アクアリウムの水質チェックと調整方法
水草が溶けてしまう原因と対策・復活の方法
7分
水草を購入してきて植えたらすぐ溶けてしまった!?
実はよくある事なんですよね。
この水草が溶けるというのは、枯れるというのとはちょっと違う場合があります。
特に水草を植えた直後に起こる事が多いです。
今回は水草が溶けてしまう原因と対策・復活の方法などをご紹介します。
原因がわかれば対策もしやすいですよね。
それではいってみましょう。
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水草が溶けてしまうとは?
水草が枯れてしまうはわかるけど、溶ける事があるの?そう思いますよね?
実は水草は溶けてしまう事があります。
水草が透き通るような半透明や灰色になってしまいます。
枯れるとは症状や経過が違う場合があり、突然葉が溶けたり、水草全体が溶けてしまう事があります。
この水草が溶けるというのは、意外に多い事で特に水草を植えた直後に起こりやすいです。
水草が溶けてしまう原因
それでは水草が溶けてしまう原因について詳しくご紹介します。
水草が溶ける原因は大きく4つのケースがあります。
水質に適応出来なかった
水草は購入してから1~2週間で溶けてしまう事があります。
これは水槽が変わった影響で、水草が水質の変化についていけなかったというのが原因です。
水草は基本的にある程度の水質の変化は許容してくれます。
しかし、次にご紹介する購入してきた状態にも左右されるのですが、環境の変化についていけない場合があります。
特に立ち上げ当初の水槽などは、水質が極端だったりする場合が多いので、溶けてしまう事が多いです。
購入してきた元々の水草の状態が悪い
購入してきた水草自体の状態が悪いと植えても溶けてしまう事が多いです。
水草を植えても元々の状態が悪いと水質の変化についていけなかったりして、溶けてしまいます。
その為、購入する時は水草の状態もしっかりみて購入する事が重要になります。
状態の良い水草を選ぶ方法は後ほどご紹介します。
ストレスや傷の影響
水草は茎が折れていたり、傷がついていたりするとそこから溶け出してしまう事があります。
特に注意が必要なのが、水草を購入してきて植える時です。
水草を植える時などに葉や茎を傷をつけてしまったり、茎を折ってしまったりすると溶けてしまう原因になってしまいます。
他にも水草が溶ける原因としてストレスがあります。
例えば、冬場や夏場に水草を購入してから自宅の水槽に入れるまでにストレスをかけてしまったりなどです。
自宅に帰るまでに時間がかかったりなどすると温度が変わってしまい、それが水草にとってストレスになってしまっている場合があります。
他にも夏場は水温が高くなってしまうので、ついていけずに溶けてしまう事もあります。
水上葉を水中に植えた
実は水草には水上葉と水中葉の2種類があります。
水上葉を水中に植えたら水草は溶けてしまいます。
これに関しては全く問題はありません。
水上で育てられた水草は水中に植えると葉が一回溶けて、水中葉が生えてきます。
つまり、水中でも成長出来るように水草が変化しているだけなので、待ってあげれば解決出来ます。
ただ、茎や根まで溶けている場合は、水中化に失敗しているので残念ですが処分してください。
溶けてしまったらどうしたらいいの?対処法は?
水草が溶けてしまった場合、まずはその部分を取り除いてください。
溶けてしまった葉や茎をハサミでカットして取り除きます。
溶けてしまった部分をそのまま放置していても良い事はありません。
水質悪化の原因になりますし、他の水草にも影響を及ぼしてしまう場合もあります。
水草は根や茎が溶けていなければ回復する事が可能です。
もし、あまりにもひどい場合は残念ですが水槽から取り除いて処分してください。
溶けた水草を復活させる方法
溶けてしまった水草は茎などまで溶けてしまっている場合は、回復させる事は出来ません。
しかし、まだ葉の一部が溶けてしまっているだけなら、復活させる事は十分に可能です。
溶けてしまった水草を復活させるポイントになるのは、水草が対応出来る水質や成長出来る環境を作ってあげる事です。
水草は生命力が強いので、茎や根などが溶けていなければ、水草に合った環境を作ってあげれば復活します。
水草が復活出来る環境のポイントとなるのが、水草に気泡が出来る環境です。
水質はもちろん、光量やCO2(二酸化炭素)の添加量などが重要になってきます。
溶けてしまった場合、水草は少なからず弱っている状態なので、光合成をしっかり出来るような環境を整えてあげる事がポイントになるんです。
すぐ回復出来る訳ではありませんが、じっくり新しい葉が生えてくるのを待ちましょう。
状態の良い水草の見分け方
水草が溶ける原因のところでも、ご紹介しましたが、そもそも購入してきた時点で状態が悪ければ、当然植えても溶ける可能性が高いです。
状態の良い水草を見分ける為には何を見れば良いのかをご紹介します。
まず、状態の良い水草を見分ける為に見てほしいのが茎の状態です。
茎が綺麗な色をしていて、しっかりした太さもあり、見るからにイキイキしている状態のものを選ぶようにしましょう。
葉の状態を見る方が結構多いのですが、葉を見ても水草の状態はわかりにくいのが事実です。
茎が既に溶けていたり、色が悪いようなら、購入しない方が良いでしょう。
水草水槽に詳しいショップさんで購入するのもひとつの手です。
ショップに行ってみて、綺麗な水草レイアウトの水槽が展示されているようなショップさんなら、スタッフの方自体が水草に詳しい場合が多いです。
そのようなショップのスタッフの方なら、水草の状態の良し悪しもはっきりわかります。
スタッフの方に相談してみるのも、状態の良い水草を見分ける良い方法です。
実際私はホームセンターの熱帯魚コーナーで働いていたので、水草については近くのショップの方から教えてもらう事がとても多かったです。
実は溶けやすい種類の水草がある!?
実は水草の中には溶けやすい種類のものがあります。
ブリクサショートリーフ、一部のルドウィジアの仲間などは溶けやすい水草の代表格と言っても良いです。
その他にもパールグラスやニューパールグラス、クリプトコリネなども溶けやすかったりします。
これらの水草は、立ち上げ時には植えないようにした方が良いでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回は水草が溶ける原因や対策、復活の方法などをご紹介しました。
水草が溶けてしまう原因は大きく4つありますが、水上葉を植えた場合は特に気にする事はありません。
他の3つ、水質に対応出来ない、元々の状態が悪い、ストレスなどは注意が必要です。
葉が溶けているだけなら、まだ復活させる事は出来るかもしれませんが、茎が溶けている場合は残念ですが諦めて水槽から出しましょう。
状態の良い水草を購入する為には葉ではなく、茎をよく見てください。
水草が溶けやすいのは、植えた直後と水槽の立ち上げ直後です。
溶けやすい水草もあるので、そういう水草を水槽の立ち上げ直後に植えるのはやめましょう。