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アクアリウムの天敵!!水槽のコケ対策と予防

7分

熱帯魚の水槽では美観を損ねるコケはつきものです。

アクアリウムをやっている人なら必ず悩まされる厄介な天敵ですよね。

この記事ではアクアリウムの天敵でもあるコケの種類と発生原因、対策や予防の仕方についてご紹介します。

水槽のコケでお悩みの皆様はぜひ、ご覧ください。

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水槽のコケ

アクアリウムをやっていると必ず悩まされるのが『水槽のコケ』。

緑色の糸状だったり、斑点状の藻だったり、黒いヒゲ状だったり、とにかく厄介ですよね。

しかし、本当のところコケは取らない方が良いです。

コケを取るという事は水槽に変化を与える事になる為、水槽の中で暮らしている生き物にとっては良くないです。

でも、コケが蔓延していると水槽が汚く見えてしまいますよね。

そこでコケを取る訳ですが、コケと一言で言っても実は種類があります

種類によって発生する原因も対策も予防の仕方も違ってきます。

いくら掃除しても根本的な原因を抑えないと意味ないですよね。

アクアリウムにおけるコケ対策はコケの種類を見極め、発生する原因を抑える事が重要になってきます

コケの種類について

水槽の天敵でもあるコケには大きく分けて6種類あります。

  • 茶ゴケ(珪藻)
  • アオミドロ(糸状コケ、とろろコケ)
  • ヒゲ状コケ(糸状藻・ハケ状藻・房状藻)
  • 斑点状コケ・スポット状コケ
  • 藍藻・のり状藻
  • アオコ

「コケを食べる生体を入れてしまえばいいんじゃない?」と思われる方もおられるのではないでしょうか?

実はコケを食べる生体には食べるコケと食べないコケがあるという落とし穴があります。

それぞれのコケについて発生原因、対策・予防、さらにそのコケを食べてくれる生体について詳しく見ていきましょう。

茶ゴケ(珪藻)

名前の通り薄い茶色をしたコケです。

ヌルヌルした感じのコケでガラス面や水草の葉、砂利などあらゆる場所に付着し、ベタッと平たく乗るように付きます。

付着力は弱く、比較的簡単に除去する事が出来ます。

茶ゴケは「ケイ素」を養分としています

原因

水中の養分や老廃物をろ過バクテリアが分解しきれない、水草が吸収しきれない事が原因です。

つまり、ろ過が安定していない時に出るコケなので、水槽立ち上げ時などに多く発生します。

他の原因としては、照明の照射時間や光量の問題や水質がアルカリ性で高硬度になっているなどがあります。

水槽の状態が良い場合はほとんどでないコケでもあります。

対処法

茶ゴケには、茶ゴケを食べてくれる生体が効果的です。

もし、茶ゴケが発生してしまった場合、ひととおり掃除したら入れてみてください。

スポンジなどを使うと便利ですが、指でも以外に取れます。

除去した後は削り取ったコケが散らばるので、いったん水換えをしてください。

予防

水槽立ち上げ時によく発生するコケなので、ろ過サイクルがうまくいき、水質が安定してくれば、発生しにくくなります。

水が汚れないように餌の量に注意したり、水草への肥料の添加を控えたりしましょう

茶ゴケが発生しているからといって頻繁に水換えをするのは逆効果です。

水道水にはケイ素が含まれているので、水換えが茶ゴケに養分を補充している可能性があります。

さらに、照明の照射時間や光量を減らすようにしましょう

照明の照射時間などについては別記事にまとめていますので、参考にしてみてください。

茶ゴケを食べてくれる生体

茶ゴケを食べてくれる生体は多いです。

  • ヤマトヌマエビ
  • オトシンクルス
  • 貝類
  • ミナミヌマエビ
  • レッドチェリーシュリンプ
  • ミニ・プッシープレコ
  • サイアミーズ・フライングフォックスetc...

最もオススメなのが、ヤマトヌマエビとオトシンクルスの定番コンビです。

アオミドロ(糸状コケ、とろろコケ)

