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鮮やかな赤色のナノフィッシュ

ボララス・ブリジッタエを飼育しよう!!

ボララス・ブリジッタエを飼育しよう!!

熱帯魚の中でも随一の鮮やかな赤色を誇る『ボララス・ブリジッタエ』。

大きくなっても2cmほどのとても小さく、非常に人気のある熱帯魚です。

そんなボララス・ブリジッタエの飼育について特徴・飼育のポイント・繁殖などご紹介します。

それではいってみましょう。

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ボララス・ブリジッタエってどんな熱帯魚?

ボララス・ブリジッタエってどんな熱帯魚?

学名:Boraras brigittae

分類:コイ目コイ科ボララス属

ボララス・ブリジッタエの特徴は?

熱帯魚の中でも随一の鮮やかな赤色を誇り、各ヒレに赤いスポットが入った熱帯魚です。

観賞魚として世界中で親しまれている人気の種類で、『ナノフィッシュ』と呼ばれる事もあります。

体長は大きくなっても2cmほどで、とっても小さく可愛い熱帯魚です。

飼い込む事で体色がオレンジから赤に変わります。

このボララスというのは1993年に出来た新しい分類で、『ラスボラ』の前後を入れ替えたものです。

ちなみに『ブリジッタエ』は命名した方の奥さんの名前に由来しているそうです。

ボララス・ブリジッタエはどの種類の熱帯魚?

ボララス・ブリジッタエはコイの仲間です。

昔はラスボラの仲間とされていましたが、今はボララス属に属する熱帯魚です。

ボララス・ブリジッタエの故郷はどこ?値段は?

故郷はボルネオ島やスマトラ島などです。

値段は1匹150円~です。

ボララス・ブリジッタエはどれぐらいの大きさになるの?

体長は約2cmぐらいになります。

とても小さいのでナノフィッシュの愛称で呼ばれたりします。

ボララス・ブリジッタエ飼育のポイント

性格は?混泳は可能?

性格はとても温厚ですが、非常に臆病です。

混泳は可能ですが、注意が必要です。

小さい魚なので、食べられてしまう可能性があります。

隠れ家を作ってあげるようにしてあげると良いのですが、基本的に水面近くを泳ぐので、ある程度高さのある水草や浮き草を準備してあげると良いでしょう。

群れで泳ぐ習性があるので、10匹以上で飼育すると良いです。

水温・水質について

好む水温:22~28℃
好む水質:弱酸性~中性

ボララス・ブリジッタエは、丈夫な魚なので、初心者の方でも飼育しやすい熱帯魚だと思います

非常に小さい魚なので、導入時の水質変化には注意が必要です。

飼育難易度は?餌は?

飼育難易度 ★★☆☆☆
飼育自体は簡単ですが、小さい魚なので注意が必要な面もあります。

餌はフレーク、粒状の餌がオススメです。

ボララス・ブリジッタエは小さい魚なので、ちゃんと食べられる大きさにしてあげる必要があります。

隠れている事が多い場合はちゃんと餌を食べているか確認してあげてください。

寿命は?かかりやすい病気は?

寿命は2~3年程度です。

ボララス・ブリジッタエは丈夫な魚なのであまり病気はしません。

水質変化によってコショウ病を起こす場合があるので注意してください。

色揚げの方法

	色揚げの方法

ボララス・ブリジッタエは赤色がとてもきれいな熱帯魚ですが、飼い込む事でとてもきれい発色になります。

熱帯魚の体色を濃くする事を色揚げというのですが、ここではとても美しい熱帯魚ボララス・ブリジッタエの色揚げについて解説します。

色揚げを狙う為には以下のような事に注意が必要です。

  • 弱酸性の環境を維持する
  • 栄養価の高い餌をあげる
  • 色揚げ用の餌をあげる
  • バックスクリーンや底床を黒にする

弱酸性の水質を維持しよう

色揚げを狙う上でまず大切なのは水質です。

ボララス・ブリジッタエは弱酸性の水質を好みます

丈夫な魚ではありますが、それは対応出来る範囲が広いというだけで、色揚げを狙うのであれば、ボララス・ブリジッタエにとって最も良い環境を維持してあげる事が大切です。

水質だけでなく、もちろん水温にも注意が必要。

ポイントはボララス・ブリジッタエがストレスを感じずに快適に過ごせる環境を作ってあげる事です。

弱酸性の環境をしっかり維持してあげる事が大切なんだね!!

そうだよ!!どの魚も一緒だけど調子が悪いと色が薄くなったりするよね!!

