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熱帯魚の白点病は放置すると危険!?症状・原因・治療法を解説

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熱帯魚の白点病は放置すると危険!?症状・原因・治療法を解説

あれ!?なんか熱帯魚の体に白い点がある!?なんだろう!?

熱帯魚飼育の中でもっともかかりやすいのが『白点病』という病気です。

熱帯魚の体表に小さな白い点が出来る病気で、感染力が非常に強く、放っておくとあっという間に水槽全体に広がってしまいます。

熱帯魚が白点病になるとどうなるのか?症状と治療法、原因をご紹介します。

熱帯魚の体に白い点が出来る白点病は、水温を上げて塩浴or薬浴で治療しましょう

予防やよくある質問についても解説しますよ。

魚の命が危険にさらされる注意すべき病気なので、熱帯魚を飼育している方はぜひ参考にしてください。

それではいってみましょう。

熱帯魚の白点病とは?

熱帯魚の病気の中でも最も多いのが『白点病』という病気です。

白点病とはその名の通り熱帯魚の体に白い点がいっぱい付く病気です。

白い点は肉眼でも十分確認出来るので、とてもわかりやすいと思います。

感染力がとても強く、あっという間に水槽全体に広がってしまします。

放っておくと白い点がどんどん白い点が増えていって、最終的に魚は息を引き取ってしまいます。

熱帯魚が白点病になるとどうなる?症状は?

熱帯魚が腹水病になるとどうなる?症状は?

それでは具体的な症状をみていきましょう。

初期症状

熱帯魚はかゆがり、岩や流木などの硬いところに体を擦り付けるようなしぐさをするようになります。

このようなしぐさが見られたら要注意です

白点病の可能性があるので、体をよく観察してみて下さい。

特にヒレがわかりやすいです。

1mm以下の白い粉の塊のようなものが見られるようなら、ほぼ確定なのですが、白い斑点が見られなくてもよく経過を観察してあげてください。

中期症状

体にざっくり数えられる程度の白い点が見られます

熱帯魚の呼吸は速くやり、元気がなくなり、餌を食べなくなったり、餌取りの輪から離れたりします。

この段階では病気が結構進行しているので、すぐに治療しましょう

末期症状

全身に粉をまぶしたように白い点が見られます

熱帯魚は元気がなく、動かなくなり、苦しそうにしている姿が確認出来ます。

体の粘膜が広範囲で白濁してボロボロになり、最終的に魚は息を引き取ります。

白い斑点が見られない段階では自然治癒もありえるのですが、白点病だと判断するのはとても難しいです。

経過を観察して白い斑点が目に見えるようになれば、すぐ対処してあげましょう。

白点病の治療法

白点病の治療法

白点病は早期発見・早期治療がとても大切です

まずは体に少しでも白い点が見られる熱帯魚をすべて隔離してください

ただこれは一般的な方法で、後でお話しますが、私は隔離はしません。

隔離が出来たら、その隔離水槽の水温を28℃~30℃くらいに上げてください

いきなり上げると魚に負担がかかるので、1日1℃くらいのスピードでゆっくり上げていってください。

同時進行で塩浴または薬浴を行います。

塩浴の場合は0.5%の濃度で治療していきます。

薬浴の場合、使う薬はヒコサンZがおすすめです。

グリーンFアグテンなども効果的です。

薬浴、塩浴のやり方や注意点については別記事で詳しく紹介していますので、読んでみてください。

使う魚病薬はヒコサンZがおすすめ!!用法・用量はしっかり守ってね!!

白点病の治療期間

白点病の治療期間は最低でも1週間以上と考えてください。

治療を開始すると3日ぐらいで魚の体表の白い点は消えると思いますが、ここで治療をやめてはいけません。

あとで理由を説明しますが、白い点が消えたら、そこから1週間治療を続けるようにしてください。

薬浴の場合ですが、薬を入れたら水が青くなると思います。

2日ぐらいで透明に戻ると思いますので、透明になったら再度規定量の薬を投入するようにしてください。

白い点が消えた後は再発しやすいから、もう1週間治療を続けて様子を見よう!!

水換えはどうするの?

