【熱帯魚の不調に!?】塩浴のやり方と期間・戻し方
熱帯魚がお腹を上に向けて水面に浮いてる!?でも、生きてる!?
7分
熱帯魚がお腹を上に向けて水面に浮いてる!?でも、生きてる!?
それたぶん転覆病だよ!?すぐ治療しよう!!
転覆病はその名の通り、魚が転覆したようにひっくり返ってしまう病気で特に体の丸い熱帯魚や金魚などに多く見られる病気です。
実はひっくり返って浮いてしまうのだけが転覆病ではありません。
熱帯魚が転覆病になるとどうなるのか?具体的な症状と治療法、さらに原因や予防する方法をご紹介します。
転覆病になったら、その熱帯魚を即隔離、水温をあげて0.5%の塩浴、餌は与えず絶食で治療するのがオススメです。
転覆病の場合、薬浴は逆効果になってしまう場合があるので、あまりオススメしません。
それではいってみましょう。
<広告>
その名の通り魚が転覆してしまったようになるのが特徴です。
しかし、お腹を上にして浮いてしまうのだけが転覆病の症状ではありません。
実は気付かないだけで転覆病の症状が出ている場合もあります。
それでは具体的な症状についてみていきましょう。
転覆病の初期症状には以下のようなものがあります。
この段階ではなんか様子がおかしいかな?ぐらいで気が付かないと思います。
転覆病といっても浮いてしまうだけではなく、底の方に沈んだままになってしまう場合もあります。
フラフラ泳いだり、止まった状態でフワ~ッと浮いたりします。
潜る事が困難になり、頑張って潜っても、すぐフワ~ッと浮いてしまいます。
この症状を絶対見逃さないようにしてください。
お腹を上にしてひっくり返ってしまったり、水面に浮いてしまった状態になります。
底の方でひっくり返ったり、沈んだまま泳がなかったりなども転覆病の可能性が高いです。
口やエラがパクパク動いている為、しっかり生きている事が確認できると思います。
実は転覆病になって進行してもすぐさま死ぬという事はあまりありません。
しかし、徐々に体力が衰え衰弱しますし、お腹が水面に出たりしますので、炎症や他の病気を併発したりして死に至ります。
ひっくり返ってしまうから見ているのも辛くなる!!
転覆病になったら死んでしまうのか?
答えはノーです。
実は転覆病自体で死んでしまう事はあまりありません。
自分の思うように動けなくなってしまうので、ストレスは感じやすくなりますし、衰弱していくので寿命は短くなってしまう事はあると思います。
小型の熱帯魚はすぐに死んでしまう事が多いのですが、きちんと飼育して何年も生きたという事もあります。
転覆病になったから死ぬっていう訳じゃないんだね!!
でも、弱っているのは事実だから、そのまま放置しておいたらダメだよ!!
転覆病の魚を発見した時点でその魚を即隔離してください。
転覆病は細菌や寄生虫などではないので、他の魚に移る事はありません。
発症した場合、その魚はそのまま戻る事なく弱っていく場合も多く、弱って浮いていると他の魚がつつかれたりして、さらに弱ってしまいます。
その為、転覆病になった熱帯魚を病気のリスクやストレスから守ってあげる為に隔離します。
他の病気と違って発症した魚を守る為の隔離なんだね!!
隔離した後の治療法ですが、まず水温をあげてください。
転覆病は水温が低下した事で発生する場合もあり、水温を上げると元に戻る事があります。
急激な温度変化はダメージを与える事になるので、徐々に水温を上げてあげましょう。
水温をあげると同時に絶食をし、0.5%の濃度で塩浴をさせてください。
消化不良が原因になっている事も多いので、絶食して2~3日様子を見てください。
4日以上経っても改善が見られなければ、少なめの量で餌をあげてください。
お腹が浮いてしまった水面から出てしまう場合が多いので、体が乾燥しないように対策をしましょう。
短時間なら大丈夫ですが、長時間体が空気に触れてしまうと乾燥して炎症を起こしたり、細菌に感染してしまいます。
その為、通気性の良いネットなどで体を沈めてあげるようにしてください。
転覆病の治療ですが、薬浴はオススメしません。
転覆病になった場合、薬浴を繰り返すとそれが死を早めてしまう場合があります。
転覆病が癖になってしまっている場合、また発症する事があるので、とにかく根気強く治療してあげましょう。
一応転覆病対策としててんぷく快全液いうものが販売されていますので、これを使ってみてください。
どちらかというと予防用なんですが、改善する場合もあります。
治療と言うよりは回復する為の環境を整えてあげる感じだよ!!
|
転覆病の原因ですが、はっきりした事はわかっていません。
不調の決定的な原因を断定する事は難しいとされており、複数の原因が重なり合って発症すると考えられています。
転覆病の原因と考えられているものには以下のようなものがあります。
転覆病は本当にいろいろな原因が考えられるのですが、消化不良や便秘によって腸内にガスが溜まって発症する事が多いようです。
さらに秋から冬にかけての発症が多いので、水温の低下が引き金になる可能性が高いとされています。
いろいろな原因があるので特定するのは難しいのですが、発症する前と後で変化があったかどうかが原因を探るヒントとなります。
例えば、水換えをした後に様子がおかしくなったとか、水温が下がってしまったとかetc...
前後の変化をよく考える事が大切だよ!!
改善してあげたら治っちゃったなんて事もあるしね!!
転覆病は原因がはっきりしていない為、予防するのが難しい面もあります。
様々な原因が考えられますが、その中には予防できるものもあります。
水温や水質をしっかり管理するとか、水換えや掃除をして水質が悪化しないようにするとか、餌を食べているか糞をちゃんとしているか観察するとか。
熱帯魚がストレスを感じないような環境を作ってあげる事もとても大切です。
いかがでしたか?
転覆病は原因がはっきりしていない上に治療困難な病気です。
熱帯魚が転覆病にかかってしまったら、その熱帯魚を即隔離、温度をあげて絶食、塩浴での治療がベストです。
病気=薬浴というのがあると思いますが、転覆病の場合は逆効果になる可能性があるので、やめましょう。
さまざまな原因が考えられますが、中には予防する事が出来る原因もあります。
その為、熱帯魚がストレスを感じない環境作りと熱帯魚の行動を観察するが重要です。
有効な治療法は確立されていない為、様々な方法があるので調べてみても良いかもしれませんね。
早期発見、早期治療が出来れば、完治の可能性も見えてきます。
もし発病してしまったら、自然治癒を後押しする環境を整えてあげて絶食させましょう。