怪我をしてしまった熱帯魚の治療法
あれっ!?熱帯魚になんか綿みたいのが付いてる!?なんだろ?
7分
あれっ!?熱帯魚になんか綿みたいのが付いてる!?なんだろ?
それもしかしたら水カビ病かも!?早く治療した方がいいよ!!
熱帯魚の体に白い綿のようなものが付く病気『水カビ病』。
放っておくと熱帯魚が死に至る事もある怖い病気です。
熱帯魚が水カビ病になるとどうなるのか?具体的な症状と治療法、さらに原因や予防する方法をご紹介します。
水カビ病の治療は白い綿のようなものをピンセットで取り除いて、薬浴するのが効果的です。
とても症状が似ている白雲病との違いについても解説しますよ。
魚の命が危険にさらされる注意すべき病気なので、熱帯魚を飼育している方はぜひ参考にしてください。
それではいってみましょう。
熱帯魚の水カビ病とは、熱帯魚の体表やヒレに白い綿のようなものが付く病気です。
別名:綿かぶり病とも呼ばれる病気で、綿をかぶったような見た目になるので、肉眼でもとてもわかりやすい病気です。
水カビ病はその名の通り水カビに感染する事で起こるのですが、放置するのはとても危険な病気。
感染部位が壊死してしまう為、病気が進行すると最悪の場合、魚が息を引き取ってしまいます。
水カビ病は早期発見して治療すれば完治が可能な病気です。
それでは具体的な症状をみていきましょう。
熱帯魚の体に白い綿のような付着物が見られます。
出血が見られる場合もあります。
水カビ病はとても症状がわかりやすいので、すぐ治療してください。
病気が進行すると白い部分がどんどん広くなっていきます。
餌を食べなくなり、水面をふらふら泳ぐようになります。
表皮組織から中に症状が進行し、感染部位が壊死します。
症状が進行していけば、全身を白い綿で覆われたようになります。
そして、浸透圧差の調節機能を破壊されて、最終的に魚は息を引き取ります。
水カビ病は初期症状でも発見しやすいから、すぐ治療しないとダメだよ!!
水カビ病の場合、初期症状であれば、まず白い付着物をピンセットなどで除去してあげて下さい。
完全除去できなくてもOKです。
患部に薬を直接塗ってあげ、薬浴をして様子を見ましょう。
使う薬はメチレンブルーやグリーンFやヒコサンZなどが効果的です。
直接薬を塗る事に抵抗がある方は直接塗らず、薬浴を行うようにしてください。
この病気で死に至る原因は一つだけで、浸透圧差調整の破壊によるものです。
魚は基本的に自分の体と外の水との浸透圧を調節して生きているのですが、そこが破壊されてしまって死に至ります。
その為、塩浴で魚の体内外の浸透圧を等しくすると、延命効果も期待出来ます。
患部の付着物を除去して薬浴!!使う魚病薬はメチレンブルー、ヒコサンZ、グリーンF。塩浴も効果的です。
水カビ病は、真菌類のミズカビ目、ミズカビ科、ミズカビ属の数種の糸状菌に感染する事によって起こります。
感染する細菌の種類によって、綿カビ病やアファノマイセスビ病という難しい呼び方で呼ばれる事もあります。
水カビ病を発症する要因は大きく次の3つあります。
水カビ病は健康な魚が感染する事はありませんし、うつる事もありません。
水カビ病は二次的な病気なので、必ず一次的な要因があります。
特に多い一次的要因が怪我による傷です。
水槽内のアクセサリーや石で体を擦り付けてしまったり、熱帯魚の喧嘩などで体を傷つけてしまって、そこから水カビ病の原因となる菌が入ってしまい、発症します。
つまり、何らかの物理的な障害を受けてしまい傷を負ったら、二次的に水カビに感染して発病します。
水質が悪化している場合も、ストレスの場合も、それが原因で熱帯魚は弱ってしまい免疫力が低くなって水カビに感染します。
水カビ病にかかった原因は熱帯魚が何らかの要因で弱ってしまった事です。
病気になった要因を突き止めて、取り除いてあげましょう。
水カビ病と間違いやすい病気の一つに白雲病という病気があります。
どちらも白い綿のようなものが見られる病気なのですが、実は全然違います。
2つの病気の違いは次の通りです。
とてもよく似ている水カビ病と白雲病ですが、よく見れば見分ける事が可能です。
もし、モヤが半透明でゼリー状なら間違いなく水カビ病です。
水カビ病は二次的な病気なので、予防する方法は簡単で、一次的要因の原因となるものを取り除けば良いだけです。
水カビ病の一次的要因の多くは怪我による傷です。
熱帯魚が怪我をしてしまうようなものはないか?喧嘩をしたりしていないか?よく観察するようにしましょう。
水槽に入れているアクセサリーは魚達にとって怪我をする障害物でしかありません。
もし頻繁に怪我をするようなら取り除くようにしましょう。
基本的に怪我から発症する事が多いので、熱帯魚が怪我をしてしまった時の対処によっても水カビ病を防ぐ事が出来ます。
怪我をしてしまった時の対処法は別記事にまとめていますので、参考にしてみてください。
傷だけではなく、熱帯魚の免疫力が弱くなってしまうと水カビ病にかかってしまう事があります。
水質や水温の管理、他の魚にいじめられていないかなど、魚にとってストレスの少ない環境を作る事が水カビ病だけでなく病気を予防する上で大切です。
体の一部に白い綿のような半透明のモヤが付きます。よく観察していれば発見しやすいと思います。
カビ科の真菌に感染した事によって発症します。主に怪我によるものがですが、何らかの要因で魚の免疫力が下がっている為、感染して発症します。
まずは白いモヤをピンセットなどで慎重に取ってあげて、メチレンブルー、ヒコサンZ、グリーンFなどで薬浴をしましょう。塩浴も効果的です。
ピンセットで取り除いて、薬浴で完全に取り除きます。魚を傷付けないように慎重に行ってください。もしピンセットなどで取り除くのに抵抗がある場合はそのまま薬浴しましょう。
いかがでしたか?
今回は水カビ病についてご紹介しました。
水カビ病は発見しやすいので、すぐ治療する事が大切です。
患部の白い付着物をピンセットで除去してから、薬浴を行いましょう。
患部に直接薬を塗ってあげても良いです。
使う魚病薬はメチレンブルーやグリーンF、ヒコサンZなどです。
きちんと治療すれば完治する病気なので、発病したらしっかり治療してあげましょう。
予防も大切で特に怪我をした時はきちんと対処して水カビ病にならないようにしましょう。