ホーム基礎知識

水槽のフィルターの種類と選び方

7分

水槽のフィルターの種類と選び方

熱帯魚の飼育において、フィルターはとても重要な装置です。

これなくして水槽で熱帯魚などの生き物を飼育する事は不可能です。

しかし、いざフィルターを買いに行くとたくさんの種類があって迷ってしまいますよね。

今回はそんなフィルターの種類と特徴についてご紹介します。

購入する時は、ワンランク上のろ過フィルターを購入するのがおすすめです。

どうぞご覧ください。

<広告>

フィルターって何?役割は?

フィルターというのは水槽の水をろ過する為に取り付ける装置の事です。

水槽の水というのは綺麗そうに見えても、実は汚かったりします。

なぜかというと、熱帯魚の餌の食べ残しや糞が原因となり、アンモニアなどの有害物質が発生しているからです。

これを放置していると、水はどんどん汚れていき魚達は病気になったり、死んでしまったりします。

私達も下水設備やごみ収集がなかったら、汚れた環境で生活が出来なくなってしまいますし、病気になってしまいますよね。

熱帯魚達は水槽の中で生きる事になるので、当然ですが水槽の水が汚れてしまったら逃げ場はありません

かといって、毎日水槽を掃除するわけにもいきませんよね。

そこで必要となってくるのがろ過という水を綺麗にする仕組みで、それを担うのがフィルターです。

フィルターの重要性

熱帯魚を飼育する上でフィルターはろ過を行う装置で最も重要な装置です。

これ無しで長期間の熱帯魚飼育は出来ません

フィルターにはろ過能力というものがあります。

購入する場合はそのフィルターがどれぐらいの水量またはどれぐらいまでの水槽に対応しているのかを見て購入する必要があります。

さらにいろいろな種類があり、性質が違いメリット・デメリットがありますので、詳しくみていきましょう。

フィルターの種類とメリット・デメリット

フィルターにはいくつか種類があります。

どの種類のフィルターが良いというのは一概には言えません。

なぜならその種類によってメリットもあればデメリットもあります。

フィルターを選ぶ場合、そのメリット・デメリットも考慮して選びましょう

上部フィルター

フィルターといったら、これを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?