アオミドロは緑色の細い釣り糸のような形状でフサフサとした長いコケです。

時間が経つと太く長く固くなり、お互いに絡まりあって大きな塊になります。

水槽内に出来るととても見た目の悪いコケです。

コケの中では最も成長スピードが早く、何か糸状の藻が生えてきたと思ったら、1週間ぐらいで塊になったりします。

アオミドロは1本が長いコケなので、短い場合はアオミドロではなく、対策が異なるので要注意です。

緑色だけでなく茶色いタイプもあるみたいです。

原因

水槽内が富栄養化している事が原因です。

富栄養化とは水草の肥料を与えすぎたり、魚が餌を残すように与えたりして栄養が多すぎる状態です。

直射日光が当たっていたり、照明の照射時間や光量が多い事も発生原因となります。

また、アオミドロは購入してきた水草や流木に付着していたり、魚を入れてきた水に混入していたりする為、持ち込みには注意が必要です。

対処法

まずは富栄養化を解消する事が大前提です。

水換えの頻度を上げたり、水草への肥料の添加を控えたり、固形肥料を取り除いたり、魚への餌の量を減らしたりなどを行いましょう。

照明にも原因がある可能性があるので、照明の照射時間や光量を減らしてみましょう

発生したアオミドロは割り箸や歯ブラシ、ピンセットなどで取り除き、ホースなどで水ごと吸い出してください。

それだけでは根絶が難しいので、アオミドロを食べてくれる生体を入れて除去しましょう。

予防

富栄養化状態にならないように、普段から注意しておく事が大切です。

餌の量や水草えの肥料の添加に気を配ってください。

直射日光が当たる場合は場所を変えたり、直射日光を遮るようにしましょう

アオミドロを食べてくれる生体

アオミドロは細い糸状のコケなので、食べやすいみたいです。

紹介する生体はよく食べてくれます。

  • ヤマトヌマエビ
  • ミナミヌマエビ
  • ペンシルフィッシュ
  • ブラックモーリー
  • レッドチェリーシュリンプ
  • サイアミーズ・フライングフォックスetc...

ヒゲ状コケ(糸状藻・ハケ状藻・房状藻)

色も黒褐色・緑色・灰色など様々で付着した地点を中心に放射状に生えるコケです。

出水パイプや流木・石・水草のふちなど、どんな水槽でも生えやすいコケです。

エッジになっているところや硬いところに生えやすい傾向があり、水流の強く当たるところを好みます

長さは1cmほどのものが多いのですが、もっと伸びるものもあります。

強固に付着し、手作業で除去しづらいです。

除去しにくい上にどんな水槽にも生えやすい為、かなり厄介なコケの1つで、このコケにより水槽をリセットする人も多いです。

原因

ヒゲ状コケは水槽内の水質環境のバランスが崩れた場合に発生しやすくなります

ヒゲ状コケは糞や枯葉などから生成されるリン酸を栄養としています。

魚の入れすぎや水草の肥料の入れすぎ、さらに水換えや掃除をあまりしない、フィルターが目詰まりしているなどの原因も多いです。

対処法

生えてしまったコケはスクレーパー(ヘラ)で取り除きましょう

もしスクレーパーが手元になければ、使わないポイントカードなどでも大丈夫です。

金属製のスクレーパーはガラスを傷つけたり割ってしまったりするのでプラスチック製の物を使用しましょう。

取り出せるものは取り出して、漂白剤に浸け置きしたり、熱湯をかけて枯らしてしまうのも1つの手です。

漂白剤で枯らした場合はよく水洗いし、多めのカルキ抜きを入れた水に入れてから水槽に戻しましょう。

枯らしてしまえば、戻してコケ取り生体に食べてもらいましょう。

予防

定期的に水換えや掃除などのメンテナンスをしましょう。

リンが生成されやすい場所としてフィルターの内部があります。

フィルターは水草の葉や糞などが吸収されます。

それが溜まってフィルター自体がリンの発生装置になってしまっている場合があります

水流の強い所を好むので水流を弱くするようにしましょう。

ヒゲ状コケを食べてくれる生体

ヒゲ状コケを食べてくれる生体は限られています。

  • サイアミーズ・フライングフォックス
  • ヤマトヌマエビ
  • ミナミヌマエビ
  • レッドチェリーシュリンプ
  • オトシンクルス
  • 貝類
  • ミニ・プッシープレコetc...

