【水槽に入れる前に】流木のアク抜きの方法
水槽に流木を入れたんだけど、なんか微妙な感じなんだよね!
9分
水槽に流木を入れたんだけど、なんか微妙な感じなんだよね!
流木のレイアウトにもきれい見えるコツがあるんだよ!!
えッ!?そうなの!?
水槽のレイアウトによく使われる流木ですが、うまく流木を活かす事が出来ず、悩んでいるという方も多いのではないでしょか?
この記事では水槽の流木レイアウトのコツや流木の種類についてご紹介します。
流木を使ったレイアウトは構図を考えて配置する事でバランスが良く、まとまりのあるレイアウトに仕上げる事が出来ます。
流木を自分で拾ってきた木で作る事が出来るのかもご紹介しますよ。
それではいってみましょう。
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まずは流木を水槽に入れる際の注意点についてご紹介します。
流木はアクアリウムショップやホームセンターなどに行けば購入出来ます。
購入してきた流木には表面に土やホコリなどが付着している事がありますので、水槽に入れる前にブラシなどで表面を水洗いしましょう。
流木の種類によっては表面がもろく崩れやすいものもありますので注意が必要です。
流木を水槽に入れるとアクが出て、水が茶色くなってしまいます。
その為、基本的に流木を水槽に入れる前にアク抜きという作業が必要になります。
しかし、これはどんな水槽を目指すのかにもよります。
アク抜きをしないと水が茶色くなってしまいますが、生体に有害な物質があるわけではありませんし、ブラックウォーターと呼ばれる水を目指すのならアク抜きは必要ないかもしれません。
アク抜きの方法はいろいろありますが、別記事に詳しくまとめていますので、そちらを参考にしてください。
流木ってどういう風においた方が良いとかコツはあるの?
あるよ!!レイアウトの構図を考えて配置するときれいに見えるよ!!
流木を使ったレイアウトの構図には大きく3つの方があります。
構図をしっかり意識して配置すればバランスが良くまとまりのあるレイアウトになります。
それではそれぞれの型について詳しく解説します。
凸(とつ、でこ)型構図は、水槽の左右に空間を作り、中心に背の高い素材を配置する構図です。水槽の中心に配置するよりも若干左右どちらかにずらして配置するのが理想とされています。バランスが取りにくく、ヒーターなどの機材を隠しにくい為、3つの中では一番難しい構図だと思います。
凹(おう、でこ)型構図は凸形構図とは対照的で、中央に空間を作って左右に背の高い素材を配置する構図です。左右対称にするのではなく、どちらかを少しだけ高くしてあげるときれいに見えます。バランスが取りやすく、簡単に奥行きを演出出来るので、初心者の方でも挑戦しやすい構図だと思います。
三角構図は左右どちらかに背の高い素材を配置し、もう一方に大きな空間を作る構図です。特に群れで泳ぐ熱帯魚などを泳がせるととても映える構図で、高低差をしっかりと付けてあげるときれいに見えます。これも凹型構図同様にバランスが取りやすい構図なので、初心者の方でも挑戦しやすい構図だと思います。
ここでは流木を使ったレイアウトにひと手間加えるだけで見栄え良くなる方法をご紹介します。
流木は単体で使うのはあまりおすすめしません。
どんな水槽にしたいのかにもよりますが、組み合わせて使う事により立体感が出ますし、思いもよらぬ組み合わせが見つかる事もあります。
水草レイアウトに慣れている方は抵抗があるかもしれませんが、大きな流木を手前に配置、小さなレイアウト素材を奥の方に配置する事によって遠近感が出て、奥行きを感じさせるレイアウトが出来ます。
流木のみで使うのも一つの手ですが、水草を活着させてあげると自然な感じがグッと増します。
活着(かっちゃく)とは、流木や石に根が張る事。
全ての水草が活着出来る訳ではありませんが、コケやシダの仲間の水草がおすすめです。
特に流木にコケを活着させてはわせると、とても雰囲気が出るのでおすすめですよ。
流木といっても様々な種類があります。
よく販売されているものを大きく分けるとスティック状流木、枝状流木、塊状流木、切り株流木の4種類があります。
それぞれの特徴についてご紹介します。
その名の通りスティックのような細い流木です。
棒状のとてもシンプルな流木で何本か組み合わせて使う事が多いです。
枝状流木はその名の通りで枝の部分がある流木です。
スティック状流木と違い枝分かれしていて、立体的で人気のある流木でもあります。
動物の角のような形のホーンウッドや枝が複数生えているブランチウッドなどがこの枝状流木になります。
塊状(かいじょう)流木は枝状流木と違い枝がない流木です。
水草を活着させて使う事が多い流木で、ベース作りなどに使用されます。
形や形状も様々なものが売られています。
切り株流木はその名の通り切り株状の流木の事で、スタンプウッドという名前で販売されている事もある流木です。
中が空洞になっているものも多く、魚の隠れ家としてもとてもおすすめの流木です。
流木を使ったレイアウトを決めたのに、水を入れたら流木が浮いてきちゃった!!
