【水槽のコケ】コケが発生しやすい環境とコケが出にくい環境とは?
陰性水草って知ってる?
8分
陰性水草って知ってる?
何それ!?いんせいみずくさ?
今回は陰性水草シダの特徴や魅力、活着のさせ方、育て方などをご紹介します。
陰性水草としてあげられるシダは、光量をあまり必要としない水草で初心者でも育成しやすい水草です。
もちろんシダを使ったレイアウトのコツやシダ病、おすすめのシダもご紹介しますよ。
どうぞご覧ください。
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陰性水草としてよくあげられるシダ。
シダの多くはあまり上に向けて立ち上がらない茎を横に展開させ、羽根のような葉を出す植物です。
増え方も2種類あり、根茎を伸ばすタイプと胞子嚢(ほうしのう)を飛ばして子株を発芽させるタイプがあります。
さらに陰性水草の最も特徴的なところはあまり光量を必要としない点です。
その為、初心者の方でもとても育てやすい水草です。
多くの場合は活着させて使う事が多いのですが、もちろん底床に植えても使用出来ます。
成長が遅いので管理がとても楽なのもシダの特徴です。
レイアウトの素材としても使いやすいので、水草を育ててみたいという方や初心者の方にはとてもおすすめです。
陰性水草のシダは活着させて使う事が多いので、ここではシダの活着のさせ方をご紹介します。
活着させる場合は活着させる流木や石、ビニールタイや釣り糸、あとハサミが必要となりますので、準備しておきましょう。
結束バンドなども意外と使えるので、ビニールタイや釣り糸の代わりに準備しておきましょう。
まず購入してきた水草をポットから外し、ウールなどを取りましょう。
付着しているウールなどを取ると右の図のようになります。
傷んでいる葉や色がおかしい葉はカットしてください。
根もある程度ならカットしても大丈夫です。
あとはビニールタイや釣り糸などで流木や石に巻き付けます。
この時きつく巻き付けすぎると根茎を傷めてしまいますので、注意してください。
あとは活着したら糸やビニールタイを外してください。
シダは高水温に弱いので、特に夏場は注意が必要です。
水温が高いと葉の先から黒ずんでしまいます。
あとで解説しますが、この黒ずんでしまう事をシダ病と呼んだりしますので、葉の先が黒ずんできたら、すぐに取り除くようにしてください。
シダは基本的に成長が遅いので、コケがつきやすく、最悪コケに覆われてしまう場合があります。
その為、シダを美しく育てようと思ったら、コケが発生しにくい環境を作り出す事がポイントです。
小さなエビなどのコケ取り生体とセットで育成すると良いと思います。
CO2や肥料の添加なしでも十分に美しく育つのですが、添加してあげると気泡がついたりしてより美しい状態を楽しむ事が出来ます 。
むしろ、添加してあげた方が育成自体は簡単になります。
シダの最大の魅力はどこにでも配置出来るところです。
その為、レイアウトとしてどこにでも使う事が出来ます。
基本的に活着させて使う事が多いのですが、もちろん底床に植えて使う事も出来ます。
光量があまり必要ないので、ライトがあまり当たらないところでも配置出来てしまうのが、シダを使ったレイアウトの魅力です。
どこにでも使えてしまうので、コツというものは特に無く、あなたのセンスでレイアウトしても問題はない水草だと思います。
シダは成長が遅いので管理もしやすいですし、大きく成長してレイアウトが崩れてしまうという事も起こりにくいです。
流木や石に活着させれば、水槽から取り出してトリミングをし、そのまま元に戻して配置するという事も可能です。
陰性植物のシダはどこにでも使えて管理も維持も楽なので、レイアウトする上でとても便利で使いやすい素材になります。
シダを育てているとある日、葉の裏に茶色っぽいブツブツがある事に気が付くと思います。
実はこれ、病気とかではないんです。
この茶色っぽいブツブツはシダ植物の特徴的なもので、胞子嚢(ほうしのう)と呼ばれるものです。
胞子嚢?何の為の茶色いブツブツ?
実はこの胞子嚢はシダが増えるのに必要なものなんです。
シダは根茎を伸ばして増えるタイプと胞子嚢を飛ばして、そこから新芽を発芽させて増えるタイプがあります。
つまりこの茶色っぽいブツブツはシダが繁殖する為に必要不可欠なものという事なんです。
シダ病は葉が徐々に茶色~黒色になってしまい、最終的には枯れてしまう非常に厄介な病気です。
シダ病は感染力が強い事でもよく知られていて、一部の葉が枯れるとその周辺の葉も枯れだします。
ただ病気じゃなくても葉に黒いシミが出来る事も多いので、判断が難しいのが現実です。
もし、葉の付け根あたりから色が変わってきているようならシダ病を疑った方が良いかもしれません。
原因は夏場の高水温と葉を密生させていて通水性が悪くなっているなどが考えられます。
もしシダ病を発病している場合は、これらの環境の改善してあげないとまたなってしまう可能性が高いです。
シダ病は早期発見して対処する事が大切なので、もし黒くなってしまった葉を発見したら、すぐにカットしてください。
カットする時は葉の根本からカットしましょう。
もし周辺の葉もシダ病の可能性があるのなら、思い切って周辺の株だけバッサリ切ってしまうというのも良いと思います。
ここではおすすめのシダを5つご紹介します。
アクアリウムで使われるシダの代表格です。
活着する性質があり、CO2の添加も強い光も必要なく、成長も遅いのでとても扱いやすいです。
プテロプスと並ぶメジャーな種で、とても扱いやすい種です。
プテロプスを原種として突然変異種を固定したものです。
これもアクアリウムで使われるシダのメジャーな種で、他の水草にはない透明感のある暗い緑色が特徴的な水草です。
ジャワファンは水生シダの一種で、半透明の葉がとても美しい水草です。
地下茎から1本ずつ茎を直立させます。
活着力がとても強く、ガラス面にまで活着してしまう事があります。
三つ又の矛のような形の葉が特徴的な水草です。
活着させて使うととても自然の感じが出ます。
シダは基本的にとても丈夫ですし、CO2の添加や強い光も必要ないのでとても育てやすいです。
シダを育てる上での注意点・コツは3つあります。
まず1つ目は、水温が高くなりすぎないように注意する事です。
丈夫な水草ではありますが、高水温に弱い一面があります。
28℃以上の水温が続くと葉の先端から黒ずんできますので、注意しましょう。
2つ目は、葉の先端が黒ずんだら、すぐに取り除くです。
これはシダ病の症状なので、放っておくと他のシダにも広がってしまいます。
3つ目は、コケ対策生体を入れ、コケの発生しにくい環境を作る事が大切です。
シダは基本的に成長が遅いので、どうしてもコケがつきやすいくなります。
その為、水槽の環境自体がコケが発生しやすい状態だと、すぐコケに覆われてしまう事になります。
陰性水草のシダを育てる時は、小さなエビなどのコケ取り生体もセットで考えた方が良いかもしれません。
いかがでしたか?
今回は陰性水草シダについてご紹介しました。
陰性水草シダは強い光が必要なく、とても丈夫ですし、成長が遅いのでとても扱いやすい水草です。
成長が遅いので、活着させる場合はそれなりに時間がかかると思っていてください。
丈夫だから特に何も注意しなくても良いという訳ではありません。
高水温に注意する、葉の先端が黒ずんだら取り除く、コケの発生しにくい環境を作る、この3つが重要になってきます。
強い光が必要ない分、どこにでも配置出来るので、レイアウトとしてはとても扱いやすい水草です。
ぜひ、挑戦してみてください。