底床やバックスクリーンを黒くしよう

熱帯魚はまわりの環境にも色が左右されます

周りの色が濃い色だとつられて体色が濃くなる傾向があります。

その為、底床(水槽の底に敷く砂や砂利)やバックスクリーンを黒にしてあげると熱帯魚の体色も濃くなります

餌に注意しよう

色揚げを狙う上でけっこう重要なのが餌です。

熱帯魚は調子が悪くなると色が薄くなったりする事が多いので、栄養価の高い餌をしっかりあげて育てる事が大切です。

さらにボララス・ブリジッタエは赤い熱帯魚ですが、実は赤い色素は自ら作る事が出来ません

赤い色素というのはカロチノイドやアスタキサンチンというものなんですが、自ら作れないので餌などから摂取する事になります。

色揚げを狙うのであれば、カロチノイドやアスタキサンチンが含まれていて栄養価の高い餌を与える必要があります。

ボララス・ブリジッタエの繁殖

繁殖は容易?オスとメスの見分け方は?

ボララス・ブリジッタエですが、状態良く飼い込めば繁殖は可能です。

オスとメスの見極めですが、ちょっと難しいです。

オスはメスに比べると小さく細い体つきをしていて、全体的に赤いです。

繁殖について

まず、オスがメスを追いかけるようになります。

メスは卵をばら撒くような感じで産卵します。

ウィローモスなどを入れておくと良いと思います。

産卵したら親魚と卵を隔離するようにしてください。

卵を産んだ後親魚は一切世話をしませんし、食べてしまう可能性もあります

卵を産むのは早朝が多く、うまくいけば毎朝数個の卵を産みます

卵は大体24時間で孵化します。

孵化した後1日経ったら餌を与えるようにしてください。

稚魚は小さいので、まずはインフゾリアなどを与え、ある程度大きくなったらブラインシュリンプを与えるようにしてください。

実はそっりくな熱帯魚がいる?見分け方は?

	実はそっりくな熱帯魚がいる?

小さくて赤色がとても綺麗なボララス・ブリジッタエですが、実はとてもよく似た熱帯魚がたくさんいます。

その似ている熱帯魚というのが同じボララス属のマキュラータ、ウロフタルモイデス、メラーなどです。

実際に輸入される時には混ざっている事もよくあるみたいです。

一見するとよくわかりませんし、小さいので見分けにくいのも事実。

まずマキュラータですが、ブリジッタエとサイズは一緒なのですが、体の中央に入る黒い点が丸いのが特徴

これは模様が明らかに違うので見分けやすいと思いますが、メラーと見分けるのは難しいです。

次はウロフタルモイデスですが、模様はブリジッタエと一緒ですが、体色と尾ビレの先の色が違います

ブリジッタエはとても綺麗な赤色になりますが、ウロフタルモイデスは赤というよりはオレンジ色という感じです。

これが一番見分けやすいポイントですが、ブリジッタエは尾ビレの先が赤くなっていますが、ウロフタルモイデスは赤くなっていません。

最後はメラーですが、ブリジッタエに比べると一回り大きく、模様はマキュラータに似ていますが赤色が発色する面積が小さいです。

私も飼育した事がありますが、メラーとマキュラータは購入する時に見分けるがけっこう難しいと思います。

実際に飼育していくと違いがよくわかるようになります。

飼育のコツ・注意点は?

混泳は可能。でも注意が必要

ボララス・ブリジッタエは混泳は可能なのですが、小さい為注意が必要です。

魚は口に入るサイズのものを餌と認識します。

その為、ボララス・ブリジッタエが口に入ってしまうような大きさの魚との混泳はさせないようにしてください

隠れ家は多めに準備してあげる

ボララス・ブリジッタエはとても臆病な魚です。

群れを作って泳ぐ習性があるので、10匹以上での飼育をオススメします

群れで隠れる事もあるので、隠れ家は多めに準備してあげてください。

繁殖を狙うんなら単独飼育!!

ボララス・ブリジッタエは繁殖も狙える熱帯魚です。

しかし、小さい魚なので、稚魚は他の魚や親魚にすぐ捕食されてしまいます。

その為、繁殖を狙うのであれば、単独飼育をした方が良いでしょう。

まとめ

ボララス・ブリジッタエまとめ

いかがでしたか?

今回はボララス・ブリジッタエについてご紹介しました。

ボララス・ブリジッタエは鮮やかな赤色が美しく、とても小さい可愛い熱帯魚です。

丈夫な魚なので、飼育は容易ですし、繁殖も十分狙えます。

飼い込む事できれいな赤色になる熱帯魚で、色揚げを狙うのであれば、環境や餌に注意しましょう。

似ている熱帯魚も多いですが、最もきれいな赤色をしているのがボララス・ブリジッタエです。

初心者にオススメの熱帯魚ですが小さい魚なので水合わせはしっかり行いましょう。

気になった人はぜひ、挑戦してみてください。

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