治療中はフィルターを使用しない為、水は汚れやすいです。

2~3日に1回のペースで水換えを行ってください

水換えをしたら、当然ですが塩や薬の濃度が下がってしまいますので、水換えをした水の量の規定量を再度投入してください。

寄生虫が原因?白点病の原因を解説

寄生虫が原因?白点病の原因を解説

白点病というのは、ウオノカイセンチュウという繊毛虫が熱帯魚に寄生する事で起こります。

ウオノカイセンチュウは寄生虫のような仔虫が宿主となる熱帯魚に寄生します。

熱帯魚から栄養を吸い取って仔虫から成虫になります。

熱帯魚に寄生するのはここまでです。

成虫になると熱帯魚の体表から離れ水中を漂い、繁殖の為のシストと呼ばれる休眠状態に入ります。

その後分裂を繰り返し繁殖、仔虫(しちゅう:虫の子ども)を放出し、その仔虫が熱帯魚に寄生します。

ウオノカイセンチュウのサイクル

ウオノカイセンチュウは約1週間のサイクルで繁殖を繰り返します

白い点が消えてから1週間治療を続けるのは、このサイクルを考慮して再発を防ぐ為です。

もはや無限ループみたいな状態だね!!

薬が効くのは成虫になって生体から離れてシストになるまでとシストから仔虫を放出して生体に寄生するまでだよ!!

じゃぁ、熱帯魚の体に白い点がある状態では薬は効かないの?

そうだよ!!

だから、白い点が消えた後も治療を続けるんだね!!

白点病が出た水槽はどうするの?リセットした方がいいの?

白点病が出たって事はその水槽って・・・

そうだね!!ウオノカイセンチュウが充満している状態だね!!

水槽リセットした方がいいの?

白点病が出た場合、水槽はリセットした方が良いのでしょうか?

人によって見解は違うと思いますが、私はリセットする必要はないと考えています。

隔離しての治療が一般的ですが、私は経験上水槽ごと薬浴をおすすめしています

水槽にはウオノカイセンチュウが充満しているので、白い点がある魚を隔離しても、次の日には水槽に残った他の魚に白い点があったりします。

隔離して治療してもあまり意味がないと考えているので、水草などをとって水槽ごと薬浴しています。

リセットするまではないけど、水槽ごと薬浴した方が良いというのが私の考えです。

予防のポイントを押さえて魚を守ろう

予防のポイントを押さえて魚を守ろう

白点病の原因でもあるウオノカイセンチュウは自然界に常駐しているので、完全に駆除する事は出来ません。

もし白点病にかかったら、なぜかかってしまったのかを理解しておく事が重要です。

元気な魚なら寄生される事は少ないのですが、免疫力が弱っていると寄生されやすくなります。

例えば、水換えの時に水を大量に換えしすぎたり、水温や水質が急激に変化したり、水換えをしないから水質が悪化していたりetc...

普段から熱帯魚にストレスがかかる環境を作らない事が大切です。

もし、水槽の中のほとんどの魚が発病してしまった場合は、水槽の環境の見直しが必要になってきます。

白点病に関するよくある質問

白点病に関するFAQ

白点病になる理由は何ですか?

白点病になる主な理由は魚にストレスがかかって免疫力が弱っている事です。弱っている魚にウオノカイセンチュウという寄生虫が寄生する事で起こります。

白点病は取れますか?

小さいのでピンセットなどで取るという事はしない方が良いです。薬浴または塩浴で駆除すれば、白い点は消えます。

白点病は何日で消えますか?

早ければ3日ぐらいで消えますが、治療をやめるとまたすぐ白い点が付くと思います。

白点病は何日で治りますか?

白い点が消えてからプラス1週間で治ると思います。

まとめ

白点病まとめ

いかがでしたか?

今回は白点病についてご紹介しました。

白点病は熱帯魚がもっともかかりやすい病気で体表に白い点が付くので、発見しやすい病気でもあります。

白い点が付く病気はいろいろありますが、まず白点病を疑った方が良いでしょう

早期発見し、きちんと治療してあげれば彼らの命を救う事が出来ます。

まずは水温を上げて、塩浴や薬浴で治療していきます。

魚病薬はヒコサンZがおすすめです。

治療期間は白い点が消えてから1週間、様子を見ながら再発しなければ、治療を終了しましょう。

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