが、二次感染が怖い病気でもあります。

熱帯魚がイカリムシ症になるとどうなるのか?具体的な症状と治療法、さらに原因や予防する方法をご紹介します。

治療は基本的に白い糸くずをピンセットで取ってから薬浴が効果的です。

どうぞ、ご覧ください。

熱帯魚がイカリムシ症になるとどうなる?症状は?

イカリムシ症は熱帯魚の体に白い糸くずのようなものが見られる病気です。

イカリムシ症は熱帯魚の体の表面に寄生虫が付いている状態になります。

この病気自体で熱帯魚が死に至る事は少ないのですが、二次感染がとても怖い病気です。

熱帯魚がイカリムシ症になってしまった場合、どうなるのか具体的に見ていきましょう。

初期症状

この段階ではイカリムシも小さい為、確認はとても困難です。

寄生された部位は白い点のように見え、盛り上がっている程度です。

熱帯魚が突然飛び跳ねたり、急に方向転換したり、ヒレを震わせたり、いろんなところに体を擦り付けたり変な行動をします

大量寄生

熱帯魚の体の表面に白い糸くずのようなものが見られるようになります

5mm~1cm程度の糸くずのようなものなので、観察すれば肉眼でも確認する事が可能です。

大量に寄生すると寄生された部位周辺が充血したり、粘液が大量に分泌されたりします

熱帯魚は動かなくなったり、群れから離れて水面をフラフラ浮遊したりします

餌も食べなくなるので、極度に痩せてしまい、体色が黒ずんでしまったりする事もあります。

この病気で死に至る事は少ないのですが、口の中やエラに寄生した場合、呼吸困難を起こして死に至る場合があります。

イカリムシ症になると熱帯魚は体力を減らしていきますし、体を擦り付けたりする為、傷が出来しまいます。

その傷口から二次的な細菌感染症を引き起こす事がある為、早期発見早期治療が重要です。

イカリムシ症の治療法

イカリムシ症の治療法

イカリムシが寄生することで死に至る事は少ないのですが、二次感染の恐れがある為、早期発見早期治療が重要です。

ある程度大きな熱帯魚の場合は寄生したイカリムシをピンセットで取ってください

取るときは熱帯魚の体を傷つけないようにそっと慎重に行ってください。

イカリムシを取った後の傷口からも二次感染の恐れがあり、化膿する恐れもあります。

取った後の傷口は様子を見てください。

イカリムシは再発する事もありますので、その度に取ってあげましょう。

水温を上げてあげると効果的です。

この病気を発症した場合、水槽内にはイカリムシの幼虫がたくさんいる状態です。

水換えを頻繁に行い、スポンジフィルターを使用して毎日洗浄して寄生虫を取り除いてください

寄生虫を取る事ができた場合も取る事ができない場合も薬浴を行ってください。

使用する薬ですが、レスバーミンデミリンエルバージュなどが効果的です。

他にもリフィッシュ、トロピカルNなどがありますが、現在は廃盤などで手に入らない状態です。

薬浴での治療ですが、水中のイカリムシの幼虫は駆除されますが、魚に寄生する成虫や卵には効果がありません

その為、長期的な治療を行う事が大切です。

ピンセットで取る時は慎重にね!!イカリムシにはデミリンかレスバーミンが良いと思うよ!!

イカリムシ症の原因は?

イカリムシ症の原因は?

イカリムシという寄生虫が熱帯魚の体表に寄生する事で起こります

イカリムシは寄生性の甲殻類で、角状突起というイカリ状の頭部を宿主の組織内に突入させて寄生します。

熱帯魚の体表や各ヒレに寄生し、血を吸って生きています。

その為寄生された熱帯魚は体力を徐々に奪われます。

寄生するのはメスのみで、オスは寄生する事はありません

イカリムシの寿命は25℃の環境下で約1ヶ月、水温が低いと寿命が伸びる傾向にあります。

魚に寄生しながら産卵し、3週間で10~15回、4000個近くの卵を産みます。

その約9割が孵化すると言われており、3~4日すると孵化し幼生として水中を泳ぎまわります。

その後、魚の体に寄生し繁殖を行います。

予防するには?

イカリムシは魚の追加や新規導入など外部からの持ち込みによるものです。

さらに大型魚や古代魚の餌の小赤が持ち込む事が多いです。

つまり、水槽に外部から魚と追加する時に持ち込ませないようにする事がとても大切です。

その為に行ってほしいのがトリートメントです。

イカリムシ症はトリートメントを行う事で予防する事が出来ます。

トリートメントの方法については別の記事で詳しく紹介していますので、読んでみてください。

まとめ

イカリムシは肉眼でも確認できるので分かりやすい病気だと思います。

症状が確認出来た時には、もう水槽にイカリムシの幼虫がたくさんいる状態です。

魚に寄生している成虫や卵には薬が効かないので、長期的な治療が必要になる厄介な病気でもあります。

薬浴ですが現在イカリムシ用の魚病薬はほとんど手に入らないので、レスバーミンデミリンなどが良いと思います。

イカリムシ症はそのほとんどが持ち込みによるものなので、持ち込ませないようにする事がとても大切になってきます。

魚を導入する時は面倒でもトリートメントを行うようにしましょう。

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