流木が浮いちゃう事ってよくあるんだよね!!
流木が浮いてしまう場合どうやって沈めれば良いのでしょうか?
流木を沈める方法はいくつかありますので、ご紹介します。
まずは浮いてしまうのなら重りをつけて沈める方法があります。
重りといってもさまざまあります。
まず石や板を重りとして、流木に固定する方法があります。
釣り糸などを使って固定する方法やアクアリウム用の多目的ボンドなどを使って接着してしまう方法もあります。
板を使う場合は、流木と板をビスで固定するというのもありです。
使う板の材質は塩化ビニール板やアクリル板などがおすすめです。
固定しなくても出来るのが、上から石を載せるという方法。
この場合はレイアウトそのものを変える必要がありますし、流木の形状によっては石を載せる事が難しい場合もあります。
その他にも流木の見えないところにビスやボルトを打ち込んで流木自体を重くしたり、シャックルと呼ばれるものを付けたりして沈めるという番外編的な方法もあったりします。
内部に空洞が出来ている場合は、流木にドリルなどで穴を開けて空気が抜けやすいようにしてあげると沈みます。
ただ、穴があると自然な感じがなくなってしまうので、穴を開ける場所に注意したり、水草などで隠すなど工夫が必要になります。
これはとても時間がかかる方法ですが、バケツなどに流木を入れて、水に漬け込んで沈むようになるまで待つ方法です。
大きな流木の場合1年以上かかる事もあるそうなのであまりおすすめはしません。
さらに流木を鍋で煮込んであげると沈む場合があります。
煮込んで食べる訳ではありませんよ(笑)。
ただ専用の鍋を用意する必要がありますし、流木によってはかなり大きな鍋が必要になります。
さらに光熱費などもかかるので、この方法もあまりおすすめしません。
でも、そもそも流木ってなんで浮いてくるの?
空気が原因だよ!!
流木が浮いてしまう原因は内部に空気があるからなんです。
この空気が浮き輪がわりになって流木を浮かせています。
買ってきた流木を水につけてみてください。
すると空気の泡が出てくると思います。
流木は乾燥したりしていて基本的に内部に空気が残っている事が多いです。
アク抜きなどをしてあげるとこの空気が抜けるのですが、特に密度の高い流木などだと内部まで水が浸透しづらく、内部は乾燥していて空気が抜けていない事もあります。
特にブランチウッドや切り株状の流木は浮きやすい為、沈める為の対策が必要になる事が多いです。
流木を水槽のレイアウトに使いたい。でも、けっこうな値段しますよね?
でも、自分で拾ってきたらタダで済みますよね?
実際に流木を自分で作る事は可能です。
ただし、きちんとした処理が必要になります。
まず普通の生木から流木を作るのは出来なくはないですが、かなり難しいです。
その為、川や海で拾ってきた流木を使った方が良いでしょう。
川で拾った流木の場合はそのまま使うことが可能です。
ただ虫がいる可能性が高いです。
海の場合は長時間海水にさらされているので、虫がいる可能性はとても低いです。
しかし、塩素が溜まっている事が多いです。
その為、海でも川でも拾ってきた流木はしっかり煮沸しましょう。
煮沸する前に流木が傷付かないように注意しながら、たわしなどでこすりながら水で洗ってください。
洗ったら鍋などに入れて煮沸しましょう。
煮沸したら皮などをはがしてください。
それが終わったらあとは風通しの良いところで1週間~1ヵ月ぐらいカサカサになるまでしっかりと乾かして流木の完成です。
いかがでしたか?
今回は流木を使ったレイアウトのコツと流木の種類や浮いてしまう流木を沈める方法などをご紹介しました。
流木の使ったレイアウトのコツは構図を考えて配置する事です。
王道といってもいい3つの構図がありますので、構図を意識しながら流木を配置していくとそれなりにバランスの良いレイアウトが出来ます。
さらに高さの差をしっかり出しあげると奥行きが出てさらに良くなります。
流木には4つの種類があるのでそれぞれの特徴を活かしながら組み合わせると良いでしょう。
浮いてしまう流木は重りなどで沈めたり、穴を開けて空気を抜いてあげたりなどいろいろな方法があります。
流木にコケや水草を活着させてあげると自然な感じが出て、とてもきれいに見えます。
流木は水槽のレイアウトにはなくてはならないといっても過言ではないものだと思います。
流木を使ったレイアウトを検討しているという方はまずは試してみてはいかがでしょうか?