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病気を持ち込ませない!!熱帯魚のトリートメントの方法と期間

6分

熱帯魚やエビなどアクアリウムで飼育する生体を購入してきたら、水合わせをしてすぐ水槽に入れて眺めたいですよね?

でも、ちょっと待ってください。

購入した生体を導入する時、実はあなたの水槽に病気が持ち込まれている可能性があります。

えっ!?うそ!?と思われた方も多いのではないでしょうか?

水槽への病気の持ち込みを防ぐ為に行うのが『トリートメント』という作業です。

熱帯魚のトリートメントの方法と期間についてご紹介します。

どうぞ、ご覧ください。

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熱帯魚のトリートメントってなに?

熱帯魚のトリートメントってなに?

トリートメントというと人間のヘアケアみたいな感じがしますが、熱帯魚のトリートメントとは購入してきた熱帯魚を隔離水槽でしばらく飼育する事です。

何でそんな面倒な事をするの?と思われる方もおられると思いますが、デメリットは面倒だという事だけで、メリットの方が多いんです。

熱帯魚のトリートメントとは、『新しい魚を水槽に入れる前に消毒する』みたいなイメージで考えて頂くとわかりやすいかもしれませんね。

もちろんですが、そんな魚を消毒薬で消毒するみたいな事は出来ませんよ。(笑)

それでは何の為にトリートメントを行うのか?その理由について見ていきましょう。

トリートメントを行う理由

それでは購入してきた熱帯魚をトリートメントする理由について見ていきましょう。

トリートメントを行う理由は2つあります。

病気や寄生虫の持ち込みを防止する

トリートメントを行う理由は病気や寄生虫の持ち込みを防止する為です。

購入した時は病気を発症していなくても、病気や寄生虫が潜伏している事があります。

購入してきた熱帯魚はその後、病気を発症する場合があります。

さらに、前から水槽で飼育していた熱帯魚にも病気が拡大し、最悪の場合、水槽内の熱帯魚が全滅してしまう事だってあるんです。

それを防ぐ為に隔離して、病気の有無を確認しようという理由で行います。

熱帯魚の体調を回復させる

購入してきた熱帯魚は輸送のストレスなどで、弱っているんです。

弱っている状態でメインの水槽に入れた場合、病気にかかりやすくなったり、拒食などの症状が出てしまう事があります。

さらに、他の熱帯魚が泳いでいる水槽の中に入れられたら、もっとストレスを感じて弱ってしまいます。

購入してきた熱帯魚が弱っている事を考慮して、メインの水槽に入れる前に体調を回復させておく事がトリートメントをするもう一つの理由です。

トリートメントに必要な道具

トリートメントに必要な道具

それでは、トリートメントを行う為には何を準備すれば良いのでしょうか?

トリートメントは簡単に言うと買って来た熱帯魚を一定期間隔離して、様子を見るという事です。

つまり、熱帯魚を飼育する上で、最低限必要な道具があれば十分です。

  • 小型の水槽(トリートメントタンクと言ったりします)
  • ヒーター
  • 簡単なろ過フィルター
  • エアポンプ(あったら良いかも)

必要に応じて、魚の薬や塩を使ったりします。

もし薬を使う場合は、フィルターのろ材に気をつけてください。

活性炭など吸着ろ材は、薬の成分まで吸着してしまいますので、取り除くようにしてください。

トリートメントの方法

まず、トリートメントタンクを事前に稼動させておきましょう

このときろ過フィルターも回しておいてください。

水温や水質もチェックしておくと良いです。

熱帯魚を購入してきたら、水合わせをしっかりして、生体をトリートメントタンクに入れます

あとは様子を見てください。

トリートメントが終わったら、必ず水合わせをして飼育水槽に導入しましょう

餌に関しては2日目から少しずつ与えるようにしてください。

基本的には様子を見るだけなので、これで大丈夫なのですが、病気の持ち込みを考えると他の処置も行っておいた方が良いでしょう。

トリートメント時に行う他の処置

トリートメントは基本的に様子を見るだけなのですが、状況に応じて他の処置も行うと良いです。

薬浴

もし様子がおかしかったり、病気の疑いがある場合は、トリートメントの段階で治療をしてあげましょう

薬浴に使う薬ですが、メチレンブルーやグリーンFゴールドなどが一般的です。

様子がおかしくなくても、環境の変化によるストレスがトリガーとなって発病する事もあります

購入してきた熱帯魚を調べて、かかりやすい病気があるようなら、トリートメントの段階で薬浴をしても良いでしょう。

その場合、最初1日薬浴を行ってみて、1週間ほど様子を見てください。

特に異常が見られなければ、メイン水槽に導入しましょう。

塩浴

熱帯魚というのは、体内と体外の浸透圧の差を自分で調節して生きています

その為、トリートメントの時に塩浴を行って、浸透圧の調節を楽にしてあげて、免疫力を戻してあげるという処置もよく使われます。

そこまで大きな効果がある訳ではありませんが、塩浴をする事によって、病原菌や寄生虫を死滅させてしまう事も狙えます。

塩浴に関してはデメリットもありますので、注意が必要です。

餌を食べない熱帯魚に餌付けする

熱帯魚のとって環境の変化は大きなストレスで、拒食の症状が出る熱帯魚もいます

その状況でメイン水槽に入れると、餌を食べないので水が汚れますし、たとえ餌を食べたとしても消化不良で体調を崩してしまう事もあります。

その為、トリートメントをしてある程度体調を回復させて、餌を食べるようになってから、メインの水槽に導入するという処置も出来ます。

トリートメントの期間

トリートメントの期間

トリートメントの期間ですが、基本的には1週間と考えてください。

もし、1週間様子を見て問題がないようなら、水合わせをしてメインの水槽に導入しましょう。

このトリートメントの期間ですが、1週間では心配だなっと思う人は2週間やっても問題ありません。

人によっては1ヵ月を推奨される方もおられます。

私はいつも塩浴で1週間様子を見て、その後1週間かけて塩を抜いてから水槽に入れるので、2週間トリートメントを行っています

トリートメントの期間については長ければ長い程良いのですが、早くメインの水槽に入れて泳がせてみたいですよね?

長い分は問題ないのですが、短いのはちょっと問題があるので、最低でも1週間は行うようにしてください。

まとめ

いかがでしたか?

熱帯魚のトリートメントを行う理由は病気の持ち込みの防止と体調の回復の為です。

基本的には隔離して様子を見るだけなので、最低限の設備で問題ありません。

必要に応じて薬浴や塩浴などを行うようにしてください。

トリートメントの期間は最低1週間、必要に応じて期間を長くしても大丈夫です。

少し手間かもしれませんし、早くメインの水槽で泳がせたい気持ちはよくわかります。

しかし、熱帯魚達を守る為にも導入する時はトリートメントを行うようにしましょう。

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