一番オススメはサイアミーズ・フライングフォックスです。

小さい個体より大きい個体の方が効果は実感しやすいと思います。

リン酸を抑えてくれるろ材を使うオススメの対策

個人的にオススメの対策はリン酸を直接吸着するろ材を使う方法です

これを活用すればリン酸を吸着して抑える事で、ヒゲ状コケの成長スピードを遅くする事が出来ます。

そこにサイアミーズ・フライングフォックスを数匹入れます。

ヒゲ状コケの成長スピードを抑えてサイアミーズ・フライングフォックスに食べさせてしまう方法です。

興味のある方は一度やってみてください。


斑点状コケ・スポット状コケ

緑色で直径が2~3mmの斑点状のコケです。

ガラス面やフィルターパイプ、アヌビアスなどの固い葉の水草によく発生します。

最初は斑点状ですが、成長すると斑点状というより緑一面の見た目になります。

長期間放置しておくと取り難くなるコケなので注意が必要です。

水槽の状態が良く、水質が安定してるときでも発生します。

原因

照明の照射時間や光量が多かったり、直射日光が当たっているなど『光量過多』が主な原因です

糞やソイルからの栄養を供給源としているので、魚が多かったり水換えをあまり行っていないと成長スピードが早くなります。

対処法

ガラス面のコケはスクレーパーや三角定規などで取り除き、水草の場合は指やスポンジでこすって除去しましょう。

削り取ったコケが散らばるので水換えをしてください。

コケを食べてくれる生体を入れるものとても効果的です。

コケを取ったら、照明の照射時間や光量を減らしましょう

予防

このコケの原因は光ですので、普段から照明の照射時間が長くなりすぎないように注意しましょう

特に直射日光が当たっていると非常に発生しやすいです。

直射日光が当たっている場合は場所を変えたり、カーテンなどで直射日光を遮りましょう。

糞や肥料が栄養の供給源になるので、定期的な水換えをし、肥料の添加量などにも注意してください。

斑点状コケを食べてくれる生体

斑点状コケを食べてくれる生体はいくつかいます。

ただ、ガラス面に生える事が多いので、エビも食べますが除去は難しいです。

  • 貝類
  • オトシンクルス
  • ミニ・プッシープレコ
  • ヤマトヌマエビ
  • ミナミヌマエビ
  • レッドチェリーシュリンプetc...

オススメは貝類です

平面のコケを削ぐ力は最も強力で、動きは遅いのですが、しっかり食べてくれます。

藍藻・のり状藻

色は緑色から黒緑色で砂利や水草にベタッとなっているのが特徴的です。

ドロリとした膜状で、底床や水草を覆いつくします。

定着力は弱く、ツルッと取れたりしますが、非常に臭く、水槽のある部屋中に臭いが充満します。

繁殖力が非常に強く、何度吸い出してもまたすぐ発生するのでとても厄介です。

正確に言うとコケではありません。

シアノバクテリアと呼ばれる細菌の類です。

原因

原因は富栄養化です。

細菌の餌になる有機物(ゴミ)が多い状態です。

汚れの溜まりやすい底によく生えます。

水質がアルカリ性で高硬度になっている事も原因として考えられます。

対処法

発生した藍藻はホースを使って水ごと吸い出しましょう

網ですくうという手もありますが、ちぎれて散らばってしまうのであまりオススメ出来ません。

フィルターの掃除もしてみましょう。

有益なバクテリアも殺してしまうので、あまりおすすめ出来ませんが、薬品を使うという手もあります。

藍藻は細菌の類なので実は生き物です。

アンチグリーンやBioコケクリアなど市販の除去剤はとても大きな効果がありますし、魚病薬のグリーンFゴールド(顆粒)も倒す事が出来ます。

最終手段と考えた方が良いと思います。

コケを食べてくれる生体を入れるものとても効果的です。

藍藻が取れたら、飼育設備を見直しましょう

予防

富栄養化状態にならないように日頃から気をつけましょう

生体の数に対して、使っているフィルターが十分なろ過能力であるか?餌の量は適切か?などを見直しましょう。

ろ過がうまくいっていると発生する確率はかなり低くなります。

フィルター内が汚れているとろ過能力が低下する為、発生しやすくなります。

藍藻を食べてくれる生体

藍藻を食べてくれる定番の生体はブラックモーリーです。

とてもオススメの生体です。

藍藻の他にもバクテリアの死骸や油膜まで食べてしまう便利なお掃除屋さんです。

アオコ

水が緑色に濁ってしまい、まるで緑色の入浴剤を入れた風呂水のようになります

金魚の飼育で良いとされるグリーンウォーターとは違います。

グリーンウォーターは緑藻系、アオコは藍藻系の藻が生えている状態になります。

アオコの方は不快な臭いが強いのが特徴です。

原因

水槽でアオコが発生する場合、基本的には光が関係しています

他にも購入してきた生体や水草、流木などに付着していたり、魚の入れすぎや水草の肥料の入れすぎなどが疑われます。

対処法

水の濁りが消えるまで毎日水換えをしましょう

アオコが除去できるまでは水草への肥料の添加も控えてください。

アオコを除去してくれる薬品や凝集(集めて凝固)作用のある薬品を使うのもとても効果的です。

水草に悪影響なくアオコを除去できたという話をよく聞きますが、水草が枯れてしまったという話も聞くので、最終手段と考えて頂いた方が良いでしょう。

予防

直射日光が当たっていないかを確認しておきましょう

直射日光が水槽に当たっているとアオコだけでなく、コケも発生しやすい状況になります。

富栄養化状態にならないように、生体の数や餌の量、水草への肥料の添加量などにも注意をしましょう。

アオコは発生するまで気付く事が難しいので、もし発生してしまった場合は環境の見直しをしましょう。

アオコを食べてくれる生体

アオコを食べてくれる生体は残念ながらいません。

まとめ

いかがでしたか?

コケはアクアリウムで必ず誰もが悩まされる天敵です。

発生するコケには実は種類があり、大きく分けると6つです。

コケの種類を見極めて対策をする事が重要になります。

何も知らないで対策すると逆効果になってしまう事もあります。

コケの発生は水槽の環境が大きく関わっている事が多いです。

コケの発生しやすい環境とコケの出にくい環境については別記事でご紹介していますので、読んでみてください。

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