水槽の上部に設置するタイプのろ過装置です。

メリット

価格が手ごろで初心者向きのフィルターです。

水槽周りをすっきりシンプルに見せる事が出来ます。

ろ過装置の中でもろ過能力に大変優れていますので、かなりの汚れを処理する事が出来ます。

水槽の中でたくさんの数の熱帯魚を飼育する場合や大型の魚を飼育する場合はオススメです。

デメリット

水槽の上半分を塞いでしまうので光を遮る事になります。

水の落下音が若干うるさく、掃除が意外に大変です。

水草の成長にはあまり向いていません。

外部フィルター

フィルター装置が水槽の外にあり、ホースで繋いで使うタイプのフィルターです

メリット

長く使う事が出来、ろ過能力がとても高いです。

水槽の上部が空くので、見た目もとてもすっきりします。

さらに豊富なアクセサリーを使えば水流の調節も自由自在に出来、作動音も静かです。

ろ過槽の大きさが水槽の大きさに左右されないので、水槽のサイズを変えても使えます。

水草の成長に向いているフィルターです。

デメリット

本体やアクセサリーが高価で掃除が大変です。

フィルター装置が水槽の外にある為、フィルターの置き場を考えなければいけません。

壁掛けフィルター

水槽の壁面に吊り下げるような形でかけておくタイプのフィルターです。

メリット

とても手軽で安価です。

水槽の上部をあまり塞がないので光を遮る事がありません。

水槽の外側につけますので、多少出っ張りますがコンパクトにできているので場所をとりません。

作動音も静かで、掃除が楽です。

デメリット

コンパクトにできているためろ材があまり入りません。

ろ過能力が小さいので小型の水槽向きです。

投げ込み式(水中)フィルター

最も一般的なフィルターです。

水の中に入れるフィルターです。

このフィルターをイメージする方も多いかもしれませんね。

ホームショップで働いていた時は『ブクブクするやつ』と呼ばれたりしていました。

エアを送る目的で使う事が多いです。

メリット

とにかく安価です。

水中に入れて使うので音がとても静かです。

水槽の上部を塞がないので光を遮りません。

掃除もとても楽です。

デメリット

ろ過能力が小さいので補助的に使用するか、小さな水槽または魚の数が少ない水槽にしか使えません。

目詰まりもしやすいです。

水中に入れるので景観を損ないます。

底面フィルター

底床を厚く敷いてその下に入れて使うタイプのフィルターです。

メリット

底面フィルターの上に底床を敷くので、底床がすべてろ材と同じ効果を発揮し、とてもろ過能力が高いです。

しかも、価格も安価なので、とてもお手ごろです。

熱帯魚店でよく使われているので非常に実用性が高いフィルターになります。

デメリット

このフィルターの厄介なところは掃除がほぼ出来ない事です。

底床を全てどかさないといけないので水槽全体を掃除しなければいけなくなります。

目詰まりを起こしやすいので、プロホースなどで底床をこまめに掃除する事が必要です。

どのタイプを選んだら良いの?

実際にショップやホームセンターに行くといろんな種類のフィルターが売られています。

どのタイプを選んだら良いのでしょうか?。

初心者の方には、壁掛けタイプのフィルターがおすすめです。

壁掛けフィルターは比較的安価ですし、掃除が楽です。

まずはアクアリウムの楽しさを知る事が大切です。

掃除は結構面倒だと思いますので、掃除が楽な方がアクアリウムを楽しめます。

購入する時はお持ちの水槽の大きさよりワンランク上の水槽に対応できるものを選んでください

ろ過フィルターのパッケージには必ずどれぐらいの水槽・どれぐらいの水量に対応できるか書いてあります。

フィルターはとても大事な装置ですので、余裕を持ったスペックのものの方が良いです。

その為、メーカー推奨の水槽サイズ・水量よりワンランク上のフィルターを購入するようにしましょう。

フィルターの吸い込み口にはスポンジが必要!?

フィルターの吸い込み口にはスポンジをしましょう

大型の熱帯魚を飼育する場合はそこまで気にする必要はありませんが、小型の熱帯魚を飼育する場合、スポンジをしていないと魚がフィルターの中に吸い込まれてしまう事があります

小型の熱帯魚や稚魚達は本当に吸い込まれてしまいます。

私も経験があるのですが、ある日掃除をしようと壁掛けフィルターの中を見ると・・・グッピーの赤ちゃんが7匹生活をしていました。

壁掛けフィルターだったのでまだ良かったような気がしますが、小さな魚たちにとって、フィルターの吸い込み口はとても危険です。

小さな魚達がフィルターに吸い込まれないように注意しましょう。

まとめ

水槽用のフィルターは様々な種類があり、それぞれメリット・デメリットがあります。

最初は外掛けフィルターなどが楽で良いです。

安価で手軽に設置できますし、掃除も簡単なのでオススメです。

フィルターは購入する時にどれぐらいの水槽までいけるのか書いてあります。

必ずあなたの水槽にあったものを選ぶようにしましょう

フィルターを購入するときに自分の水槽の容量より小さいものを選ぶとろ過が間に合わなくなる可能性がとても高いので、気をつけてください。

小さい熱帯魚を飼育する場合は、必ず吸い込み口にスポンジをするようにしましょう

小さい魚達にとって、吸い込み口はとても危険な場所なので、注意してください。

今回は初心者向けのフィルターの種類と特徴についてご紹介しました。

中に入れるろ材については別記事で詳しくご紹介しています。

もし水草を育てる場合、フィルターの種類はとても重要な要素になってきます。

これも別記事にまとめてありますので、読んでみてくださいね。

<広告>

この記事が役に立ったらシェアお願いします!!