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人懐っこく愛嬌のあるフグ

ミドリフグを飼育しよう!!

ミドリフグを飼育しよう!!

水槽でも飼育できる小型のフグ『ミドリフグ』。

その可愛らしい顔つきと人間味ある動きで高い人気を誇ります。

そんなミドリフグの飼育について特徴・飼育のポイント・繁殖などご紹介します。

どうぞ、ご覧ください。

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ミドリフグってどんな熱帯魚?

ミドリフグってどんな熱帯魚?

学名:Tetraodon nigroviridis

分類:フグ目フグ科ディコトミクテレ属

特徴は?

ミドリフグは淡水魚ではなく汽水魚として販売される事が多いフグです。

汽水というのは少し海水の混ざった水の事です。

ミドリフグは汽水で販売されている事が多いのですが、成魚になると海水魚になります。

人懐っこく、顔がとてもチャーミングで、ヒレをパタパタ動かしながら泳ぐ姿がとてもかわいい魚で愛好家もいるほどの人気を誇ります。

皆さんが想像するフグと一緒で、怒ったり身の危険を感じるとお腹が膨らみます。

実は皮膚に弱い毒を持っているのですが、体が小さい為、ほぼ無害です。

どの種類の熱帯魚?

ミドリフグは汽水域に生息するフグの仲間になります。

その為、飼育する際は塩分の入った飼育水が必要になります。

故郷はどこ?値段は?

故郷はインド亜大陸、東南アジアの汽水域や河口付近などです。

値段は1匹300円~と意外に安く手に入ります。

ゲームセンターの景品として置かれている事もありますし、雑貨店で置かれている事がありますので、とても身近な魚だと思います。

どれぐらいの大きさになるの?

体長は10cmぐらいになります。

流通しているのは、2~3cmぐらいの個体ですが、ほぼ間違いなく幼魚です。

飼育環境下だと10cmぐらいになりますが、自然界には18cmを超える個体もいます。

ミドリフグ飼育のポイント

ミドリフグ飼育のポイント

性格は?混泳は可能?

ミドリフグですが、見かけによらず性格は気性が荒く、攻撃性が強いです

混泳は基本的に無理なので、単独飼育が基本となります。

他の魚を追い掛け回すだけでなく、鋭い歯でヒレをかじったり、致命傷を負わせてしまう事もあります。

同種での喧嘩も多いので、気をつけた方が良いと思います。

複数飼育する場合は隠れ家を多めに作ってあげましょう。

水温・水質について

好む水温:26~28℃前後
好む水質:弱アルカリ性

ミドリフグを飼育する為には塩分の入った飼育水が必要です。

その為、海水の素などで塩分の入った飼育水を作らなければいけません。

水質や塩分濃度の変化にとても敏感なので注意が必要です

健康で長生きさせようと思えば、しっかりと管理する必要があります。

飼育難易度は?餌は?

飼育難易度 ★★★☆☆
初心者でも飼育しやすいと言われていますが、そんな事はないと思います。

餌は雑食なので何でも食べますが、生き餌を好みます

慣れれば人工飼料でも普通に食べます。

寿命は?かかりやすい病気は?

寿命は5年ぐらいです。

中には10年以上生きる個体もいます。

基本的には丈夫な魚なので、ほとんど病気にはかかりません

体調が悪いと体が黒ずんでじっとしている事があります

しかし、睡眠不足で眠かったり、期限が悪かったりすると黒ずんでしまいます。

飼育水の作り方

ミドリフグの飼育には塩分の入った飼育水が必要になります。

海水の素などを使って塩分の入った飼育水を作りましょう。

その為には海水用の比重計を使うと良いと思います。

幼魚の時期は1.004~1.010ぐらい、成魚になると海水での飼育になるので、1.020~1.024ぐらいまで徐々に上げていきましょう

しかし、ミドリフグは塩分の濃度に敏感な為、1日の塩分の比重変更は0.01までにしてください。

水換えについて

ミドリフグは他の観賞魚と比べても、水質が悪化しやすいです。

その為、1週間に1回は必ず水換えを行うようにしてください

この時、塩分濃度には注意してください。

水換えはする際は、水槽の3分の1ぐらい水を抜き、あらかじめ準備しておいた人工海水を補充しましょう

ミドリフグの繁殖

繁殖は容易?オスとメスの見分け方は?

ミドリフグは繁殖がとても難しいです。

オスとメスを見分けるのが難しい為、一緒に泳がせると喧嘩になりますし、ほとんどの個体が海外からの輸入です。

プロの方でも繁殖はとても難しいとされています。

飼育のコツ・注意点は?

ミドリフグ飼育のコツ・注意点は?

混泳は不可能に近い!?

ミドリフグは同種同士を一緒に泳がせるとすぐ喧嘩をします

気性が荒く攻撃的なので、他の魚を一緒に泳がせると致命傷を負わせてしまう事もあります。

混泳は考えない方が良いでしょう。

水質と塩分濃度の管理はしっかり

ミドリフグは水質変化や塩分濃度の変化に弱い面がありますので、管理はしっかりするようにしてください

特に水換えの時に水質や塩分濃度が大きく変わってしまうと、体長を崩してしまう事があります。

他の熱帯魚に比べても水質が悪化しやすいので、水換えは1週間に1回、水槽の3分の1ぐらいを換えるようにしてください。

水槽には蓋をする!!

水槽には出来るだけ蓋をするようにしてください。

水槽の水が蒸発すると塩分濃度が変わってくるので、蓋をして変わりにくいようにしてください

さらに、ミドリフグは意外とジャンプ力がありますので、蓋をしておかないと飛び出してしまう可能性があります。

まとめ

今回はミドリフグについてご紹介しました。

淡水魚ではなく汽水~海水魚になるのですが、意外に身近な魚なので取り上げてみました。

飼育は簡単と言われていますが、個人的には難しい魚だと思います。

注意点だけ頭に入れておけば、飼育は十分可能ですし、チャーミングでとても可愛い魚なので、ぜひ、挑戦してみてください。

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